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ある閉ざされた雪の屋敷にて(Call of Cthulhu d20)プレイレポート
PC紹介
田中 一徳
葬式帰りに雪に閉じ込められた ”今時”のお坊さん(浄土真宗)。めぐまれた体格と度胸で怪奇現象に立ち向かう若者です。でもアキバ系でメイド好き。その恵まれた体格ゆえに「お前がくると窓が曇る」「普段からハァハァいってる」と言われているとか。実はパーティ中最高のHPとSANを誇ってました・・・ゲーム自体にはあんまり関係なかったけど。
松丘 悠子
月刊オカルト誌「M-(えむー)」の若手編集者。この地方にあるという「殺生石」を求めて取材にきて雪に閉じ込められたそうな。怪物ともっとも近くで接していたためか、氷嶋さんを犯人に仕立て上げて全ての事件を解釈するという、逃避行動に陥ってしまった哀れな女性・・・って、その割にはえらく楽しそうにみえましたが。最後には事件の元凶の人形を破壊するというフィニッシュを決めました。美味しい人です。
麻生 玲子
何気に全ての恐怖イベントに立会い、Healのスキルで傷ついたほかのPCの看護にあたり、最終的には気絶も発狂もせずに正気を保って生き残るという、恐怖の事件の冷静な生き証人としての地位を確立したヒロイン。本セッションの主人公。さりげなく美味しいところをかっさらってしまった人ですね。
氷嶋 涼
「奇書を求めて、旅する古物商」というオカルト系知識を持つ怪しい古本屋。最初からオカルトに詳しいということから松丘さんから事件の犯人扱いをされるという受難な男。館にあったオカルト絡みのものは全て相当の価値があったらしく、中盤よだれが止まらなかった奴。今回の探索の不手際と不幸を全てしょいこんだかわいそうなキャラでした・・・美味しいところに迫っておきながら全てスルーしてたり、直前で倒されたり・・・(合掌)
涼月 零一
「ビット」というHNで有名な電源系オタクらしい・・・理系技術者として便利屋の役割を果たしていました。さすがにパワープレイヤーの急先鋒だけに、がっちりと「役に立ちます!」というキャラに仕上げてきました。しかしキャラを作りこむほどセッションでは不幸になっていくというのは世の常。常に貧乏くじを引き当て続けてダメージを喰らいまくったのもプレイヤーの人徳というものでしょう。
ジョセフ
日本在住のアメリカ人のオカルト探偵・・・怪しいの一言で片付けられてしまう男。前世の記憶からD&D的動きしかできないという因果なキャラクター。格好つけのために拳銃をもっていたが、結局敵に当たることはなかった・・・しょぼーんって感じ。
PL「ここは日本だぞ、なんで拳銃なんて持ってるんだ?」
ジョセフ「これはモデルガンですよ」
PL「なんだ、モデルガンか~」
ジョセフ「ええ、鉛の弾が出るモデルガンです」
PL「それって本物じゃん!」
日本の2次元で日本語を学んだキャラというダメ設定を生かしきれなかったのが無念。
第一幕 グッバイ涼月 雪の夜に涙のバースデー
ジョセフ「そっちは寂しいかもしれんが、すぐ賑やかにしてやるさ・・・」
涼月「・・・まだ死んでねえよ! っていうかまだ始まったばかりじゃないか!」
各々の理由で雪山に出かけていたPC一行ですが、凄まじい吹雪になって道を失ってしまいます。
松丘「何故にこんなところで立ち往生するの!原稿が!締め切りがぁ!」
氷嶋「私に言われても・・・」
麻生「どうしましょうか・・・」
氷嶋の車もこの雪で立ち行かなくなり、同乗していた松丘、麻生も車から出て行く羽目に。
松丘「このまま車の中で天候が回復するのを待っていれば・・・」
DM「凍死するよ」
葬式帰りの田中、オフ会帰りの涼月、幽霊調査帰りのジョセフを交えて6人で行動することにします。滅茶苦茶な組み合わせだ・・・相変わらず。
雪の中を進んでいくと遠くに洋館が見えてきました。2階の窓の一つに明かりが灯っているようです。
