ネクロス超重斬機のすすめ【影霊衣】~純構築から解説
はじめまして、ぱこと申します。
OCGやMDをよく遊んでいる一介の決闘者です。
先日、OCGにおいてネクロスが強化され、私自身ネクロスがとても好きなテーマであるため、実際に純構築で組んで遊んでみました。しかし、思っていたよりパワー不足であると感じ、何か強化できる案はないかと思い、今回のタイトルのデッキへと至りました。
ネクロスというデッキがそれなりに人気の高いテーマであるため、この記事を通してより研究が進むことを切に願っております。
また最初にネクロスのカードや純構築について説明するため、初めてネクロスを触れる方にもわかりやすい記事となっています。この記事をきっかけに組んでいただければ、筆者としてもうれしい限りです。
今すぐ本題を読みたい方は目次から飛んでください。
それではよろしくお願いいたします。
当記事は大会レベルではなく、あくまでカジュアル向けに書いております。その点をご理解の上、御覧いたただければ幸いです。
ネクロスについて概要
テーマ解説
ネクロスは2014年に登場した水属性の儀式テーマです。テーマ背景はかつての「DUEL TERMINAL」で活躍したモンスターたちを憑依させて戦うという非常にかっこいいものとなっており、例えばブリューナクやトリシューラ、ユニコールなどを身に宿す儀式体が存在し、ある程度効果も再現されています。
ネクロスのテーマコンセプトは手札効果のある儀式モンスターを駆使してサーチ、墓地肥やし等を行い、EXから出たモンスターをメタるというものです。
またサーチ手段が豊富に存在するため、儀式テーマの課題である事故率の高さをカバーし、再現性の高いデッキとなっています。
更にEXデッキのカードを墓地へ送るドラグマのようなギミックも存在し、様々な除去効果やサーチ効果を使えるのも魅力的な部分です。
純構築の戦い方
ネクロスは先述した通り、EXデッキをメタりながら『トリシューラの影霊衣』などで相手のリソースを削り、勝利を目指していくコントロールデッキになります。
EXをメタる方法は色々ありますが、一番わかりやすいのが『ユニコールの影霊衣』です。ユニコールは簡単にいうとEX限定のスキドレ効果を持っており、非常に高い制圧効果を持っています。
またそのうえで相手ターンに『アラドヴァルの影霊衣』の無効効果や『トリシューラの影霊衣』の除去効果などを飛ばすことで相手の展開を妨害することができます。
さらにネクロスの儀式魔法の墓地効果や新規の『影霊衣の魔剣士アバンス』の効果によってリソース回収などもできるため、ある程度の長期戦も可能です。
カード解説
純構築のレシピ
まずは一般的な純構築のレシピを見ながらモンスターと儀式魔法に分けて解説を行っていきたいと思います。
私が使っていた純構築です。カジュアルで使っていたため採用した汎用カードの種類が一部おかしいですが、ネクロスカードの採用については概ね一般的であると思われます。それでは採用カードのほうを見ていきましょう。
効果モンスター
『ブリューナクの影霊衣』
②の手札効果がモンスターサーチであり、先日の新規で出たアバンスやエミリアをサーチすることができます。つまり一枚初動になります。もちろん3積みです。
儀式サポートも受けられるためサーチ手段がとても豊富なのもよい点です。
①の効果もEXデッキのモンスター限定ではありますが、決まれば非常に強力であり、またレベル6であるため、後述する儀式魔法の『影霊衣の万華鏡』を使って、馬龍やガルーラを落とせるため、フィールドに出てもとても優秀なモンスターです。
ただし相手ターンの妨害はできないため、先攻では基本儀式召喚しないカードになります。
『影霊衣の魔剣士 アバンス』
今回の新規の一枚であり、ネクロスの一枚初動にもなるとても優秀なカードです。
①の効果で後述する新規のエミリアをリクルートし、儀式魔法や儀式モンスターをサーチできます。またそこからランク4のXモンスターを出すこともできます。
②の効果で一体分の素材にできるため、便利であり、後述する③の効果とも非常に相性が良いです。
③の効果も強力であり、除外状態のネクロスカード限定とはいえ、任意の数を回収するという遊戯王のカードの効果でも恐らく類を見ない非常に強力な効果になっています。
しかし、勝負が1~2ターンで決してしまう現代遊戯王においては温存することで裏目を引いて負けてしまうこともあるので、使えるときに使ってしまうのがよいと思われます。どんなに頑張っても3~4枚が限度でしょう。
