Devil Whiskey(PC版)プレイメモ
発売は2003年だが、初期の頃のウィザードリィやマイト&マジックに近いレトロシステムの3DダンジョンRPGのDevil Whiskeyのプレイ記録。
最初の街で常に襲いかかる住民と熾烈な戦いを繰り広げ、高レベル呪文を使えるくらい成長したというのに、最初のダンジョンに潜ることすらできずに頓挫した。
どんなプレイをするのか、プレイメモを読んで欲しい。
・昔ながらの3Dダンジョンで、移動は1ブロック毎
・ポリゴンなどの3次元表現は一切なし
・戦闘はコマンド選択のターン制
・キーボードオンリーでプレイ可能
・アクション要素一切なし
・キャラは冒険者で8人パーティ
まずはサクッと8人分キャラメイク
Paladin:聖騎士 回復も使える・・・そのうち。
Warrior:戦闘の専門家。
Psi Knight:サイキックウォリアーみたいな感じ。精神攻撃もできる。
Monk:拳法家で色んなことができる・・・そのうち。
Rogue:罠を外せるらしいが、まだやったこと無い。
Ranger:追跡できるらしいが、まだやったこと無い。
Magician:魔術師にして治療術士
Aeromancer:風の魔術師
魔術師がArcanistとElementalistに分かれていて、それが更に細分化されている。私がそれぞれ選んだ魔術師はダメージ系の呪文を持つが、回復呪文を覚えるのが3レベル以降であることに気付いたのはプレイ開始後だった・・・
マニュアルには最初の酒場を出て、武器・防具の店に辿り着くまでに「上ボタンを6回押して、そこで右ボタンを押して・・・」と事細かに記載があった。
おお!洋ゲーらしからぬ初心者対応だ!と、しばし感心。
その通りに店に行こうとするとエンカウントが発生!
冒険者の一行8人の前に「街の住民が3人現れた」
・・・はい?
まぁ、会話でもするんだろうと選択肢を見てみる。
・降参を迫る。
・前進して距離を詰める。
・勇敢に戦う。
・ウサギのように逃げる
会話コマンドがありません!
ってか、本来中立であるはずのコマンドに変にバイアスが掛かっているよ!
さすがに街の人を切るわけにもいかんだろうと思って、降参を迫ってみたが応じる気配は無く。
1ラウンド目に3人の町民に殴られてパラディンが死亡
これはいかん!先に装備を整えなくては!と思い、ここは「ウサギのように逃げる」を選択。
・・・逃げられませんでした
「君たちには戦う以外の選択肢は無い!」
無いのかよ!
町の住人に挨拶をして通り過ぎるという、ごく普通の日常を冒険者ごときが夢見てはいかんのですか。そうですか。
そしてそのラウンドに前線キャラ3人が死亡し、そのままズルズルと全滅
やむを得ないので、2回目のプレイのときは最初っから攻撃呪文を使いまくり、全力モードで遭遇した町民を血祭りにした。
遺体を漁ると凄い量の戦利品が!最初の所持金などあっというまに小銭ですよ!
そして回復のできる寺院の前でたむろして、通りがかった町民に襲い掛かって身包みをはぐ正義の冒険者の一行が出来上がった。
町民に返り討ちに遭うときもあったが、そこは安心、ここは寺院の前。身包み剥げば蘇生費用など安いものだ。
街のど真ん中の寺院のまん前で「クレイゴーレム」とエンカウントしたときは何事かと思ったが、外に出ることなく街のマップを埋めて作っていくだけで7レベルまで成長した。
その後、PCは13レベルに到達!
Heal Major:パーティ全員のHPを全快させる呪文を覚えた!
Walk on Air:ずっと空を飛んでいる(ドラえもん歩き)呪文を覚えた!
Explosive Decompression:大ダメージ爆発呪文を覚えた!
しかし・・・
最初の街から外に出てません!
っていうか、
ダンジョンにすら潜ってません!
街の往来で敵を撃退しているだけでここまで来てしまった。
・・・これであってるのか、このゲーム?
とはいえ、流石にWizで言えばマスターレベルである。その冒険者が未だに外に出たことが無い、ではやっぱり恥ずかしかろう
準備を整え、意を決して町の扉を開けると・・・
そこに広がるのは広大な大地!遠くには地平線が見えるではないか。
そして記念すべき一歩踏み込む冒険者たち!
・・・
ええっと・・・
広すぎるわボケェ!!!!!
何の特徴もない野原が延々と延々と延々と続き、たどり着く先にも地理的特徴が微塵もありゃしねぇ!街とフィールドが同じスケールで描かれているので、距離感はそんなもんなんだろうけど、もちっと端折れや。
時々思い出したように木が生えているが、街中にもあった特徴の無い木だから目印にもならん。むしろ迷う。
そして街中と変わらず発生するランダムエンカウント。今更コボルド20匹が出ましたってなぁ・・・
このゲーム、敵が近接攻撃距離にたどり着くまでに、アーチャーとキャスターがどれだけダメージを与えられるかがカギになる。当然街の武器屋でごっそり矢を買い込んで出かけたわけだが。
ちょろっと出かけては無数のコボルドにボコられて、街に帰って回復と補充をしていると・・・
街の矢の在庫が無くなってるぅぅ!!!