ジョセフ「では洋館の扉のところまでMove Silently、扉の前でListen、中から音が無ければTake20で扉をSearchします」
前世の記憶で普通の行動が取れない探偵ジョセフ。妙に冒険者チックに扉を調べにいきます。鍵も掛かっていないので、館に転がり込むことにしました。
2階からは明かりが見えましたが、1階には明かりは無い様子。周囲を調べていたらDM「雪の寒さでColdダメージ」と宣言してきたのであわてて捜索に移ります。1階の奥に続く足跡があったものの、第一は寒さ対策ということで脇におくことに。まずは2階に上がって部屋を片っ端から調べてみます・・・(鍵が掛かってるところはスルー)
どうも旅館のように客室が何部屋もある構造をしているらしいことがわかりますが、明かりのある部屋でも人気はなく、手がかりも見つからなかったのでとりあえず1階の探索に戻りました。
入ってすぐ右手の扉を開けるとそこはビリヤード台や麻雀卓のある遊戯室になっていました。部屋の中にはヒーターもあり、ひとまずは暖を取ることができ一安心。
しかし・・・
DM「突然君たちの入ってきたドアがばんっ!と音を立てて開いた」
松丘「誰、きちんと扉をしめなかったのは?」
一同、扉の方に注目していると
DM「突然ビリヤード台の玉が勝手に転がっていき、ポケットに落ちた」
PL「何事!?」
いつもならDetect Evilの集中を始めるところですが、如何せん今はパラディンではないわけで。
その後は特に何も起こらないみたいなので、ひとまず暖を取ることにしました。しかし濡れた服では風を引いてしまうので、客室の毛布を取りに行くことにしました。
ジョセフ「ではここで2手に分かれよう。女性陣はここに残ってくれ。男性陣は2階の客室に毛布を回収に行こう」
ホラーですからPLも演出に協力的です。こうして各個撃破のカモを用意致しつつシーンが変わります。
第二幕 姿なき襲撃者!松丘と氷嶋の危険なゲーム
松丘「黒幕はやっぱりあなただったのね!」
氷嶋「ちがう!っていうか『やっぱり』ってなんだよ!」
遊戯室に残り、頼りなげな男性陣の帰りを待つ麻生と松岡。
DM「待っていると、いきなり部屋中の電気が落ちてヒーターが止まった」
女性陣「きゃぁぁぁぁーーーーー」
DM「背後でドスンという音がして、鍵を掛けてあったはずの窓が全て開く」
女性陣「ひぃぃぃぃぃーーーーー」
DM「また冷たい風と雪が吹き込んできたのでColdダメージ」
女性陣「さむぅぅぅぅぅーーーーー」
DM「そして松丘の肩に何かが触れた」
女性陣「ひぇぇぇぇぇぇーーーーー」
DM「どうやら動物の血のようだ」
女性陣「ふおぉぉぉぉーーーーー」
自分たち以外いないはずなのに、立て続けに恐ろしいイベントの洪水に飲まれて行きます。冷静に考えれば対処はできるんですが、考える間もなく叩きつけられたって感じですね。これもテクニックの一つなんでしょうね~
松丘「おかしい、こんなこと起きるわけが無い!これはきっと誰かのイタズラに違いない!」
オカルトチックな現象に少々思考回路が偏っていく松丘
松丘「私たちをここに連れてきた人・・・氷嶋!彼が私たちを陥れようとしているのよ!」
冒頭の導入部分で適当に話を併せてしまったばかりに犯人扱いされる氷嶋。
麻生「きっとそうね」
PL「同意するのかーーーー!」
氷嶋「俺は関係ないだろぉぉぉぉぉう!」
次の犯人の一手は何だろうな、氷嶋?
一方そのころ男性陣は
男性陣「上がってすぐの客室から毛布を適当にかっぱらいます」
DM「すると突然館中の電気が全て落ちて真っ暗になった」
男性陣「1階から悲鳴が聞えたな・・・毛布抱えて一旦戻ろう」
階段を下りていると田中さんが足を掴まれたのか、階段を転げ落ちます。
田中「何かに足をつかまれたぞ!?」
暗闇だし、あいにくDarkvisionもBlind Sightも無いので様子がわからん。そして今度はジョセフが背中から蹴りを入れられて階段落ちすることに・・・どこぞの劇団員じゃねえぞ、俺は!
