Seoul Trip
去年何度か韓国に行く機会があり、年越しもソウルで過ごした。
写真を中心に、これまでの旅行でメモってたこと、思ったことなど書いておく。
ソウルは一部の中心街を除いてどこもかしこも坂。寒いこともあいまってか全然自転車に乗っている人を見かけなかった。
岩肌の山に囲まれていて、どこにいても視界の端には山がある。
冬はめちゃくちゃ寒くなる。自分で体感した最低気温はマイナス13度。風が吹いたら死ぬ。
車においてきた目薬が朝には凍る。
なので、みんなベンチコートみたいな足までの長さのダウンジャケットを着る。最初に見た時はダサいと思ったんだが、日本の冬の格好で行ったら寒すぎて結局自分も買った。暖かすぎて日本で着るタイミングがない。試しに先日Tシャツにそれで過ごしてみたら汗だくになった。
ナイトクラブが集まるItaewon。こっちのクラブカルチャーを体験したくて行ってみた。街の雰囲気は好きじゃなかった。外国人がうるさくて、日本の六本木みたいだなと思った。
海外でも有名なCakeshopというクラブ。この日はActressの韓国ツアーだった。でもかなり疲れてたのと、タバコがキツくて途中で帰った。
ちなみに、日本の人権無視な喫煙環境とは違って韓国は室内喫煙は基本的に禁止。ただクラブはなぜかまだ吸えるところも多いらしい。それでも分煙ならまだよかったが、Cakeshopは小さいハコなのでフロアも煙たく感じてしまった。
↑同じItewonにあるSoapは禁煙でよかった。
こちらはSupyo-dongにある、最近盛り上がってるらしい若めのバー/クラブ 新都市。行った日はバー営業だったが、廃ビルにインテリアだけぶちこんだようなDIY感溢れる雰囲気でとても居心地が良かった。テラス以外はちゃんと禁煙。
いわゆるナンパクラブは知らないが、こちらのクラブは日本よりもオシャレな人が少なくてリラックスできた。タクシーや電車が日本に比べてめちゃくちゃ安いからか、夜遊びに対する気合いも低くてすむのかもしれない。
朝鮮王朝の王宮、Gyeongbokgung。観光名所らしく、浅草で着物着て回るように、韓服を着た観光客でごった返していた。ダサい。
個人的には、旅行だろうがなんだろうがどこかよその国に行くならそこの歴史くらいは調べて知り、その国に敬意を払うべきだと思うので、過去の日本の韓国に対する行い、歴史的摩擦を考えると日本人が韓服着てわいわい写真撮るのは無神経なんじゃないかと思う。
そんなことを考えているからか、街中で日本語をしゃべってると年配の男とかが嫌な顔をしたりとかしてる気がして緊張した。日本人として勝手に後ろめたさを感じて疲れしまう部分があった。
美術館とクラブが行きたい場所だったので、美術館にもいくつか行った。公立の美術館は特別展ふくめほとんど無料で、かつ企画も面白いものばかりだった。小さいギャラリーも街中にたくさんあって、思った以上に楽しめた。
中心街にあるSeoul Museum of Art。全て無料で見られた。この日は国内のアバンギャルド系アーティストの共同展示をはじめ、ニューヨークの80年代のアーティストを特集した特別展がやっていた。どちらも見応えがあった。
GyeongbokgungにあるGallery Hyundaiは一番のお気に入り。無料で入れていついっても面白い展示がやっている。ソウルに来る度に必ず行っていた。
その近くにあるNational Museum of Modern and Contemporary ArtのGyeongbokgung館にも行ったのだけど写真を撮るのを忘れてしまった。観光地であるこのエリアにあまりにセルフィる観光客が多くて躊躇ってしまったのかもしれない。
