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機動戦士ガンダムGQuuuuuuX-Beginning-を観た黒ギャルの映画鑑賞文~メタ考察を添えて~(2月3日追記アリ)

はじめに

みなさんこんにちは。平成最後の黒ギャルことパッキーこと伊藤まゆみです。寝取られが好きです。乳首は感じる方だと思います。

待ちに待ったガンダムの完全新作「ジークアクス」の劇場先行版を2回見てきたので好きなとこだったり気になるとこだったり個人的な考察を雑多に書き殴っておきます!

エヴァのスタジオカラーが制作ということでガンダム×エヴァの会社による異色(?)のコラボで話題を呼んでました。かくいうエヴァヲタのあたしも情報公開時に横転して泡吹いて公開まで悶え苦しんでました。
そんなエヴァのスタジオカラーが作ったガンダムということでどうせエヴァみたいに複雑な設定で神話とか宗教絡めて視聴者に色々考察させるんやろなぁということで、まんまと視聴者たちが既に色々な考察を開始しているようです。
そういう考えもあるのか~と参考にしつつ、あたしもあたしなりにエヴァヲタとしてのプライド(?)があるので自分なりの考察()をしてみたいなと思います。

※超超超ネタバレ注意※

ていうかネタバレ気にするような人はこんなnote読まないだろうしそんな人は立派なガノタなので既に鑑賞済だと思われますが。



①劇場先行版の概要をおさらい

先ず始めに確認しておきたいことだけど、これは「映画作品」ではないのよね。映画じゃないの。本来これからTVで放送が行われるTVアニメ「機動戦士ガンダムジークアクス」の冒頭部分を映画館を借りて皆さんにお見せしますよ~、的な内容。
だからこの作品単品で映画として起承転結でまとまってるのではないということだけ先に念頭に置いておきたいわね。1本の完結する映画作品を期待して観るものではないということは事前に注意しておかなければならないわ。

便宜上、この映画の前半部分を「Biginningパート」、後半部分を「ジークアクスパート」とこの記事の中では表現します。鑑賞した人なら分かってくれると思います。ネタバレありで振り返ります。


①-A「Beginningパート」

いきなり視聴者を横転させる始まり方。ガンダム作品の記念すべき1作目「機動戦士ガンダム」、通称「1st(ファースト)」の第1話をそのまんま再現した始まりでした。
1stは1979年に放送された作品です。今のオタクは誰もリアルタイムで観てません。貴方も観てないはずです。私は生まれてすらいません。なので内容を知らなくても結構です。

ガンダムをミリも知らない人にむけて少しだけ説明すると、ガンダムという作品には大きくわけて2つの世界観があります。
1つは「宇宙世紀(UC:ユニバーサルセンチュリー)という1つの繋がった時代を描いている世界です。
もう1つは宇宙世紀以外の単発の作品群である「アナザーセンチュリー(通称アナザー)です。※アナザーは最近公式が「オルタナティブ」と呼称し始めました。

宇宙世紀作品はユニバーサルセンチュリーという年号を用いた1つの同一世界の作品群です。あの有名なアムロシャアの世界観がこちらになります。
人類が増えすぎた人口を減らすために宇宙にスペースコロニーという居住空間を設けて、そこで人間に生活してもらいましょうという時代背景です。
地球もコロニーも「地球連邦」という1つの統一政府で管理してみんなで仲良くやっていこうね的な約束をして西暦を卒業して宇宙世紀が幕を開けたものの、宇宙世紀が半世紀も経つと宇宙生まれの人間(スペースノイド)と地球に残っている上流階級やその子供たち(アースノイド)の間に軋轢が生じてしまいます。宇宙とかいう死と隣り合わせの空間で誰も生活したくないしみんな地球に帰りたくなります(当たり前すぎる)。
そして遂にサイド3というコロニー群に住むとある人物が「俺たち独立しようぜ!地球連邦に戦争しかけて地球を取り戻そうぜ!」と提唱してジオン公国として地球連邦に独立戦争をしかけます。
この戦争は宇宙世紀0079年1月から始まってぴったり1年続いたので後に1年戦争と呼ばれるのですが、「1st(ファースト)」ガンダムはこの1年戦争の様子を描いた作品です。アムロという少年が偶然連邦のガンダムに乗ることになって、ジオンのスーパーエースのシャアとかいう変な仮面を被った変態とライバル関係になりつつ、戦争を生き延びていくみたいな話です。結果としてガンダム率いる地球連邦がジオン公国に勝利し、戦争が終結します。
ガンダム(1st)→Zガンダム→ZZガンダム→UCガンダム→Vガンダム・・・
みたいな感じで時代が繋がっています。UCガンダムの時代は0096年とかで、この頃も昔アムロがさ~wとか昔シャアという馬鹿がいてさ~wとか言ってます。Vガンダムは宇宙世紀0120年代とかに突入しています。木星に帝国とか築いちゃってます。