寒さダメージと落下ダメージであえなく気絶状態に落ちいった役立たず探偵を抱えて、女性陣の待つ遊戯室へと戻っていきました。
松丘「わたしたちをここに閉じ込めた犯人、それはあなたよ氷嶋ーー!」
氷嶋「何のことだぁぁぁぁ!」
DMおいてけぼりで話を進めていくダメPLどもがここに。
第三幕 危険を買う美女! 思い出は雪の彼方に
松丘「私はバケモノを見たんだってば!奴に雪の中に放り出されたのよ!」
麻生「・・・悠子さんのこと信じてるから安心して。記事のネタに詰まってるなんて思わないわ」
建物の構造を見るに、地下に配電盤があるだろうと推測した涼月。気絶した後、麻生の看護のもとでスピョスピョと眠るジョセフと女性陣を残したまま、再び別行動を取って男性陣が地下へ様子を見に行きます。
地下ワインセラー
DM「その部屋を開けるとワインセラーになっているようだ」
氷嶋「おお!それを飲んで温まろう!」
涼月「瓶を割れば武器になるぞ!」
男性陣「持てるだけ持っていこう♪」
実はこの部屋に重要な手がかりである探索者の死体があったらしいのですが、目の前のワインにすっかり気をよくしてSearchもせずに立ち去ってしまいました。
地下発電室&ボイラー室
電気系に強い涼月が工具と共に配電盤をチェックし、ブレーカーを戻します。ボイラーも修理できたので、無事火と暖房を使うことができるようになりました。しかもボイラーの燃料用オイルも大量に発見!
氷嶋「これでさっきのワインの空き瓶を使えば火炎瓶にできるぞ!」
涼月「よし!だいぶ武装が整った」
敵の姿も見えぬうちから何をしとるんだ、君たちは。
実はこの部屋にも重要な手がかりである探索者の残したメモがあったらしいのですが、電気が戻ったことと、目の前のオイルにすっかり気をよくして、再びSearchもせずに立ち去ってしまいました。この2つのめっちゃ重要な手がかりをスルーしたために、後々酷い目に会うわけですが・・・
配電盤を調べている間に扉が閉まって鍵が掛かるというイベントが発生。どうやら自分たち以外にも何者かがいるということには気づきますが・・・手がかりを得ていないので基本的にちんぷんかんぷん。
男性陣が戻り、電気が復旧したことでひと段落つけるようになりました。何か温まるものでも作ろうと女性陣がキッチンに向かいます。
DM「レトルト食品みたいなものが適当に放り込まれている」
麻生「冷凍野菜があるみたいだから、これでスープでも作りましょう」
適当に湯を沸かして調理をしていると・・・・
DM「トントンと扉をノックする音がする」
松丘「誰だろう?様子を見てみます」
DM「入ってくる気配は無い」
松丘「開けてみますが?」
DM「大広間にでかいシーツを被った人がいて、君に方に威圧するように近づいてくる」
松丘「来ないでーーー!氷嶋ーーー!」
氷嶋「俺じゃないってば!」
DM「RefでSTして・・・失敗した? ならシーツをガバっと被せられた」
松丘「急いで取り払います」
DM「もうそこには誰もいない」
「何者かがいる」そのことは薄々わかってきましたが、誰なのかさっぱり見当がつきません。スープを食べて温まろうとしているときに地下でゲットしたワインを飲むコップが無いことに気づきます。
女性陣「キッチンにコップを取りに行きます」
勇者だ、勇者がここに!そしてキッチンでは案の定バケモノが待ち構えているわけで。
DM「突然、松丘さんの後ろから生臭い息が吹きかけられ、両肩をでかい指で掴まれた」
松丘「きゃーーー!」
持っていたコップが足元に落ちてばりばりと砕け散ります。
氷嶋「松丘さんの悲鳴だ!急いで向かいます」
男性陣「全員で声のしたキッチンの方に行きます!」
敵が来たか!戦闘だ!とばかりに出撃していく勇ましき男たち。そして・・・
ジョセフ「むにゃむにゃ。もう食べられないよぉ~~~ZZZ」