同美術館のSeoul Grand Parkにある分館。分館といってもこちらの方が全然広い。ここ自体もよかったけど、これがある公園がすごくよかった。冬に行ったので湖が凍っていて、空気が澄んでいて少し寂しくなるような、不思議な場所だった。
日本のぶつぶつおばさんの作品も置いてあった。
滞在中の交通手段は車か電車だったのだけど、電車が本当に安い。東京〜横浜くらいの距離で200円弱とか。
中心街から離れたとこに泊まってたので電車に乗る時間が長く、写真は撮ってないけどいろいろ観察していて結構面白い発見があった。
・電車の中でおじさんが勝手にマスクの販売を始める。ちなみに不法
・そしてそれを買う人もちゃんといる
・電話ok。というかよく考えたらダメな理由もない
・ちょこちょこ軍服の若者を見かける。徴兵制度を間近に感じる
・走行中に掃除をする
・どのラインのどの駅も事故防止扉がついてる。日本こそやるべき
などなど。
そしてシルバーシートならぬ妊婦さんシートがあるのには驚いた。
前述の公園にも女性専用駐車スペースがあったりと、なかなか社会的な女性への気遣いが見られて面白かった。
とはいえまだまだ社内的な立場は弱いらしい。まぁ暴行されたアイドルに謝らせたり、どの大学の女学生がヤれるとかいう記事が出回るこちらの社会からすると、試みだけでもだいぶ先をいってるなという感じだ。
酒を飲まないので、連れ合いに夜にパブに行こうと言われた時は本当に嫌だったのだけど、いざ行ってみたらいわゆる日本のパブのような、例えばHubみたいに狭くてうるさくて座れなくてタバコ臭くて外国人がナンパしに来るような場所ではなくて、むしろ静かでおちついた、なんというかフリースペースのような場所ですごくよかった。食べ物の持ち込みもOKで、みんな屋台とかで買ってきたものを持ち込んで、冷蔵庫に用意されている酒だけ後払いでとって飲むらしい。禁煙だしこれなら毎晩でもきたいと思った。友達とも集まりやすそう。
ただそこのトイレが最低最悪だった。ビルの中に入っている店でビル共有のトイレだったのだが、まず誰もトイレを流さない。どこでもそうという訳ではないが、韓国の男性のトイレの使い方はかなり汚いと思う。見る限り手洗わない人多いし。
そして紙がない。というか紙をはめるところすらない。ちょうどその時腹痛でトイレに駆け込んだので軽くパニックになった。なんか騙されてるのかなと思った。
店の人に聞いてみたとこ、トイレ行く時は店で紙をもらってから行くとのことだった。ビルで用意してないんだと。そんな罠ありますか。
そうしてひと騒ぎしてようやく用を済ませられた。血も凍るような冷たい便座で。
映画館にもいくつか行った。日本よりも安く、平日行っても2人で1800円くらい。というかやっぱり日本が高すぎ。
あと、洋画の公開にタイムラグがない。これは本当にうらやましい。
聞いた話だと、本国のリリースとともに違法ダウンロードに流れてみんなそっちで見てしまうから、韓国での公開タイミングを遅らせられないんだとか。映画泥棒にお行儀よく従う日本とは全然違った発想でなるほどな、と思った。
年末に見たのはアクアマン。日本の公開は2月。ちなみに全然面白くなかった。
韓国の座席は肘掛けが動かせる。カップルがいちゃつけるためらしい。ちなみに韓国のカップルはめちゃくちゃいちゃつく。どこでも。
カップルのいちゃつきについてもしかりだが、働き方や生き方が厳しいと言われる韓国だが、国民性としては日本より自己主張が許されていて、良くも悪くも公の場でのふるまいが自由だった。そこは日本より全然住みやすそうだなと思った。「社会人として」とか「男性として」とかはもっと厳しいかもしれないけど。
東京とソウルの両方に住んだことのある外国人の友達に、ずっと住むならどっちかと聞くとみんなソウルと答えるのはそういうところなのかなと思った。
以上。
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