もう1つのアナザーガンダムはその作品毎に物語が完結している単発作品たちです。話題になったのは「Gガンダム」とか「ガンダムSEED」とか「ガンダム00」とか「鉄血のオルフェンズ」とかでしょうか。最近だと「水星の魔女」とかやりましたね。リギルド・センチュリーだとかコズミック・イラだとか西暦だとか、その作品ごとに使われている年号が違います。それぞれ別個の作品です。
ガンダムシリーズに挑戦してみたいなと思ってる初心者さんはこちらのアナザー作品群から見た目が好きそうなものを選ぶとよいと思います。
あたしら世代は小さい頃にテレビで「ガンダムSEED」を観て育ったのではないでしょうか。ここら辺の世代からはガンダムという長すぎる歴史を持つ媒体にとって新規ファンに含まれてきます。すごいですね、もう20年以上前の作品が「若い層」って。主人公がイケメンになってあたしらのような(腐)女の子ファンを大量に呼び込むことに成功した色んな意味で重要な作品です。この間劇場版をやってガンダム作品としては珍しく商業的に大成功していました。余談ですがあたしはアナザーだと「G」「00」が好きです。

話を戻します。この説明だけでめちゃくちゃ長くなってしまってるのですが、じゃあなんでこんな話をしたのかというと今回の「ジークアクス」という作品が事前に宇宙世紀なのかアナザー作品なのかは伏せられた状態で発表されていたからです。
「ま~た主人公が女かよ、じゃあアナザーか」とか「ガンダムは戦争の悲惨さとかそういうのが大事なんだからさァ!もっと泥臭い戦争モノにしてさァ!」とか「学生がガンダムで格闘ごっこォ!?」とか、古(いにしえ)のガノタが発狂したわけ。
ところが少しずつ情報が開示され始めると色々なヒントから「あれ・・・?これ宇宙世紀じゃね・・・?」と騒がれ始めたのね。
それでファンは公開前から宇宙世紀の作品だと考える色んな考察が行われていて、一方で公式側はウフフ♥もっと色々考えてみて♥みたいな思わせぶりな態度でいるわけ。

それが開始1秒で宇宙世紀だと完全確定したから盛り上がったんですよね、古いガノタは宇宙世紀が大好物だから(かくいうあたしも宇宙世紀派)。
なんせスタートが1stの第1話そのまんま。
劇場先行版を鑑賞した方はこちらを少し見てもらえればわかります。公式なので安心してご覧ください。(第1話 機動戦士ガンダム)


なるほど、舞台が宇宙世紀ってことは分かった。
でも、それじゃあ今度放送するっていう新作の「ジークアクス」はその宇宙世紀ってのをリメイクしたやつなの?それとももっと宇宙世紀の時代が進んだどこかの別の場所の話をするの?って視聴者は疑問に思うワケ。
そしてそのアンサーが開始5分で提示されます。正史(1st)ではアムロがガンダムに乗り込んでシャアを撃退します。

今回はシャアがガンダムの強奪に成功してそのままジオンに持って帰ってしまいました。

なんやそれ・・・・・・
そうです!なんと今作は正史(1st)とは違うルートを通った宇宙世紀、アムロがガンダムに乗らず、ジオンが地球連邦に勝利した世界線の宇宙世紀だったのです!!!!! ひえ~~~~~まさかガノタの妄想を公式が実現するという禁断の行為にでるとは。。。今回ネットが騒いでる原因がこれですね!
「ジオン勝利の世界線を描いたパラレルワールド的宇宙世紀で新作ガンダムをやります!」
新作発表直後からそういう考察をしていた人は大勢いましたけど、実際目にするとたまげました。
ここで注意しておきたいのが公式は"パラレルワールド"とは言っていない点です。パンフレット中のインタビューではあくまでも"架空戦記"だとしています。

「あたしはガンダムを観にきたはずなのにガンダム(1st)を観せられた・・・?????」

これにはガノタもニッコリ。
古いヲタクに餌を与えつつ、新規ファンも取り込んでみせるという覚悟。
1歩間違えれば袋叩きにあいそうですが、かなりクオリティが高くて大満足でした。この「Beginningパート」についてネットでは色々話題になってますね。「令和の流行りのラーメンを食べに行ったらまずお通しで二郎ラーメンを出された」感じがします。
「Beginningパート」の感想については後述します。まず前半はそういう仕掛けでした、というおさらいだけにしておきます。

ガンダム作品各種


①-B「ジークアクスパート」

こちらが本作、本題、本編。
この劇場先行版は80分程度だったらしいんですけど、恐らく前半40分くらいがBeginningパートで後半40分くらいがジークアクスパートだったと思う。TV放送の2話分くらいを編集したのかな?