今だに気絶状態から目覚めぬジョセフ探偵。
<バケモノとの戦闘>
第1ラウンド
麻生:とりあえず皆のいる大広間に移動。
怪物:松丘をグラップルし、対抗判定に成功。体を持ち上げられる松丘。
松丘:抜け出し判定には失敗。怪物の姿は見えず、松丘は宙に浮いているようにしか見えない!それを目の当たりにしてしまった麻生はSAN-3
田中、涼月、氷嶋は移動
第2ラウンド
麻生:松丘の元に戻って「悠子ちゃんを放して!」とグラップル対抗に手助け
涼月:キッチンに移動、そして宙に浮かぶ松丘をみてSAN-1
怪物:松丘を窓に向かって放り投げる。ガラスが割れて外まで放り出されて5点のダメージ
氷嶋:投げられた窓の元まで移動し、真っ暗なのでライトを点ける
田中:キッチンに入り、怯えている麻生にIntimidate。「落ち着くのじゃ!」
松丘:寒さと傷に耐えながら窓まで体を引き上げて中を見て終了
第3ラウンド
麻生:窓まで移動して松丘を引き上げようとする
涼月:麻生の隣に移動、引き上げの手助け
怪物:Move Silently 25で逃げ出す・・・姿は見えないが扉が開いて出て行った・・・
重傷を負った松丘を抱えて遊戯室に戻ってきた探索者一行
すると明るいところでよく見ると、ちょうど松丘の掴まれていた箇所(首筋)に、緑色のヌラヌラした臭い液体が付着していることに気づきます。
松丘「いやぁぁぁ!いい加減にして氷嶋!何が楽しいの!」
氷嶋「俺じゃねぇ!」
涼月「良いネタだ。デジカメ取り出して記録しておこう」
錯乱して責任転嫁に走る松丘、弁明に追われる氷嶋、冷静にネタを喜ぶ不謹慎な涼月。そして
ジョセフ「むにゃむにゃ。しずちゃ~ん~~~ZZZ」
今だに気絶状態から目覚めぬ戦闘キャラ:ジョセフ二等兵
第四幕 死ぬな! オタ坊主!! 愛と復讐のボティプレス
田中「この洋館・・・何故だ!洋館なのに何故メイドがいないんだ!?」
ジョセフ「わかるよ、そういう気持ち。日本の言葉で『萌え』っていうんだろ?」
ジョセフがようやく目覚め、ひと時の休息も終わったころに館の探索を再開することにします。
2階の部屋の中央の扉の前に来て
ジョセフ「まずはListen、中から音が無ければTake20でOpen Lock」
前世の記憶でテキパキを鍵を開け始めます。
中には猿の剥製やらアフリカ呪術の仮面やら歪んだ壷やら怪しい刀剣やら・・・アイテムが盛り沢山。手がかりのようなものを探してみますが成果なし。「この館の主人はオカルトにハマって、変なアイテムを収集しているなぁ」くらいに考えてます。
そして隣の部屋を開けるとそこは・・・図書室!
博物学や天文学の本に混じってオカルト書籍もたくさんあるとのこと・・・氷嶋の目が輝く!手分けして手がかりを探したところ、新聞記事のスクラップが見つかりました。この雪山で行方不明になった登山客の記事が主で、5~6年前のものからスクラップされていました。「この洋館と関係があるのか・・・?」一抹の不安がよぎります。
SANが減るのは嫌なので外で見張りをしていたジョセフくん。ところが誰もいないはずの隣の部屋の扉が開いて、中からビスクドール(陶器人形)が歩いてきます!!!そしてこちらに向かって飛び掛ってくるではありませんか!!・・・ああ、SANが減ったよ。とっさに懐から拳銃を抜き放ってぶっ放そうとするも、人形は倒れて動かなくなりました。
氷嶋「何を壊しておるんじゃぁぁーー!!」
ジョセフ「こいつが動いて襲い掛かってきたんだよぅ」
他にも動き出したものがないかと再度アイテム部屋をチェック・・・・
DM「いくつか装飾品の配置が入れ替わってる」
PL「ふーん、そうですか」
さすがに恐怖の演出に麻痺してきたプレイヤーたち。さほど動じません。
最後に鍵の掛かっていた部屋を開けようとすると、姿の無い何者かに襲撃されます!
