新田樹
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シャダイギャラリーに新田樹展を見に行く。新田樹さんの写真は、木村伊兵衛賞を受賞した時から気になっていたのだが、なかなかプリントを見る機会に恵まれなかった。今回は、都内の所用が午前中に片付いたので、残暑厳しい中シャダイギャラリーまで足を運んだ。
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シャダイギャラリーは、質の高い写真を無料で見られるので、時々足をはこんでいる。
シャダイギャラリーはいつも閑散としているのだが、今回は、ギャラリーが数人来ていた。それだけ人気の写真家なんだろうと思う。
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写真を見て感じた事は、時間をかけて、被写体と信頼関係を築きあげて、1枚1枚丁寧に撮影しているなぁと思う。使用カメラを調べるとフィルムの67らしいので、67の撮り方だと思う。何気ない風景、そこから感じるのは、カメラマンの風景に対する思い。その風景の中で生きている人々に対する思い。そんなカメラマンの視線を感じる。
大切な風景。
デジカメだとどうししても、パチパチ撮影してしまう。丁寧に風景を見て丁寧に撮影することの大切さを改めて感じた。一写入魂ではないが、今、デジカメ撮影で必要なのは、気合を入れてシャッタを押せば、写らないものが写るみたいな土門拳の精神論が必要なのかも知れない。