見出し画像

アニメ版タイトルは「愛少女ポリアンヌ」

なんとなく昔よんだ本を紹介。

『少女パレアナ』
エレナ・ホグマン・ポーター 著 角川文庫(他社の本もあり)

 ※上記の映像はアニメ版。

 ご存知の方もいらっしゃるかもしれませんが『少女パレアナ』は別名『少女ポリアンナ』ともよばれ、人気アニメシリーズ『世界名作劇場』では『愛少女ポリアンナ物語』(シリーズ12作目)としてアニメ放映されていた超名作物語です!!

 
 
 時代は1920年~1921年のアメリカ。西部、架空の街ベルディングスビル、ボストンを舞台にした家族愛の物語


 両親が無くなり孤児となった八歳の少女パレアナは、叔母のパレーに引き取られ、ベルディングスビルにやってくる。


 叔母のひどい仕打ちにもめげず、前向きに明るく「よかった探し」をする。ひたむきなパレアナの姿に、周囲の人々は心引かれてゆく。

 
 街一番の大富豪で変わり者のペンデルトン、子供ながら浮浪者のような生活をするジミー、病気で塞込んで愚痴ばかり言っているスノー夫人など、癖のある様々な人物が登場するが、そんな人たちに出会うたび『よかった探し』の遊びを教え、街の人々の心を明るく変化させていった・・・・


 とにかく「よかった探し」によるパレアナの前向きな姿勢がハンパじゃなくすごいです。

 お人形が欲しかったのに何故か松葉杖が届けられたときは『松葉杖をつかわなくていい』事を喜び

 部屋の中に鏡がなかったら『ソバカスだらけの顔を見なくてよかった』と喜び


 メイドのナンシーが自分の名前が可愛くないというと『ヘプジバって名前よりぜんぜんいい』と喜び

 
 ・・・などと、物凄く強引にポジティブパワーを発揮しては喜び続けるのでした。


 そんな時、パレアナは交通事故にあい、一命こそ取り留めたものの、医師から『二度と歩く事はできない』と告げられるのでした。


 パレアナは、自分の足が動かないのは、骨が折れているからだと思い込んでいた。しかもパレアナは、自分が怪我をしたことで、パレーがいつも以上に優しくしてくれるのが嬉しいと言った。パレーは悲しみのあまり、もはやその場にいることができなかった。

 
 そんな時、彼女の元に毎日のように伝言が届くのでした。彼女は人と逢える状態ではなかったのでパレーが見舞い客から伝言をあずかって来たのでした。


 その内容は、決まっていてみな『遊び』のことを口にし、今も『遊び』を続けていることや、喜んでいることをパレアナに伝えて欲しい、といのだった。


 『遊び』の事をしらないパレーは困惑しましたが、パレアナは伝言を聞くたびとても喜びました。それから毎日のように、パレーの全く知らない人も混じったたくさんの人が同じ伝言をパレアナによこしたのでした。

・・・・・・昔はいい話だと思ったんですけど、今思い返すと複雑ですね。

いや、面白かったんです。本はとても。

 でも・・・おっさんになったからかな? 今は、パレアナの前向きさがとても痛々しく感じます。ポジティブなのはとても良い事です。良い事なんだけど・・・強がっているのが丸わかりで聞いていて辛い・・・かも。

 うーん。なんだからおセンチな感じなりましたが、名著なので、未読な方はぜひ読んでみてくださいね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?