ジョセフ「プレデターみたいだ」
涼月「全くだ」
DM「黙れ」
<バケモノとの戦闘 part2>
第1ラウンド
怪物:ジョセフをグラップルし、対抗判定に成功。体を持ち上げられるジョセフ。SANまで減らされる。
氷嶋:怪物がいると思しきところを殴るも外れ。
涼月:ワイン瓶で殴りかかるも外れ。
松丘:カイロを開けて中の粉をばら撒き、相手に浴びせようとするも外れ!(対透明敵戦の基本ですね)
ジョセフ:抜け出し判定失敗。まだ宙ぶらりん。
田中、麻生は通路幅が狭いため様子見
第2ラウンド
怪物:グラップル継続中・・・いたぶっている模様
氷嶋:ワイン瓶で殴りかかってクリティカル! 当たったところから血が滲みます。
他の攻撃が全て外れたあと、敵はジョセフを放り投げて逃げていってしまいました・・・
敵が撤収したことを良いことに扉を開けます・・・毒針の罠があったよ、おい。中は書斎のようになっており、一斉に家捜しを始めました。・・・さすがにTake20のsearchはよく見つかるわ。本棚の一部が動くことがわかり、隣に隠し部屋があることに気づきます。
PL「だいぶ真相に近づいてきたぞ!」
DM「・・・・」
手がかりをスルーしつつもクライマックスには突入しているらしいプレイヤーたち。隠し部屋の奥には祭壇が置いてあり、鶏と犬の首と、材質不明の彫像が置かれていました。
PL「氷嶋、行って調べてよ」
氷嶋「彫像の方に近づいてみますが」
DM「では何者かに爪でざっくり切りつけられる・・・命中」
氷嶋「(ダメージを聞いて)気絶しました!みなさん、あとはよろしく~」
田中「彫像を取り上げようと組みかかります」
DM「・・・対抗判定に失敗だね」
ジョセフ「宙を浮いている像目掛けて撃ちます・・・はずれ~」
どうやらあの彫像がこのシナリオのキーらしい・・・というところまではプレイヤーの勘が伝えてくれますが、じゃあ何なのかと問われると返答に困ったり。
田中「彫像の浮いているところにフライングボディプレス・・・命中」
オタな巨漢坊主が飛び掛ったため、さすがの怪物も彫像を床に落としてしまいます。
涼月「今がちゃーんす!ワイン瓶で殴りかかる・・・クリティカル!」
重要な手がかりと引き換えに得たワイン瓶大活躍・・・皮肉なもんだ。
田中「では相手を捕まえよう! 着物の帯をほどいてそれで怪物を絞めようとします!こんな体型だから帯を解いたら白いもち肌に汗が浮いてます」
松丘「くくくくくっっっっっっっっもち肌もち肌もち肌・・・・くすくすくすくす」
SANが減りすぎたか、田中の台詞に過剰反応してハマった松丘が痙攣状態に。
半裸のメイドオタク坊主に恐れをなしたか、怪物は奪った彫像を窓に向けて思いっきり投げつけます。
DM「ガラスが割れて、彫像は外の雪の中に落ちていった。再び寒い風が吹き込んでくる」
田中「うぉ! 俺裸じゃん!」
敵を追い払ったヒーローはフンドシ一丁で寒さに震え、松丘は「もち肌」という台詞に未だに震えていたり。
第五幕 硝煙の行方・・・スペクトラルハンター暁に死す!
DM「君たち手がかり見逃しすぎ!朝になったら決戦ね」
PL「早ーー!」
窓から放り出された彫像の行方を追おうとするも、外は吹雪で何も見えず。仕方無いので隠し部屋の奥の祭壇を漁ってみることに。置いてあった動物の首は1~2週間前のものらしい・・・気色悪っ・・・っていうか臭い。
祭壇を調べている際に毒針の罠が作動して涼月が能力値ダメージを食らっていたり。非致傷ダメージがほとんどな他PCに比べて実ダメージが多い涼月であった。日ごろの行いだな。
怪我人(気絶したPC)もいるので、やむを得ずベースキャンプにしている遊戯室に戻ると・・・1階の玄関が開け放たれていて雪風が吹き込んできています!しかも地下の方でガチャン!という音と共に再び電気が落ちて暖房が止まります!!!