前半で「ジークアクスという作品に入る前にまず時代背景を説明しておきます」と言ってニンニクアブラカラメ全マシの二郎を提供されました。
そして始まった主人公・マチュたちの世界はジオン側が1年戦争に勝利した約5年後、UC0085年です。
サイド6(ある程度まとまった数のコロニー群を1つのくくりで"サイド"といいます)に住むアマテ・ユズリハがひょんなことからトラブルに巻き込まれてクランバトルという非合法なモビルスーツ同士のバトルに参加することになりました。
そうじゃない作品も勿論ありますが、ガンダム世界ではお約束として偶然成り行きで主人公がガンダムに乗ることになるというものがあります。今作の主人公もそんな感じでした。

ただ、この2話分くらいの内容だけでも単に「クランバトルに参加していっぱい賞金を稼いでみんなでやった~ってなるお話し」に今後なっていくは到底思えません。
それだと前半のBeginninパートはなんだったのって話だし、本編が始まってもBeginningパートの内容はそのまま引き継がれてました。というか思いっきりBeginningパートの重要人物が主人公周りに関わってきています。
先行版ではようやく物語が動きだしたってところで終わってしまいましたが、Beginningパートに勝るとも劣らないほど考察しがいのある点が幾つもあるので、本編の謎については後ほど所感を述べていこうと思います。


②全体所感

非常に満足!!!!! 宇宙世紀信者に嬉しいサプライズがありつつも、ガンダム初心者が作品に入り込めるような事前の説明としての役割になっていたので、本放送ではみんなが楽しめる作品になると思います!!!!!
気になる点があるとしたらBeginningパートはTV放送ではどうするのかという感じかしらね。普通に30分で放送するのか、Beginningはまとめて放送しちゃうのか。
そもそも放送しないってことはないと思うのよね、だって本編に普通に関わってくるし。マチュもシャアのこと認識してるみたいだった。スマホで調べながら「変な仮面・・・」とか言ってたもんねワロタ。

話も面白いしなによりハイクオリティのアニメーションは流石のスタジオカラーといったところ。多分完パケ納品だと思うのでTV放送でこのクオリティを最後まで維持されてるものを見届けちゃったらもしかしてあたしの中でガンダム作品のトップになっちゃうかも。。。

そして今作でいいなと思ったのが人間関係模様のクローズアップの多さね。各方面の多種多様なニーズに対応している感じがしたわ!

Ⓐ 主人公3人組

まず物語がマチュとニャアンが接触するところから始まりました。
その後神社でもっと濃密(?)な接触があり、やたらキラキラしたア~ン♥なエフェクトも相まって「アラッ♥いいですね♥」ってなります。もしかして今回も水星の魔女に続いて女の子2人の関係が深まっていく物語なのかしら♥
・・・と予想させるのも束の間、謎の不思議系イケメンが登場して女2人を誑かそうとしている・・・。マチュ満更でもなさそうな反応。
この3人の関係性がどのように落ち着いていくのか予想するにはマチュ以外の2人のバックボーンがまるで見えてきていないので今は難しいわね。
既にマチュシュウ、シュウマチュ、マチュニャアなど色々話題になっているようなので、どのように着地するのか楽しみだわね。。。

Ⓑ シャアとシャリア

おっさんずらぶだぁ♥♥♥ NLもBLも各種取り揃えております♥♥♥
なんなのこのオッサンたちのあのエロチックな関係は♥ 雰囲気は♥
うおっ♥ シャリアさんの愛おっも♥ やっべ♥
そもそもシャリアさんって何者なのって話はあとで少しします。

このように、「え~ガンダム~? あたし女の子だからロボットとかアクションとか興味ないのよね~」って人もそれ以外の部分で興味を持てるような受け口があからさまに用意されているなと思いました。
アニメーションの凄まじさ、ストーリーの面白さ、そして人間模様にも目を光らせなきゃいけなくて濃密で飽きるところがない。
実際80分ほどの上映がそれ以上に早くあっという間に終わった感じがしたし、めっちゃ密度が濃くて情報がとてつもなく多かった。これは見た人が大抵感じた事実だと思います。
本放送もきっと楽しませてくれるでしょう! 満点あげちゃいます!

やっぱ待った!満点は嘘だ! ちょっとくどい演出もあったかな。
劇中に歌モノ被せるの多くてそこはう~んって感じだったわね。
最後のクランバトルの最中とか普通に会話してるのに挿入歌被せてくるのはう~ん・・・ちょっと音量下げてほしかった。
あとは強いていえばBeginningパートがあまりにも濃い味すぎて先行版だとこっちがメインっぽくなっちゃってるところかな。みんなこっちの話をしてるもんね、確かに衝撃的過ぎるから仕方ないとはいえ。
ジークアクスパートは始まったばかりだし考察の余地がたくさんあるのでこれからが楽しみです。


③Beginningパートについて

パンフレットを読むと、「前半(Beginning)を庵野さんが担当、すぐに映画1本分のプロットをあげてきた」と鶴巻監督が仰ってます。すんごい苦笑いしてそう。
スタジオカラー代表である庵野秀明氏は日本三大ヲタクに数えられるキモ―タだそうです。シン・ウルトラマン公開後のインタビューで「鶴巻君にシンエヴァをすごく手伝ってもらって迷惑かけたから、今はそのお返しで鶴巻君のやってる仕事を一部手伝ったりしてます」みたいなことを言ってた気がします。多分それがこれだったんですね。
ていうかもう手伝うの領域超えてそう。今作のジークアクスにおいてはハンドルを握ってるのはあくまでも鶴巻監督。でも庵野さんも庵野さんでガノタだし口挟まないはずがない。しかし庵野さんにガッツリ関わってもらうと自分の構想が壊れるしなにより初代(1st)をやりてぇ!と言うに決まってる。そこで「じゃあ前半部分でこういうことやりたいからそこお願いします、やりたかったこと(1st)できるでしょ?」的に上手くコントロールしたんだと思います。これ大正解です。