『影霊衣の舞巫女 エミリア』
こちらも新規の一枚であり、アバンスから持ってくる最有力候補になります。
①で限定的とはいえ、自身特殊召喚効果、②で儀式カードのサーチ、③で素材を一体分にする効果と至れり尽くせりのカードです。
レベル4であるため、先述したアバンスとランク4のXモンスターをたてることもできます。
このカードを毎ターン出すことがネクロスの勝利のカギになっていると思われます。
『ユニコールの影霊衣』
個人的にネクロス儀式モンスターのなかでは一番強力であると思っており、その理由の一つは②の効果です。EXデッキのモンスター限定ではありますが、スキドレという破格の制圧効果をもっており、純構築のネクロスにおいては先攻制圧の要となるモンスターになります。
①の効果も強力で、返しのターンで墓地にブリューナクが落ちていれば、実質ネクロスモンスターをサーチすることにつながります。
またこのモンスターの強いところは効果だけではなく、レベル4というステータスにもあります。というのも儀式魔法の『影霊衣の万華鏡』から出すことでEXデッキから『旧神ヌトス』か『虹光の宣告者』を落とすことができるため、効果破壊や儀式カードのサーチをすることができます。つまり、ユニコールと万華鏡を引いていれば初動になるため、準初動カードとしての役割を持っているということもでもあります。
まとめると強力な制圧効果、リソース回収、準初動カードという非常に役割の多い優秀なカードです。筆者の一番好きな儀式モンスターでもあります。
『アラドヴァルの影霊衣』
今回の新規によって一番評価が上がったカードです。というのも今までは①の効果を使うためのネクロスモンスターがおらず、またネクロスで墓地を肥やしても当時では正直パッとしないため、採用しにくいモンスターでした。
しかし、アバンスやエミリアの登場により、リリース要員を獲得し、さらに新規の『影霊衣の神魔鏡』の墓地効果により、アラドヴァルの効果そのものにも意義が生まれたため、非常に強力なカードになりました。
制圧効果も弱くはないため、最終盤面に置いておくのも悪くないです。効果を使い終わったら、トリシューラの儀式召喚のコストにもなれます。
『トリシューラの影霊衣』
トリシューラの名を冠するだけあり、②の効果がトリシューラと似たような効果になっています。決まれば現代遊戯王においても強力な効果であり、また新規の神魔鏡の効果により相手ターンに打つことも可能になったため、相手ターンの妨害としても使うことができるようになりました。
ただし、本家と違い、相手のフィールド、墓地、手札にカードがそれぞれ一枚以上ないと打つことができない点は注意が必要です。
あと時の任意効果なのでタイミングを逃します。
『影霊衣の術士 シュリット』
アバンスを召喚した際、エミリアを素引きしているのであれば持ってくるカードになります。基本的にリリース要員ですが、リリースした時の効果が強く、ブリューナク、トリシューラ、アラドヴァルをサーチできます。なので古いカードではありますが、採用の価値は十分にあると思っています。
また、先述したカードをサーチできるため準初動カードとして使えます。構築では一枚採用ですが、2~3枚採用してもよいカードです。
『クラウソラスの影霊衣』
ブリューナクの魔法サーチ版です。一見悪くなさそうですが、新規の神魔鏡で魔法カードを簡単にサーチできるため、需要が減りました。
②のフィールド効果もトリシューラやアラドヴァルに比べると、力不足ですし、ステータスの面でも特に優秀な部分がないです。
使ってみた所感では、不採用でも問題ないと思われます。今後、強力なネクロス罠カードが新規で出たとき、活躍できるかもしれません。
『メタトロンの影霊衣』
今回の新規の一枚であり、やっていることは除外版のデスフェニです(モンスター限定)。悪くはないですが、ユニコールやトリシューラ、アラドヴァルを差し置いてまで出したいカードかと言われると、正直微妙なところです。
また②の効果が①とかみ合っていないのも微妙な点です。限定的な裂け目効果ですが、もう少し範囲が広くあって欲しかったです。
個人的に個性が出ている部分はペンデュラム効果だと思いますが、魔法・罠限定と絶妙に使いづらいです。相手が罠主体のデッキであれば、活躍の場もありそうですが、基本的に使いどころが難しい効果であると思われます。
新規ではネクロスの強い儀式モンスターを期待していたため、個人的にはがっかりです。不採用でも問題ないと思います。
儀式魔法
