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世界で最も有名な子どものいない猫好きの女性であるスウィフト氏

 リベラル系の米紙THE NEW YORK TIMESのコラムの抄訳を掲載している連載「NYTから読み解く世界」において、歌手のテイラー・スウィフト氏が米大統領選で民主党のハリス候補への支持を表明したことが取り上げられている。

 スウィフト氏のハリス候補への支持表明については、朝日新聞でも今月12日にトランプ候補の反応とあわせて報じられている。

 スウィフト氏のリベラルな姿勢は以前からのもの。以下は4月25日紙面の「論壇委員が選ぶ今月の3点」より、辰巳JUNK「テイラー・スウィフトは救世主なのか」(中央公論5月号)を紹介した安田峰俊委員の書評より引用。

カントリー歌手出身ゆえ共和党支持者のファンも抱える彼女は、本来はリベラルな若者と保守的な高齢者の橋渡し役になれる存在だが、むしろ困難に直面している。

https://www.asahi.com/articles/DA3S15920197.html

 冒頭のNYTコラムの抄訳で気になったのが、如何にも直訳といった下記の言い回し。

ドナルド・トランプ前大統領との討論会から上り調子だった副大統領にとって、34歳の大スターであり、世界で最も有名な子どものいない猫好きの女性であるスウィフト氏からの支持は、うれしい驚きだった。

https://www.asahi.com/articles/ASS9L2287S9LUHMC003M.html

 リベラルなNYTにして「子供のいない」とはとりわけ奇異な言い回しに思えたのだが、挿入されている2枚目の画像(スウィフト氏のインスタグラム投稿)で、彼女のポストの末尾に氏名に続けて「Childless Cat Lady」と自署されていることに気づく。NYTはスウィフト氏の自称をそのまま引用しただけだった。
 なお下記のnote記事によると、Cat Lady は「動物飼ってる独身の方を暗示するスラング」とのこと。


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