庵野さんなんて究極にめんどくさいヲタクなんだから全権握ってしまったらジークアクスは生まれずに1stのジオン勝利シナリオを全編通して作るに決まってます。それを無理矢理前半40分で1年戦争終結まで詰め込んだのは鶴巻監督の英断(1stはTV放送で50話以上かけて1年戦争を描きます)。庵野さんの描きたいところを描かせたうえで新作部分はちゃんと私がやります。う~んこの名将。
そこらへんはガンダムを持ってるバンダイナムコ側が「完全新作をやりたい」と思っていたのか「カラーに任せるわ」って感じだったのかは分かりませんが、少なくともメインタイトルの他にも外伝的作品で飽和しててこれ以上詰め込む余地がない宇宙世紀に架空戦記という形で新しい風穴を開けた決断は素晴らしいしファンとして嬉しい。
あたしはガンダムについては新規ファンなのでこれまでの古いガノタたちが怒りそうなことでも基本的には「面白そうじゃん」でなんでも受け入れられるので。本当に50年前からガンダムが好きな世代でも、むしろ精神的に丸くなってなきゃおかしいおじいちゃん世代のはずだし、「ふぉっふぉっふぉ、これが現代のガンダムかぇ~。長生きしてみるもんじゃの~」ってとりあえず与えられたガンダムをただただ消化してるだけだと思います。実際あたしが公開当日にTOHOシネマズ魔界都市SENDAIで観た時は杖ついたおじいちゃんがシアター内にいました。本当にそういう世代の人もリアルタイムで追ってる作品なんですよねガンダムって。

話を戻しますが、実際に提供された前半部分はもうエヴァファンなら一瞬で「あぁ・・・これ絶対庵野さんだわ・・・」ってなる内容。もう全部1stの1話そのまんま。アムロの代わりがシャアになっただけ。
本当に次回作が「シン・ガンダム」じゃなくてよかったですね、あの調子で1年戦争全部描かれたら流石に胃が油の海で汚染されて死んでしまいます(正直それはそれで観てみたいのはここだけの話)。でもこれでジークアクス本編が大成功したらあり得るかもしれないですよね、ジオンが勝った世界を別個に作品つくって展開させていくっていうのも。その時は是非「シン・ガンダム」作ってください!

前半はもうね、

庵野イズム出過ぎィ!!!!!


若いスタッフにガンダム作らせてうんうん唸ってる姿を見て「えぇいどけ!!!ガンダムってのはこうやるんだ!!!こうやって!こうやって!!こうだ!!!!!」と言わんばかりの熱い1stリスペクト。なにかのインタビューで「ジークアクスは1stへの熱いラブレター」という表現が用いられてましたがまさにそれ。これは実際に鑑賞を終えた後に1stの1話を観てもらえれば分かると思います。
満足したのか、TV番組ZIP!のインタビューで鶴巻監督は「(庵野さんはどうでしたかという質問に)庵野さん嬉しそうだったよねw」と若干苦笑いしながら答えてました。自分でやりたかったガンダムやれて満足したそうです。そらそうやろ。


④Beginningパートで気になる点

Ⓐシャリア・ブルさん

このイケオジが我々を狂わせる

1stにおいてジオン側で初のニュータイプとして登場する人物。立場から言って超重要人物であるのにも関わらず1話で死亡してしまいます。
恐らくジークアクス本編ではその重要なポジションに狙いを定めて超重要キャラとしての地位を確立しているように思えます。初のニュータイプなので掘り下げる余地はめっちゃあると思います。大尉でしたっけ?中尉?

このおじさん、初めてシャアと会う時はこのツラでまだ29歳とかなんですが
やたら色気ムンムン♥♥  あらっ♥いいですね♥
今作ではやたらシャアに信頼されてるのに謙虚で常識人なところもいい。変人しかいないガンダム世界では珍しい。ジークアクスパートでは部下との距離も近い柔らかな人当たりをしているように見えました。
この2人がこの世界の戦闘の基本、”MAV戦術”なるものを確立したようです。ソロモン破壊が下命されたときのコンビネーションはかっこよかったです。
自分でシャアの右腕の自覚があるのかないのか分かりませんが、自分もやたらシャア大佐に信頼をおいているのかゼクノヴァ発生後は大佐を想うあまり枯れたおっさんになって益々色気が溢れていました♥  んっ♥

ゼクノヴァ発生時、シャアは誰かと会話しているようでしたが同じニュータイプのはずのシャリアさんはその会話を聞き取れてない様子。シャアほどニュータイプ能力が高くないからなのか、赤いガンダムと同じくアルファ型サイコミュを積んでいなかったからなのか、それとも別の何かが原因なのかは謎です。

その5年後のジークアクスパートでは昇進して中佐になってました。まだ大佐と並んでいないのはたまたまなのか、彼なりの敬意なのか、萌えポイントの1つですね。
彼のこの作品における立ち位置について個人的な考察があるのですが後述します。