まず大前提として儀式召喚について少しお話しましょう。儀式召喚は儀式モンスター、儀式魔法、リリースする儀式素材という3枚のカードを必要とします。つまり、まともに儀式召喚をすれば3枚のカードを使って1枚を出すという超アド損な召喚方法ということになります。
しかし、ネクロスの儀式魔法はこの3つの要素のうち、1つをズルすることで先述した超アド損を回避しています。またシュリットやアバンスをリリースすることで、実質的なアド損を0にすることもできます。
また、ネクロス儀式魔法には共通の墓地効果が存在し、ネクロス魔法カードをサーチする効果が備わっています。この効果が神魔鏡やアバンスと非常にかみ合っているため、優秀な部分であるといえます。
しかし、神魔鏡以外はモンスターが場にいると使えない点には注意しましょう。
これらを踏まえて儀式魔法を見ていきましょう。
『影霊衣の万華鏡』
素材をEXデッキのモンスターにすることができるという非常に強力な儀式魔法です。レベルをぴったりにしなければならない制約がありますが、ほとんど気になりません。
基本的にはユニコールやブリューナクを出す用のカードになります。
また先述した通り、ユニコールとセットで素引きすることで、初動にもなりえるので、構築では2枚ですが、個人的には3積みでもよいカードだと思われます。
『影霊衣の反魂術』
墓地から儀式召喚できる儀式魔法であり、手札効果を使った儀式モンスターをそのまま出せるため、非常に使いやすいです。レベルの制約はシュリット、アバンス、エミリアなどのリリース要員を使えば特に気になりません。
採用する価値は大いにあると思われます。
『影霊衣の降魔鏡』
素材を墓地のモンスターで肩代わりできる儀式魔法です。他の制約は上記2種の儀式魔法と同じです。
新規の神魔鏡などで墓地のモンスターを除外することが多いため、コストになるカードがない場合が多く使い所があまりない印象です。またその逆も然りで降魔鏡で墓地のモンスターを使うと神魔鏡の墓地効果を使えず、リソースに困ることになります。
しかし、アバンスのリソース回収効果を最大限使える場合もあるため、一概に弱いと言えない評価の難しいカードです。
個人的には不採用で問題ないと思いますが、1枚採用するのもありです。
『影霊衣の神魔鏡』
新規の1枚であり、個人的に今回の新規の中で一番評価が高いです。
まず、大前提としてこの儀式召喚をする効果を持った速攻魔法です。儀式魔法ではありません。そのため、相手ターンに打つことが可能となっています。今まで自分のターンにしか通さなかったトリシューラが相手ターンに通すことが可能になりました。
またエミリアやアバンスに対する無限やヴェーラーなどを手札か除外ゾーンに儀式モンスターがいれば回避することが可能です。
他にもこのカードの利点は多く存在し、まず明確に強い部分が墓地効果です。自分のフィールドにモンスターがいても使えるため、儀式魔法を持ってくることが苦ではなくなりました。
またこのカードは除外状態のネクロスを儀式召喚できるため、ネクロス儀式魔法の墓地効果ともかみ合っています。例えば、アラドヴァルの手札効果を使い、デッキから神魔鏡を落とし、神魔鏡墓地効果でアラドヴァルを除外して神魔鏡サーチ、そのまま除外状態のアラドヴァルを儀式召喚することも可能です(よく初動で行う)。
更にこのカードはリリースするモンスターのレベルに制限がありません(今までは全てぴったりである必要があった)。今まで挙げた利点に比べれば地味ですが、効果の使い終わったレベルの違う儀式モンスターをそのまま素材に使えたりもします。
このように戦況に応じた柔軟な使い方が可能である神魔鏡はネクロスにおける神カードであり、決闘をより面白くしてくれるカードでもあります。
ここから本題
今までネクロスのカードに触れながら基本的には良い部分に目を向け解説を行ってきました。しかし、冒頭で述べた通り、現代遊戯王としては少しパワー不足感が否めないデッキです。何故パワー不足なのかこのデッキの問題点や弱点を交えつつ述べていきたいと思います。
ネクロスの弱点
貫通力がなく、アバンスやエミリアに誘発をもらうだけで妨害の質が大幅に減る
妨害の数が少なく、魔法罠に対して弱い
後手が強くない
新規のアバンスが実はそこまで強くない
現代遊戯王にデッキコンセプトが合わなくなってきている
順番に解説していきます。