ジョセフ「寒いよぅ~暗いよぅ~怖いよぅ~」
涼月「地下に行ってみるしかあるまい」
ジョセフ「・・・あと一撃でわしら気絶やけどね」
(あくまでも相対的に)元気な男性陣が地下で配電盤とボイラーを修理していると・・・
DM「遊戯室の窓ガラスが割られて何かが投げ込まれた」
麻生「何ですか?」
DM「首の無い犬の死体ですな」
麻生「やめてぇーー」
DM「そして寝かせていた氷嶋の体がふっ宙に浮かぶ」
麻生「そうだ!氷嶋さんが持ってきていた怪しい剣を拾います!」
涼月「お!斬りかかるのか?」
田中「ここは浮いている体の下に剣を通して『浮いてますね?』って確認するだろう、やはり」
麻生「・・・ではそうします」
PL「斬りかかれぇ!」
氷嶋の体を持ち上げていると思しき付近に切りかかるも外れ。逆に殴られて一緒に連れ去られる麻生。
連れ去られた氷嶋・麻生・松丘は何故か玄関のオブジェのような柱にくくりつけられています。様子見に行った野郎どもが戻ってきてあわててほどきますが・・・もちろん敵の餌食に。
『殺されていく恐怖を・・・味わうが良い・・・』
凍え死ぬ恐怖は嫌と言うほど味わいましたが何か?って感じですな。
ジョセフも倒れ、田中さんも倒れて万事休すです・・・が・・・
DM「もう時間無いからバラすけどさぁ」
PL「タイムアップかぁーーー」
あまりにも手がかりが無く、勝ちに持っていく手段も無いためにDMの強制執行発動!
こんなところに手紙が!こんなところに死体が!こんなところに怪しい絵が!
次々と見つかる新事実、明らかにされる過去の事件、そして予期しうる未来の悲劇!
物語は急展開を迎える!・・・・・・急すぎ。
私たちをいたぶっていたのはこの館の主人で、クトゥルー系の魔術書によって他者の命を弄ぶ「スペクトラルハンター」へと変化した輩でした。彼は自らの「真の命」をあの怪しい彫像に封じておいたそうです・・・
松丘「では彫像を壊しに行くぞ!」
麻生「行きましょう!」
氷嶋「やっと目覚めた」
田中・涼月・ジョセフ「朝になったくらいじゃHPまだマイナスでーす」
DM「では3人は彫像が落ちていると思しき付近まで来た」
松丘「探し出して壊します」
DM「当然スペクトラルハンターはやってくるわけで・・・氷嶋に命中!」
氷嶋「また気絶だーーー!」
残ったのは「自ら危険を背負い込む女」松丘と「事件を供に歩く女」麻生
松丘の数度の攻撃が彫像に命中し、ようやくの思いで像の破壊に成功します。すると怪物は中年の男の姿に変わっていき、そのまま朽ち果てました。
エンディング
松丘「館もの事件の最期ね・・・では、お約束通り館に火をつけます」
田中・涼月・ジョセフ「やめてーーー!俺たちがーー!」
完
プレイの感想
この日はドンキホーテでまさしく山のようにお菓子を買い込み、家主の入れてくれた美味しいお茶とコーヒーを頂きつつ、まるで我慢大会のように次々と出てくる菓子をほおばりながらセッションを行った思い出が。(前半に田中さんが目立たないのは、家主が台所でお茶を入れていたから)
プレイしていて一番思ったのは「D&Dとは違うなぁ」ということです。「ジョセフの動きがD&Dのローグ」というのは考えていたジョークなのでまあ良いのですが・・・ついつい敵が出たら戦って倒してしまおうと思ってしまいますね。
透明な敵が出てきたら「壁に寄って攻撃される方向を絞れ!
エリアで小麦粉をまけ! やること無い奴は聞き耳に集中!
とか軍隊のように規律ある行動を取り始めてしまうあたりが特に。CoCなのに、パーティリーダー決めて「一致団結困難打破!」って考えてしまう思考回路が外れないです。