1stのシャリアさん。29じゃなくて59だろこれ。


Ⓑゼクノヴァ

1stでいう"サイコフレームの奇跡"だと思います。ガンダム世界でよくみられる例のアレです。以下、用語について簡単に話します。

ニュータイプ:人間の新しい形みたいなものです。そのまんまでごめんなさい。普通の人間に比べて脳波が強く、五感に属さない説明しづらい第六感みたいなものが鋭くなるそうです。これは人類が宇宙に上がることによってこれまで以上に人と人が分かりあえるように、お互いを思いやり、感知できるようになるために人類に備わりつつある特殊能力のようなものです。人によって気配が違うので遠くにいる人のことがなんとなく分かったり、その人の心がなんとなくわかったり、とにかく何かを"察する"力みたいなものだと解釈してもらえればOKです。要するにエスパーです。ただし、これが宇宙世紀では戦争の道具にピッタリなわけで、本来の"人と人が誤解なく分かり合えるようになるための力"とはかけ離れた解釈もされてしまっているのが現状です。ニュータイプの出現によってオールドタイプ(普通の人間)と軋轢が生まれてしまい、火種になっているのも事実です。ニュータイプは進化した人類だ!我々は特別なんだ!みたいな感じです。
作中ではニュータイプエフェクトと言って、額からキュピピーン!って電撃みたいなエフェクトが分かりやすく出る演出がありますが、あれが出たらその人はニュータイプ能力に覚醒しているんだなと思ってもらって基本的には大丈夫です。

サイコフレーム:人の脳波を受信して信号に変えるサイコミュっていうシステムがあります。それをめちゃ小型化してモビルスーツの部品に組み込んだって感じのモノです。ニュータイプは普通の人より脳波が強いので、その脳波を拾って機械に命令を出すことで考えるだけで機械を動かせるようになるみたいな便利アイテムだと思ってもらえればひとまずOKです。これが組み込まれたガンダムはニュータイプが搭乗すると脳波だけで、つまり念じただけでその通りにガンダムが動いてくれるわけで、パイロットは技術的な操作を必要とせず、ある意味ガンダムにとって"電源"的な意味しかなさなくなります。しかし常人には耐えられない脳波が出まくるため、パイロットの体がもたなくて脳が壊れちゃう危険性もある超やばい代物です。

このサイコフレームというのは物理的なエネルギーにも変換できるという常軌を逸したワケの分からん代物です。オカルトの領域です。危険すぎるので研究・開発が禁止されていますがみんなこっそり研究してますしガンダムに組み込んだりしてます。要するに戦争の道具です。
例えば10tの重さのモノしか持てないはずが、サイコフレームが暴走?覚醒?すると巨大なエネルギーが生まれて超巨大な隕石を押し返せたりします。要するにアニメでよくあるご都合主義の不思議エネルギーです。

このサイコフレームによるエネルギーの超爆発が、ジークアクス世界では"ゼクノヴァ"と呼称されているのだと思います。(ゼク:解剖  ノヴァ:爆発)
この現象にはこれまでのガンダムシリーズでも「人の思いの力」が必要で、ニュータイプ能力が強ければ強いほど、人の思いが大きければ大きいほどこの現象も大きくなるものだと解釈できます。ドラゴンボールの元気玉です。
作品によって違いますが、今作では明らかに"シャア"と"アルテイシア(シャアの妹)"の邂逅によって引き起こされていました。恐らく複数人のニュータイプが必要な現象なのかと思いますが、これについて今作の主人公マチュと謎の少年シュウジの関係性が見えてきたので後述します。
頻発するワードなので恐らく本編でもこれが起こるものだと推測してますし、それを狙っている人がいるのだと思います。

ちなみにアルテイシアとはシャアの妹であり、元はジオン側の人間ですが色々あって連邦側の人間として生きることになり、アムロ一味のキャラです。今作はアムロがガンダムに乗らなかった世界線のため、アムロの代わりにニュータイプとして覚醒し、ジオン軍をどんどん打ち破っていったのがこのアルテイシアということなんだと思います。


Ⓒシャロンの薔薇

月面基地"グラナダ"の地下にあるオブジェクト?みたいなことをキシリア様が言ってました。※キシリア様についてはのちほど…
はい出ました、スタジオカラーお得意のやつ。エヴァでよく聞くやつ。
なんか聖書とかどっかの国の神話とかからそれっぽい小難しい用語を拾ってきて重要アイテムということにして視聴者に色々考察させてヲタクが勝手にあーでもないこーでもないって邪推するやつです。

これについてはもう他のヲタクたちが懸命に色んな文献を漁って考察を頑張っているのでそちらを参考にしてください。あたしは肝心の中身について考察します。

多分"ララァ"のことです。ララァは1st世界における超重要人物であり、アムロとシャアの間で揺れ動くニュータイプの女の子です。ガンダム作品は基本的に主人公が謎の女に振り回されるのが常となっております。
ララァはアムロもシャアもどちらも好きだけど結局はシャアを守って死にます。シャアも相当惚れこんでいて、「ララァは私の母になってくれるかもしなかった女性だ」とかいう謎過ぎる恨み節の最期の言葉を残して消息不明になります。重度のロリコンです。
この3人の関係性を説明するのは長すぎるし難しすぎるので1stにおける超重要人物という認識さえしてもらえればOKです。