まず1についてですが、誘発を貫通しないわけではないのですが、妨害をくらってしまうとユニコール単騎や相手ターントリシューラを構えられないなどの事態が発生します。確かにユニコールも強い制圧効果を持ってはいますが、打点がそこまで高くなくユニコールのメタ効果をすり抜ける方法も多いため単騎で置いておくには心許ない性能です。
例を挙げると先日、ジェムナイトを使う友人とデュエルをしたのですが、ジェムナイトの融合モンスター『ジェムナイトマスター・ダイヤ-ディスパージョン』の効果を通され、ユニコールをそのまま突破され、負けてしまうこともありました。
このようにユニコール単騎では難しいため、妨害を作りだしたいところですが、いかんせんアバンスにもらう誘発が重いのが現状です。またエミリアも戦士族のネクロスがトリガーで手札から出てこれるため、アバンス、エミリアだけでは貫通にならないというのも良くない点です。
次に2についてですが、ネクロスはフル展開が通ってもユニコール、アラドヴァル、トリシューラの3妨害が限度だと思います。今回の記事の趣旨とは違うので、展開ルートは割愛しますが、現代遊戯王においてフル展開でも3妨害しか構えられないというのは少ない気もします。また、魔法罠に対しては一切妨害はなく、耐性も特にないため、相手にやりたい放題されてしまいがちです。サンダーボルト、三戦などはもちろんユニコールに無限でもけっこうきつかったりします。
3についてですが、儀式テーマであるため、後手の手数がそこまで多くないです。またデッキのスロットもそこまで多くないため、誘発や捲り札をそこまで入れられないのも後手が弱い要因です。万華鏡ユニコールがとおれば、相手のデッキによっては捲れる可能性はありますが、まず通らないです。
4に関しては本末転倒の話になってしまいますが、初動エンジン役のアバンスが現代にしてはあまり強くないという話です。まず効果を使うために召喚権が必要であり、『宣告者の神巫』や『マンジュゴッド』などの優秀な儀式サポートを使うことができません。特に『宣告者の神巫』を使えればバロネスなどのシンクロ10をたてられる可能性もあったため、非常に惜しい部分です。
またアバンスはステータスに関しても微妙です。レベル4の部分は良いのですが、魔法使い族で水属性というのが微妙です。思っていたより外付けのカードでサポートできるカードが少なく、非常に使いづらい組み合わせです。
また召喚権を使うため、先述した通り誘発を重くくらってしまうのも弱い点の一つです。
5に関しては先述しましたが、EXをメタるコントロールデッキというのがネクロスのデッキコンセプトですが、最近ではEXを使わずとも強いデッキやモンスターは多く存在します(ラビュリンス、RACE、原石青眼など)。また最近の遊戯王の主流は展開系デッキなため、ネクロスのようなコントロールデッキやミッドレンジはごり押しでやられることも多い印象です。
ネクロスの強み
ネクロスのネガティブな部分を話してきましたが、ではこのテーマの強みとは何でしょうか?
先述したEXをメタるのはもちろんのこと、一番はレベル4が簡単に並ぶことにあります。つまりランク4をたてやすいことにあると思っています。そこで今回は超重、斬機を出張させてみることにしました。
ライゼオルでない理由は、デッドネーターが強すぎてネクロスが喰われてしまい、またライゼオル側からしても純ライゼオルのほうが使いやすく、強いためです。しかし、レベル4のライゼオルが多く規制された場合、ネクロスを入れる意味は出てくるかもしれません。
なぜ超重、斬機なのか
まず超重武者というのはどういったテーマかというと、魔法罠が墓地に存在しないかわりに非常に強力な効果を使えるシンクロ、ペンデュラムテーマです。しかも、召喚権を使わず、レベル4をたくさん出すこともできますし、シンクロ10のバロネスを出し、アバンスを妨害から守ってくれます。さらに超重からネクロスにつなげることもでき、3素材の『塊斬機ダランベルシアン』を作り、アバンスを無理やりサーチすることもできます。
また、超重の弱点である墓地に魔法罠問題は、ネクロスの儀式魔法はすべて墓地効果で除外されてしまうため、テーマ間での衝突は起こりづらいです。
そしてダランベルシアンを使うのであれば2素材で斬機をサーチできるため、斬機出張もついでに行えます。さらにネクロスからも斬機につながるため、『斬機超階乗』からの『塊斬機ラプラシアン』の妨害を安定して構えることができます。
これらの出張により、手数や妨害数が増え、貫通力や魔法罠に対する耐性ができたため、盤面をより固くすることができます。
デッキ構築解説
デッキレシピ
