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運動会に5倍ズームのiPhoneは最適か?

iPhone 15 Pro MaxとiPhone 16 Proに搭載された望遠5倍ズーム。これまでiPhoneでは望遠は3倍のレンズだったのでより遠くのものまで綺麗に撮影できるようになりました。特に運動会での撮影を期待して5倍ズームの搭載されたiPhoneを選んだ方もいらっしゃるかもしれません。
私もカメラの性能目的で、iPhone15Pro Maxを買い、2024年には16Pro Maxに買い替えを行いました。

望遠5倍ってどれだけ遠くまで映せるの?

理論的な話よりも写真を見てもらった方が早いですね。以下の写真はiPhone16Pro Maxで撮影した、1倍、2倍、5倍の写真になります。

↑1倍(24mm)
↑2倍(48mm)
↑5倍(120mm)

いかがでしょうか?イルカパフォーマンスが始まる前の写真になりますが、ちょうど運動場の外側からトラックの反対側にいる距離感で撮影してみました。5倍望遠がかなり大きく映せることがわかると思います。
ちなみに「1倍(24mm)」と記載している、「24mm」はカメラのレンズの焦点距離というものでこの数字が大きい方がより大きく撮影ができるというものになります。iPhoneでは標準の1倍に24mmという焦点距離のレンズが使用されており、2倍望遠というのはこの焦点距離が24x2=48mmになるレンズを指します。5倍望遠も同様に24mmx5=120mmの焦点距離となります。

iPhone以外のカメラやビデオカメラを持っているなら

iPhone以外のカメラやビデオカメラを持っている場合には、ぜひともこの焦点距離を比べてみてください。一眼カメラの入門機でダブルズームキットを購入されていると250mmの望遠レンズが付いていることもあります。また、ビデオカメラでは「光学30倍(800mm)」というケースも珍しくありません。
一概に5倍だからすごく遠くまでくっきり映せると思って買ってみると、案外すでに持っているカメラでも大きく写すことができるかもしれません。

もっと望遠

先ほどのイルカパフォーマンスをさらに、ミラーレス一眼カメラに望遠レンズを装着してさらに撮影したものもお見せいたします。

↑200mm
↑300mm
↑500mm

iPhoneの5倍ズーム(120mm)は確かに大きく写すことができていましたが、より倍率が高いものであればより拡大して写すことができるのは当然ですね。体感的には運動場のトラックの反対側にいる子どもの姿も写すことができます。
iPhoneの5倍は魅力的に見えるかもしれませんが、それでも「5倍=焦点距離120mm」です。手持ちのものと比べてみて過剰な期待はご注意です。もし手持ちのカメラで焦点距離200mmなどがあるようであれば、もっと別のことに予算を使ってもいいかもしれません。
なお、iPhoneの望遠にも「デジタルズーム25倍」といった機能があります。
これは望遠レンズで写した画像をさらに拡大して撮影するもので、画像を拡大しているので写りが荒くなってしまうのが難点です。使い方によっては便利なケースもありますが、使ってみるとがっかりなことも多いです。

私の運動会撮影スタイル

iPhoneの望遠レンズについて少しネガティブなことを記載しましたが、実際にはiPhone16 Pro Maxの5倍を使って、子どもの運動会の撮影を行ってきました。

iPhone16 Pro Maxとミラーレス一眼(Canon R6II+RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM)
接続にはSmartRigのマジックアーム(¥1,035)を使用

ミラーレス一眼で写真を撮影しながら、iPhoneの5倍ズームを使用して同時に動画も撮影するスタイルです。ワンオペで写真も動画も撮影することができます。基本的には運動会は妻と別行動をしながらそれぞれ異なる場所から撮影や応援をしていますので、手分けをしている感じですね。子どもも姉妹なのでそれぞれの席の近くあたりにいながら運動場の反対側いるもう片方の娘を撮影するといった感じです。

最後に

ただ、「運動会を綺麗に撮りたい」という名目でiPhoneProシリーズの購入を家族に認めてもらうという点については、大変よい口実だと思います。「3倍ではなく5倍で撮影したいからiPhone Proシリーズを買う!」ということで欲しいiPhoneを堂々と買うことができるという人も一定数はいらっしゃると思いますので。

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