インクルーシブな農園
今日の天声人語は、障害を持つ子を持つ親としては勇気づけられる話だった。
きっかけとなった母親のお子さんがどういった障害、そして個性をお持ちかはわからないが、我が子と自身に重ねてみて、子供の可能性を信じる姿勢に感銘を受ける。
別記事によると、特に知的障害者の雇用先として農業はポピュラーらしく、「代行ビジネス」の担当者がその理由を次のように説明している。
この記事をみるに、代行ビジネスへの批判は、要は隔離されていてインクルーシブでないということのようだ。我が子が竜宮城で良い思いをしていても社会の環から疎外されていては不十分だと言える親にも、頭が下がる。
その点、天声人語で取り上げられている農園はインクルーシブである。
事業部門に勤務していると、どうしても個人業績の積算が会社業績になるという考え方に陥りがち。個人で成果を出している人が管理者となっていく組織では、こういった発想にはなかなか至らないだろう。
大阪経済大の森詩恵教授(社会政策)曰く、
我も彼もいつかは高齢者となり、また近く病気を患うかもしれず、障害を持つ子のみならず自身もいつまで職場から求められる働き方に適合できるかはわからない。そういった意味でも、インクルーシブな働き方の話には、希望を見出すところが多い。理想形を突き詰めていくとベーシックインカムの話になりそうだが、まずは自身の職場から、か。