見出し画像

PKを蹴る前にサッカーボールを濡らす行為

 スポーツ担当の潮記者による連載コラムで、JリーグFC町田ゼルビアの藤尾翔太選手による、サッカーボールへの水かけ行為が取り上げられている。

 8/17の試合で笛を吹いていた高崎主審が水かけ行為の後、PKを蹴る前にボールの交換を命じ、その裁定を今月審判委員会が審判の裁量範囲内で問題ないと明らかにしたことを受けて、この件が取り上げられたようだ。藤尾選手のボールへの水かけは、何も8/17の試合が初めてではなく、常習的な行為で今シーズン何度も行われその度にJリーグのファンの間に物議をかもしてきた。

 潮記者は、濡れると滑りやすくなると指摘し、フェアネスとルールの精神を中心に論じている。有利不利以前に、もし私がキーパーの立場であれば、故意に濡らされたボールをキャッチするのは、衛生面で嫌だ。降雨やスプリンクラーで濡れたボールと、給水用ボトルの水で濡らされたボールは、印象が異なる。藤尾選手は、相手キーパーへの敬意が欠けているのかと疑われる。おそらく彼は、相手のことなど眼中になく、自身がうまく蹴るためのルーティーンのつもりなのだろうけれど。
 このコラムでは、水かけ行為が藤尾選手個人の評価を損なうことを懸念して結ばれている。私は、この悪印象が果たして藤尾選手個人のものに留まるのか、というところが気にかかる。選手やサポーターの倫理観にもとる行為をクラブ運営が放置していると、他のチームのサポーターよりヘイトを集め易く、また善良な自チームのサポーターの心が離れていきかねないと懸念する。

いいなと思ったら応援しよう!