ガンダム世界では"刻が見える"とかいう表現がよく出てきます。ニュータイプ能力が強まりすぎると肉体を必要としない魂だけの存在、つまり神のような存在の領域に踏み込んでしまいます。そうなると時間・時空を超越してこれまでの世界の様々な時間を見ることができ、虚無の終焉にたどり着くことすらできます。作中でシャアをそれに導こうとしているのがララァなんじゃないかなと予想しています。それでシャアは消滅したけど、意識だけはガンダムに取り残されたのではないかなと。
そもそもガンダム作品は”残留思念”とかいう概念がある時点で死後の扱いについてはどうとでもなります。死んで肉体は消滅しても、意識だけは宇宙を漂い続けているかもしれない、みたいな感じです。実際そうやって残留思念が後の作品のキャラに語り掛けてくるシーンもあるので、ガンダムにおける死の定義はめちゃ難しいです。

SF作品でありがちな設定ですね。"みんなで1つになろう"的なやつ。
エヴァでいう"人類補完計画"は、肉体を捨ててみんなで1つの魂になって使徒と融合して究極の生命になりましょうみたいな感じです。
コードギアスでいう"アーカーシャの剣(集合無意識)"は、みんなで1つの存在になれば争いも差別もない嘘をつくこともない優しい世界になれるでしょ的な感じです。ナナリーが言ってた優しい世界やんけ!なんでお前はそれを否定するんや!みたいなことをシャルルがルルーシュに言ってました。

色んな作品で擦られまくった設定なので、今作でもそういうシーンがあるのかなと期待して待ってます。

Beginningパートについてはこれくらいにしときます。話すときりがないです。


⑤ジークアクスパートで気になる点

Ⓐアマテ・ユズリハ

主人公のマチュです。彼女についても既に色んな考察がなされていますが、あたしは個人的にアマテ=天照大神を推しておきます。
天照大神(あまてらすおおみかみ)は日本神話の古事記において日本の皇祖神にあたる神様です。現在の天皇陛下のお父さんのお父さんのお父さんのお父さんの~・・・って延々遡っていくとこの神様にたどり着きます。
太陽をつかさどる神様で、女性です。女神さまです。

天照大神さまは他に兄弟が二人いて、夜をつかさどるツクヨミ、暴れん坊故に厄を寄せ付けないとする須佐之男命(スサノオノミコト)です。
これがそれぞれニャアン=ツクヨミシュウジ=須佐之男命ってことなんじゃないのかなと。
ニャアンはいかにも辛気臭くて弱虫っぽい暗い(夜)感じがします。それをアマテが照らす=救う、みたいな?
シュウジは荒くれモノのイメージはありませんが、古事記の内容がとても重要です。須佐之男命はお母さんであるイザナミに会いたいのですがイザナミは死んでいて死の国である黄泉の国にいます。黄泉の国=根の国と解釈していいそうです。マチュが乗っていた電車の終点が「ネノクニ」でした。
また、wikiによると「根の国は、(中略)地下ではなく海の彼方または海の底にある国としている。」とあり、マチュがプールの飛び込み台からプールに落っこちる描写も何か意味を含んでいそうな気がしてきます。
ネノクニ=死後の世界=シュウジの言う「向こう側」だとすれば、ゼクノヴァを引き起こしてシュウジが向こう側にいってしまうのをマチュが引き戻す→HAPPY END♥というのも筋は通ってるのかなと。

マチュたちの住むサイド6はかなり日本っぽくて、東アジア~東南アジア系の国たちが集められたコロニーなのかなという感じ。神社っぽい場所も登場してそこでマチュとニャアンが邂逅します。わざわざ神社という舞台で2人を接触させるのはそれっぽい感じがしてきます。しかもその時はでした。


君制服の時よりおっぱい大きくない?


Ⓑニャアン

残念ながらニャアンについて前述したこと以外の考察要素がないわね今のところ。どこかのコロニーから逃げ出してきた難民ということらしいけど、それが劇中のシャリアさんが車内で言われていた「17バンチ事件」と関係があるのかしらって感じです。

バンチ:宇宙には多くのコロニーが存在しており、それぞれにバンチという単位を与えられています。そのまんま"番地"のことです、住所の。1個目のコロニーが1バンチ、2個目のコロニーが2バンチ・・・といったもので、1サイドあたり36~40バンチ(個)のコロニー群で成り立っています。

マチュたちがいるのは劇中でサイド6であることは判明してますが、サイド6の何バンチコロニーなのかは明言されてなかった気がします。
もし「17バンチ事件」というのがサイド6内の話なのだとしたら、ニャアンはその「(サイド6の)17バンチ事件」に巻き込まれ、そこから逃げ出してマチュたちの"(不明)バンチコロニー"にたどり着いた、と仮定するのが今のところ普通でしょう。そしてそこで赤いガンダムが騒動を起こしてて捕獲の対象になっている、とか?