高品質の矢や魔法の矢が切れるのは確認済み。でも、まさか普通の矢に在庫制限があるなんて思ってもみなかった矢を最大の200本持っていっても、1回の戦闘で30本近く使うからなぁ。
我々は戦闘における最大の切り札を街の中でのサバイバルに使いきってしまったようだ。
冒険者たちの人生、まさに波乱万丈である。
その後進めていてわかったこと。
矢の在庫問題;マニュアルを見直していると、13レベルになったレンジャーは木と羽を素材に合成することで作成可能ということを知った。早速それで補充してみたが、やはり効率が悪い。そして何度もキーを押すので面倒くさい。
どうしたもんかと考えているうちに、あるタイミングで武器屋に矢が出現することに気づいた。矢・弾以外のアイテムを武器屋で買い、続けて買い物をする場合にのみ在庫切れのはずの矢が店先にならぶのだ。
要するにパーティの救世主はゲームのバグだった。
外のマップの広さ:街自体が30×30マスで出来ている。
外に出てみると・・・東120マス、南は50マス行ったところで海にたどり着いて行き止まり。そして北100マス、西は50マス行ったところで、謎の透明壁に遮られて行き止まり。
そしてこの100マスにも及ぶ移動の途中、地形は一切変わらず、ヒタスラ地平線が続くだけだ。エンカウントは当然のように発生しまくるしな!
ところどころに建物があり、「鍵が無いと入れないよー」とあったので、そこらへんはダンジョンの入り口なんだろう。
ゲームの進め方を大変間違っていたことに気づいたよ・・・
ゲーム開始直後にNPCからメモを渡されたのだが、使い方がわからなくてずっと放置していた。まぁ、始めの頃は道端で襲ってくる町民が怖くて、生き残ることに必死ですっかり忘れていたんだが。
パーティも15レベルになった頃、マニュアルを読み直して「Use Item」のコマンドを探し出した!マウス操作を前提にしてないので、画面にコマンドが出てないのだ。だから操作するにはマニュアルが必須
メモを使ってみたところ・・・
「頼みがある!街の西のバラックに急いで来てくれ!」
・・・へ?・・・
うぉ!
2ヶ月前の話じゃん!
とりあえず行ってみたら、NPCさんはずっと待っててくれた模様
何でも街の衛兵が悪の力を招きいれようとしているらしい。
それを阻止して欲しいと衛兵の詰め所にカチコミを掛けたのだが・・・
倒して帰ってきたらNPCトンズラしてるし、街を歩くたびに今度は衛兵に襲われるようになるし「ハメられた!」と思ってロードしてやり直す。
衛兵に諭されて最初の依頼をスルーすると、今度は街の住人たちが「悪の衛兵に肩入れする奴らだ!」と大変積極的に攻撃を仕掛けてくる。
普通エンカウントする住人は3~6人程度の集団なのだが、こういうメッセージと共に出現する住人は16~20人規模だ
だいたい1時間あたり50人程度の町民を始末する頻度になる。
そして寺院の前で12時間休息(野宿)している間にも遭遇は起こるので、この街の司祭さまは朝起きて外に出てみると、寺院の前に身包み剥がれた600人の町民の死体と疲れて眠っている8人の冒険者を目にするのだ
その後クエストを進めることで誤解が解け、町民たちも普通の襲撃以外で襲ってくることはなくなった。
ようやく入れるダンジョンを1つ見つけたので、次はここの攻略をしよう。
ダンジョンに潜りたいんじゃよー!!
何気にリドルが多いのな、この作品。
確かにWizardryでもそうだったけど。
Devil Whiskeyというタイトル、何かの例えかと思っていたが、本当に「悪魔のウィスキー」があるらしい
Devil Whiskeyの調査を命じられ、賢者に会いに行ったのだが「わしを助けに来たのであれば、この暗号の意味がわかるはずだ」などとぬかしやがった。
3日ほど考えて、何とか回答に辿りついた。冷静に考えればすぐにわかったことなんだけど。
そして賢者に話を聞いたところ、Devil Whiskeyを街に持ち込み、陰謀を企む邪悪なウォーロックを倒してこい、というメインストーリーの流れらしいクエスト依頼になった。
そのダンジョンは街の酒場の隣にあって、入り口には封印が施してあるそうな。酒場の主人が管理しているので、この杖を見せれば中へ入れてくれる、とのこと。
ようやくメインダンジョンだぜぇ!と思って、酒場の主人に杖を見せたところ・・・
「ふむ、本当にその杖を預かったというのであればこの質問に答えてみよ!」
・・・またか・・・
・・・またですか・・・
・・・今度もなぞなぞかよ!
この街を救うために!
ヒヨっ子冒険者を食い物にする住人ばかりのこの街を!
逆切れして一晩で600人の住人が冒険者に襲い掛かってくる、そんな凶暴なこの街を!
我々冒険者は守ろうとしているのだぞ!
それなのに・・・それなのに・・・
我々を待ち受けるのはダンジョンではなく。
強大な敵でも凶悪なトラップでもなく。
何故に酒場の主人のなぞなぞなのか!
お母さん、僕はダンジョンに潜りたいです。
そして凶悪なウサギ人間。ウサギ獣人キャラでここまでエグいのは見たことがない。