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一億総活躍社会の呪縛

アベノミクスで掲げられたものに、一億総活躍社会っていうものがある。

簡単にいうと、

少子高齢化社会に歯止めをかけて、家庭、職場、地域において

国民みんなが活躍できる社会を目指す、ってものなのだけれど、

これが結構、ずっしりと心に重くのっかって、

しんどくなっている人が多いってことをご存知ですか。

国民みんなが活躍できる社会、って簡単にいうけれど、

どんな風に活躍するかは人それぞれ。

もっというなれば、すでにほとんどの人が

何だかのステージで活躍しているはずなのに

こんな風にわざわざあらためて

一億総活躍社会だ、なんていわれたら

何かしなくてはいけないような、そんな圧力がかかってくる。

「何かして世の中に貢献しなくっちゃ」

「誰かのために役立たなくっちゃ」ってね。


結婚して、専業主婦として家庭にはいってしまった女性は

この一億総活躍社会にことのほか戸惑う。

私もその内の一人。

家族を守り、家族のために、家族をサポートする。

専業主婦のほとんどは、このようなスタイルで日々を生活していると思う。

ところが、一億総活躍社会といわれると

何か世の為にしなくてはならない、というプレッシャーで

辛くなる主婦がいるのも事実。


何も外にでて働くばかりが活躍ではないはず。

地域の為に働くばかりが活躍ではないはず。

主婦として、夫を、子どもを、家族を支えていることも

立派な仕事であるはず。


一億総活躍社会という言葉が、

多くの人にプレッシャーをかけているかもしれない。

これは、私のような専業主婦だけでなく、

例えば、第一線を退いた

60歳を過ぎた方々もそうなのではないかと思う。


何も、仕事をして収入を得ることばかりが、

何も、他人の誰かの為に働くことばかりが、

活躍ではないはず。

アベノミクスの一億総活躍社会。

もう少しの説明と、もう少し違うネーミングが欲しいなって、思うのです。

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