ギミックを多めに入れ、さらに誘発をしっかり採用することで後手でもある程度捲れる構築にしました。まず超重出張を最大限入れ、ワカウシから召喚権なしで3素材ダランベルシアンか、バロネスに行けるようにしています。ネクロスがなければダランベルシアン、アバンスを引けているならバロネスを出し、アバンスに貫通力を持たせることが可能です。
また超重に触れず、ネクロスから入った場合、2素材ダランベルシアンから斬機に行くことができ、超階乗を構えながらヒートソウルで自分、相手ターン2ドローが可能です。相手ターントリシューラ、ラプラシアンで相手のカードを6枚奪うことも夢ではありません。
またラプラシアンに『斬機ダイア』の効果を付与し、ネクロスの欠点であった魔法罠を無効にすることができます。超重からバロネスを出せばさらに妨害が増やせます。
このように妨害や除去が増え、またリソース回収もヒートソウルで行えているため、返しのターンにワンキルを取ることもできます。
カード解説
超重ギミック
『超重神童ワカ-U4』
制約こそありますが、P効果が非常に強力で召喚権を使わず、様々なシンクロ、エクシーズをワカウシから行えます。基本的にはこのカードから通しにいき、誘発を吸ってもらったり、バロネスを出して貫通率を上げる役割があります。また後手で使っても相手は確実にこのカードに妨害を吐くため、相手の盤面に対しプレッシャーをかける役割もあります。引いたら最強なためもちろん3積みです。
『超重僧兵ビッグベン-K』
主にワカウシからスケールにセットするPモンスターであり、P効果にサーチ効果もついています。基本的にはイワトオシをサーチすることになり、Pスケール以外で使うことはありません。このカードを素引きすると超重ギミックが成り立たなくなるため、2枚採用しています。
『超重武者バイ-Q』
①でワカウシをサーチすることができるため、初動となるカードです。さらに②の効果でレベルを変動することで、シンクロ素材にもエクシーズ素材にもなれる非常に優秀なカードです。しかもこのカード自身がチューナーであるのも強力な点です。最強なのでもちろん3積みです。
『超重武者装留イワトオシ』
2024年12月現在、制限となっているカードであり、それに見合った効果を持っています。③の効果で超重武者をサーチできるうえに、ターン1もないため使いまわすことでこのカードだけで3アド、4アドとることが可能です。
しかも、①の効果で簡単にフィールドに出てこれるため、③の条件を満たすのも簡単です。
今回はレベル4である点が非常に大事であり、後続を持ってきながらシンクロ素材としても、X素材としても活躍できるため、非常にありがたいカードになっています。主にビッグベンケイからサーチします。
『超重武者装留チュウサイ』
このカードを装備しているモンスターをリリースし、デッキから超重武者を特殊召喚する効果を持ったモンスターです。基本的にはこれでテンビンをリクルートすることになります。超重武者モンスターであるため、バイQ、イワトオシでサーチでき、ビッグベンケイでもサーチできます。素引きをしても超重ギミックは成り立つため、1枚採用です。
『超重武者テンB-N』
主にチュウサイからもってくるカードであり、墓地の超重武者を蘇生する効果を持っています。シンプルに強い効果であり、また後手で素引きした場合、手数にもなります。しかし、素引きしてしまうと、超重でレベル4を3体並べることができないため、2枚採用にしています。
『超重武者カカ-C』
超重武者特有の制約こそありますが、リンク1としては非常に強力なモンスターです。墓地から超重モンスターを蘇生する効果があり、盤面にカードを増やすことができます。主にイワトオシを装備したワカウシから出すことになります。コストでモンスターが必要ですが、デッキ内はほとんどがモンスターなため、コストに困ることはないでしょう。
斬機サイバースギミック
基本的に2素材ダランベルシアンからサーキュラーをサーチすることでギミックが始動します。最終的に墓地にサーキュラー、ナブラ、ダイアを落としながら超階乗とデコードトーカーヒートソウルを構えます。そして相手ターンに塊斬機ラプラシアンを出し、最大3除去と斬機ダイアが付与した何でも無効を使えます。展開ルートは最大展開のほうで後述していますので、そちらを参考にしてください。
一部エクストラ紹介
『No.41 泥睡魔獣バグースカ』
主にGやフワロスをくらった場合に出します。ネクロスはユニコールでも一応G受けはできますが、超重展開でもらった場合は出すことになるでしょう。
