MCカートリッジ

<過去のアーカイブより>

オーデイオテクニカのF3Ⅱを某オークションで入手した。このF3Ⅱは、自分が初めて買ったカートリッジである。毎日のようにこのカートリッジでジャズを聴いていた。F3Ⅱの音の傾向からはジャズは向かないとは思うのだが、関係なしに聞いていた。確か当時の定価で10000円で、実売価格は8000円だったと思う。PCOCC6Nをコイルに使った、当時でもそうだが、今から考えるととんでもないコストパフォーマンスである。今となってはPCOCCが製造中止になったので中古しか購入できない。針交換は6000円でこれもまたとんでもコストパフォーマンスに優れている。当時のオーデオテクニカは、針交換とはいってもMCなので本体交換になるのだが、当該機種より上位のグレードであれば針交換価格で買えたので、F3Ⅱをやめて記念モデルのOC30を針交換価格で購めた。もう30年位前の話である、今はOC30が自分のメインカートリッジになっている。とはいっても当時ほどアナログに針を落とさなくなったので針交換もせずに今に至ったいる。でなぜか急にF3Ⅱが欲しくなり某オークションで入手した次第である。

早速、オーディオチェック用に使うMOKAVEのアナログに針を落としてみる。いわゆる重量盤である。このオーディオクエストというレーベルは、録音の音質にこだわっていてオーディオチェック用には最適だと思う。

素晴らしい音の一言。高域の繊細さ、ベースの締り、左右の広がりとステレオ感、この音がたった当時実売価格8000円のカートリッジからでるなんて信じられない。

音の傾向はOC30とあまり変わらないと思う。線が細いと言えば細いのだが、高域の繊細さに魅力を感じている。

昨今アナログブームだとは聞いているが、今発売されているカートリッジの価格を見ると、マジかよ、とあまりにも高価すぎて驚いてしまう。MCカートリッジの基本と言われているDL103が、今では実売価格40000円超え、昔は20000円位だったと思う。

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