マチュとニャアンは分かりやすい対の存在です。
あたしの考察でいうなら太陽↔夜、アクティブ↔ネガティブみたいな。ジャンク屋に回路を届けに来た時、中々インターホンを押せないニャアンだけどすぐに推すマチュ。悪い仕事してる自覚があって怖いし一線を超えられない→すぐ一線超えられるマチュ。設定資料集の私服解説でニャアンの欄に「マチュとの対比」って書いてあることからも制作側が意図的に対の存在にしてるようです。

難民という立場的に、今作がジオン勝利側のシナリオでも結局スペースノイドの暮らしは豊かになってないということを強調する存在なのだと思います。ここは後の考察で関わってきます。


Ⓒシュウジ・イトウ

伊藤姓のあたし大勝利(マジ)!!!!! やっぱ不思議系イケメンって神だわね!!!!!

初対面の女の髪の匂いを嗅ぐ変態性はさておき、シュウジについて考察します。あたしは残留思念となったシャアの"依り代"として選ばれたのだと思います。
シャアは恐らく自身が引き起こしたゼクノヴァの影響で残留思念となって赤いガンダムに意識だけが取り残されました。自分を呼んでくれたララァに会いたいけど"向こう側"に行くことができず、今度こそ完全なゼクノヴァを起こしたいところです。それに選ばれたのがシュウジです。
シュウジがよく言う「~と、ガンダムが言っている」はつまり「~と、シャアが言っている」だと思います。シャアがシュウジを完璧なニュータイプだと見抜いて赤いガンダムに導いたとすれば彼らの目的も見えてきます。

ゼクノヴァやシャロンの薔薇の項目で前述したとおり、ゼクノヴァには最低2人以上のニュータイプ能力者が必要なんだと思います。
そこでシュウジ(シャア)はあの”キラキラ”を模したグラフィティをコロニー内外に描くことで同じ"キラキラ"を認識できる人物=ゼクノヴァを起こせるニュータイプを探していたんだと思います。それが今回マチュだった、という流れならしっくりきます。

メタ的に考察しても、エヴァ初号機はシンジ君のお母さんが同化しています。ガンダムの中に誰かいる、というのはスタジオカラー色が出てますね。

そうすると劇中で腑に落ちなかった点も納得できてきます。
赤いガンダムはクランバトル前にコロニー外でエグザベ少尉の駆るジークアクス(シャリアさんはガンダム・クァックスと呼称していました)と交戦しましたが、あの時はかなり強い動きを見せていたのに肝心のクランバトルではシュウジは何をしているのか分からないぼっ立ち状態?だったのでしょうか。ほとんどマチュの動きしか描かれていませんでした。
けどシュウジが「マチュとMAVになれるのか、ゼクノヴァを起こせるニュータイプ能力があるのかを見定めていた」ならあのシーンでシュウジの動きが描かれなくてもある程度は納得できます。

一方で気になるのがジークアクスとの交戦では搭乗者(シュウジ)が出てこなかったので、あの時本当にシュウジが乗っていたいたのか?という疑問は残る点です。硬貨1枚しか残ってないにも関わらず全力で戦ってるように見えるし、エネルギーや物資の補給はどうするんだという感じです。これについても後述します。

とにかくあたしが言いたいのはシュウジはシャアの依り代なのではないかということです。


ⒹガンダムGQuuuuuuX(クァックス)

パイロットのエグザベ少尉はフラナガン機関主席の実力ながらジークアクスの本領であるオメガサイコミュなるものを起動できませんでした。

フラナガン機関:ジオンのニュータイプ研究機関という認識でOKです。

オメガサイコミュを起動することによってニュータイプの脳波のみで機体をコントロールできるようになるため、エグザベ少尉は普通にレバーをガチャガチャさせながら戦ってました。一方でマチュはオメガサイコミュを起動できています。素人のはずなのにいきなりモビルスーツを動かせているのはこれが原因です。マチュは先天的なニュータイプということになります。
機関で調整を受けて後天的にニュータイプ能力を育てていったある意味"強化人間"的ニュータイプだとオメガサイコミュは起動できず、元から能力が開花してる純粋なニュータイプじゃないとオメガサイコミュは起動しない?みたいな感じ?ここら辺はまだよく分かりません。

ところでパイロットのエグザベ少尉ですが、この人かなり強いですね。初陣こそ苦いデビューでしたけど、さすがは主席といったところ。
ジークアクスの本領であるオメガサイコミュを起動していないノーマルな状態でもアルファサイコミュを積んだ赤いガンダムのビット(ガンダムにくっついてた6個くらいある遠隔兵器です、念じた通りに飛びます)をいなしながら互角に渡り合ってました。なんなら予告映像でじっくり確認できますがビットを受け止めてもう一つのビットにぶつけて壊すとかいう荒業もやってのけました。

あの時赤いガンダムの中にシュウジがいたのかどうかは分かりませんが、素の状態でビット兵器を積んだガンダムと渡り合えるならもしオメガサイコミュを起動させて戦えるようになったらめちゃくちゃな強さだと思います。
ちなみにギリシャ文字の最初が「α:アルファ」で最後が「Ω:オメガ」です。赤いガンダムが「α」、ジークアクスが「Ω」。なにか意味がありそうです。シャリアさんは「quxは変数であり、本当の名前が隠されている」的なことを言ってたので今後明かされる情報を楽しみにしてます。