『空牙団の懐剣 ドナ』
自分の場を空けながら、相手のモンスターを破壊できるリンク2です。万華鏡や反魂術の墓地効果を使いたい場合があると思い、採用しました。
『大儺主水』
儀式専用のリンク2で①、②ともに強力な効果となっています。様々な場面で使え、非常に使い勝手の良いリンク2です。
展開ルート
まず基本的な展開としてアバンス一枚初動から確認していきます。
アバンス一枚初動
アバンスnsefエミリアss→エミリアefアラドヴァルサーチ→アラドヴァルef、エミリアリリース、墓地に神魔鏡落とし→神魔鏡ef、アラドヴァル除外し、神魔鏡サーチ→神魔鏡ef、除外のアラドヴァルを儀式召喚
結果 フィールド アラドヴァル
墓地 神魔鏡
これがアバンス一枚からできる基本展開でアラドヴァル1妨害しかありません。しかし、この展開のすごいところは儀式テーマであるにも関わらず、カードを消費せず、妨害とリソースを構えられている点です。ここから手札にユニコール万華鏡セットやシュリットなどを素引きすれば盤面は伸びていきますし、ワカウシやバイQを引いても妨害を増やす事ができます。
つまり、この一枚初動を基準に自分の今ある手札でどれだけ妨害を増やせるかをその都度考えるのが、大事になってきます。
それではワカウシ、バイQしか引けなかった場合、超重からネクロスへ展開をつなぐやり方を解説します。
超重初動
ワカウシPスケールにセット→ワカウシefssビッグベンケイPスケールにセット→ビッグベンケイefイワトオシサーチ→イワトオシefワカウシに装備→カカCをリンク召喚→イワトオシefバイQサーチ→カカCef手札を捨てイワトオシss→バイQefチュウサイサーチ→チュウサイefカカCに装備→チュウサイefテンビンss→テンビンefバイQss→バイQefバイQのレベルを4にする
これで3素材ダランベルシアンからアバンスをサーチできます。召喚権を使っていないのでもちろんアバンスを召喚できますし、制約も特に生まれていません。
次にこのデッキの最大展開をお見せしたいと思います。
最大展開アバンス+ワカウシ+シュリットorエミリア(今回はシュリット素引き)
レベル4が三体並ぶとこまでは先程の超重展開と同じです。
イワトオシとバイQでアクセルシンクロスターダストドラゴンをシンクロ召喚→スターダストefバイQ墓地からss→スターダストとバイQでバロネスをシンクロ召喚→アバンスnsefエミリアss→エミリアefアラドヴァルサーチ→アラドヴァルefシュリットリリース神魔鏡墓地落とし→シュリットefブリューナクサーチ→神魔鏡efアラドヴァル除外し、神魔鏡サーチ→ブリューナクefトリシューラサーチ→エミリアとテンビンでダランベルシアンをX召喚→ダランefサーキュラーサーチ→サーキュラーef斬機ナブラを落としながらss→ダランef墓地のナブラss→サーキュラーef斬機超階乗をサーチ→ナブラef斬機ダイアss→サーキュラーとダイアでスプラッシュメイジをリンク召喚→メイジef墓地のサーキュラーss→メイジとサーキュラーでデコードトーカーヒートソウルをリンク召喚→ヒートソウルefワンドロー、超階乗、神魔鏡をセット
少し長いですが、まとめると超重からバロネスを作り、ネクロス展開を行い、最後に余ったレベル4で斬機につなげ、超階乗ヒートソウルをたてるという流れです。
最終盤面はバロネス、ヒートソウル、アバンス、超階乗、神魔鏡(トリシューラ、アラドヴァル)で、何でも無効2、最大6除去という凄まじい妨害性能を誇ります。
基本展開と最大展開を参考に自分の手札と相談してどのくらい制圧できるかを考えることが重要です。またそこがこのデッキの面白いところでもあります。
あとがき
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。正直、デッキとしての完成度はまだまだで、問題点や改善点は存在すると思っています。
例えば、万華鏡の墓地効果と超重がタイミング悪く嚙み合わなかったり、超重初動の展開があまり強くなってない(組み合わせで素引きが必要)などです。
しかし、これらはネクロスを別の角度から強化してみようという一種の試みでもあり、個人的にそういう意味では悪くないだろうと思っています。実際にネクロスに何とかして繋げようという意思をこのデッキから感じます。
ネクロスは割と自由の利くテーマのほうではあると思っているため、この記事を糧に皆様のほうで様々な強化案を模索していただけると幸いです。
それでは皆様、よき遊戯王ライフを!