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D&D Clue(初期版)ボードゲーム
ボードゲームで「Clue」というシリーズをご存知でしょうか?
「誰が」「何処で」「何を使って」犯罪を犯したのかを推理していくゲームです。真相はボード中央の袋の中にあり、それ以外の手がかりカードはプレイヤーに配られます。プレイヤーたちはお互いの手札について○×の質問をしながらゲームを進めて行き、真相を言い当てた者が勝ちになります。
D&D3.0版が発売された当初、D&Dの世界で遊ぶClueが発売されました。
事件設定になかなかツッコミが追いつかない作品でしたので、紹介したいと思います。
ゲームとしてはClueなのでボードゲームとして遊べる作品ではあるのですが、これをやる時間と場所とメンバーがあるならD&Dで遊ぶことをオススメします。
ストーリー
冒険者一行はアークメイジからの依頼を引き受けるため、彼の居城へと向かいました。
アークメイジは集まった冒険者にこう言いました。
「朝になったら仕事の話をしよう。今日のところはゆっくり休むが良い。ただし、夜に城の中をうろうろしない方が身の為だ。必ずしも安全ではないからな」
冒険者たちが寝静まったその夜・・・なんとアークメイジは殺されてしまったのです!
幽霊となって冒険者一行の前に姿を表した城の主は冒険者たちにこう告げます。
「犯人はドッペルゲンガーで、この中の誰かとすり替っている。城の外への扉は総て魔法で封鎖した。犯人を捕らえない限りこの扉が開くことはない。犯人を見つけ出すのだ!」
冒険者たちは疑心暗鬼にかられつつも、犯人探しを行う羽目になったのであった・・・
冒険者一行(ドッペルゲンガーに殺られた者も含む)
・Regdar 人間 戦士
・Tordek ドワーフ 戦士
・Lidda ハーフリング ローグ
・Mialee エルフ ウィザード
・Nebin ノーム イリュージョニスト
・Ember 人間 モンク
PHBにも登場しているオフィシャルPCの面々です。使用されているイラストもそのままなので、雰囲気自体は出ています。
凶器
犯人はこの6つの中のどれかを用いて、1対1でアークメイジを仕留めたことになるのですが・・・
Vorpal Sword:クリティカルヒットで即死を狙うか、ダメージで仕留めるか・・・
Mace of Disruption;対アンデッド用メイスでどうしろと?
Ring of Magic Missiles:マジックミサイルで死ぬ高レベルメイジがいるわけがない!
Staff of Power:杖を折って爆発ダメージを与えて、自分だけはEvasionで避ければ・・・でも、この場合は物証が残らない。
Flamig Battle Axe:炎の追加ダメージ付いただけの斧で倒せるのか?
Dagger of Venom;DC14の毒を注入して死ぬわけがない!
総てメタルフィギュアがついて品質は良いのだが、いかんせん高レベルメイジ相手に渡り合う凶器がない。
モンスター
題材がD&Dということで、オプションルールとしてモンスターとの戦闘ルールがあります。
ボード上の出現ポイント上に駒を止めれば戦闘シーンに突入します。d6で数値以上を出せば勝利でき、戦利品をゲットできますが、逆に負けるとMaze送りとなってしまってd6で5か6が出るまで手番が失われます。
モンスター (強さ) 戦利品 / 効果
1 Goblin (2) Potion of Speed / 2d6で高い方の目で移動可
2 Skeleton (2) Potion of Speed / 2d6で高い方の目で移動可
3 Bugbear (3) Boots of striding and springing /2d6で移動可
4 Gelatinous Cube (4) Broom of Flying /追加で手番が1回もらえる
5 Displacer Beast (5) Crystal Ball /他PCの手札を1枚見る
6 Beholder (6) Amulet of Seeing /真相を1枚見る
推理をしなくても、ビホルダー狩りをしまくれば真相は突き止めらる脳筋クリアルートも存在します。真相カードも3枚のうち1枚だけでも知ることができれば、ぐっと勝利に近づくのは間違いないですが・・・
総括
フィギュアとボードとダイスが用意できるなら、Clueを遊ぶよりもD&Dで遊んだ方が面白い。