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職人の弱点を発見

ぼくはいわゆる宮大工を養成する
学校の学生をしています。

・道具の手入れ(主に刃物の砥ぎ)
・大工仕事(継ぎ手や仕口の練習)
・設計製図(プランニングとか)
・建築士のための座学(法律とかね)
・実際に依頼を受けた建物の施工
をしてるんですが、
やっぱり教えてくれる人とか
関わる人達は職人(技術屋)がほとんど。

もう学生して3年目になるんですが
最近気付いたことがあるんです。

誤解を恐れずに言うと
『職人は人の想いを軽視しがち』
ということ。

「技術を高めて精密なものを作って、
どこからどう見てもすごいだろ!!
どやっ!!」
みたいな感じ。

神社仏閣を見て回ってても
「あの垂木が〜、あの反り屋根は〜」
とかそんなんばっかり。
まあ、勉強だしそれが仕事になるんだから
当たり前っちゃ当たり前なんですけどね。

でも、ぼくはどこかモヤモヤしてたわけ。

そして最近になって
職人の仕事はどこか自慰行為に似てる
という感覚を持つようになって。

だって、職人が作る成果物の先の
【人】が見えないんだもの。

『誰のためのものなのか』とか
『どんな想いがあるのか』という
感情の部分が見えないというか。
だから、どんな素晴らしい
建物なり細工や構造を見ても
「へーすごいな!」
としか思えなくて。

職人と一括りにするのはアレだけど、
職人が社会の中で『この仕事ならこの人!』
と周知されることがないのは、
こういうことが原因の一つじゃないかな。
人間味というか個性というか。

いくら腕が良くても、素晴らしい作品でも
人に知られることで意味を持つんじゃない?

人は論理ではなくて、
感情で動かされるもんだしね。


もっともっと面白い職人に会いたいな!
そしてぼくも面白い職人になりたいな〜。
というかいろんなことしたい。

IT×農業×宮大工とか。
わくわくしたい!



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