このままエグザベ中尉に出番がないのはあまりにもかませ犬ポジション過ぎるし、なんらかの出番があると思います。
余談ですが、設定資料集にコモリ・ハーコート少尉と一緒に「口元ホクロコンビです」って書かれてました。コモリ少尉かわいいです。
劇中でエグザベ少尉が軍警に逮捕されて母艦内がガヤガヤしてる時に「みんなちょっとはエグザベくんの心配もしてよー!」みたいなこと言ってました。多分エグザベくんのこと好きなんじゃないの?♥ アラッ♥
ただガンダム作品では最初から恋心匂わせてるキャラはだいたい悲惨な目にあってる気がするので・・・うん・・・どうだろう・・・

エグザベ中尉


Ⓔシャリア・ブルとアンキ―の関係性

シャリアさんについては前述しましたが、少し横道に逸れます。
この人、あまりにもシャアへの重い想いがありすぎてスケベすぎます。
これはあたしの妄想なんだけど、なんらかの事情でシュウジが軍警察に捕まる(もしくはジオンに赤いガンダムを捕獲される)などあって、シャリアが大佐の思念を追うために赤いガンダムに搭乗するなんて展開があったらあたし失禁してしまうかもしれません。ただでさえ普段からチクニーしてて平時も常に乳首ぷっくりしてるあたしの乳首が肥大化しちまうよそんなもん。

話を元に戻します。
アンキーは例のジャンク屋の女社長です。マチュをクランバトルに誘った人です。アンキ―とシャリアさんは裏で繋がっているんじゃないかと推測します。これはこちらのガンダム作品を解説・考察しているYoutubeのチャンネルさんの動画で詳しく説明されているので、気になる方はこちらを試聴してください。つまりあたしはこの意見を支持するということです。

ますシャリアさん側。ジークアクスとかいうあまりにも物騒で機密情報満載の機体を独断で出撃させておきながら、民間人に強奪されたと知ってもシャリアさんは「敵対勢力に奪われたわけじゃないならまぁええわ」的なノリでマチュたちを泳がせます。明らかにおかしいです。
一方でアンキ―さん側。「初めてでよく動かせたね」とマチュに尋ねます。そのまんまの意味にも聞こえますが、言葉の裏で「初めてでよく(オメガサイコミュを)動かせたね」→「あんたニュータイプなの?」と確認しているようにも取れます。これはアンキ―さんが元々はジオン軍にいた人で研究・開発部とかにいたんじゃないでしょうか。だからサイコミュ兵器のことを知っていてニュータイプの存在も知っている。もしくはフラナガン機関在籍でもいいです。それでシャリアは自分がニュータイプなので「ニュータイプはニュータイプと引き合う」みたいなお約束も知ってます。ジョジョの「スタンド使い同士は引かれ合う」のアレです。
赤いガンダムを捕獲したいため、ニュータイプであるシャアを引き寄せられるもう一人の強いニュータイプ能力を持った誰かを探しているのでは?

実際にシャリアとアンキ―に面識があるのかどうかは分かりませんが、2人の思惑が一致しているような気配があります。
アンキ―はマチュがニュータイプであると悟ると「あいつはきっと来る」的な確信めいた発言をしています。なんとなく、両者ともにニュータイプを必要としているということは読み取れます。

もしくはアンキ―がニュータイプを必要としている別の説として"ジオンに対する反抗勢力の結成"が挙げられます。
ニュータイプはカリスマ的存在であり抜群の戦闘能力を有しているため、ニュータイプを筆頭に掲げたいのは普通の考えです。また、軍警が難民の住処を荒っぽく家探しする姿をみて「戦争に勝ってもスペースノイドの暮らしは良くなってないのさ」と、戦後も苦しい生活を強いられていることをマチュに示しています。これは「だからこそ現状を打開するためにジオンに反抗する勢力を作るべき」という考えに繋がり、本物のニュータイプを探し求めていた、ということに繋がるのではないでしょうか。
ともすればアンキーはレジスタンスのリーダーとも取れるし、物語の黒幕とも取れます。ただアンキーがラスボスというのはちょっとインパクトに欠けるのでどうなのかなという印象です今のところは。
これはあたし個人の勝手な妄想なので聞き流しといてください。


Ⓕこの世界線のジオンについて

ジークアクスパートではなくてBeginningパートの部分がメインになってしまうのですが、いったんシャアとジオン(ザビ家)について整理します。

シャア:ジオン・ズム・ダイクンというジオン公国勃興の父のから生まれた長男。本名はキャスバル・レム・ダイクン。ジオン・ダイクンによって提唱されたジオニズム(スペースノイドの独立・地球の支配保全)を元に独立を宣言したサイド3がジオン公国を名乗ります。つまりジオン公国の建国者を父に持ちます。しかし父は志半ばで病死(実際はザビ家に暗殺されたが確証なし)し、事実上ザビ家に父が建国したジオンを乗っ取られます。

ザビ家:もともとはジオン・ズム・ダイクンの腹心だった権力者であるザビ家のデギン・ソド・ザビがジオン・ダイクンを暗殺(確たる証拠はない)。その後ジオン公国の実権を支配し、その子供たち(ギレン、キシリア、サスロ、ドズル、ガルマ)が現場で指揮を執る。劇中で鼻までマスクみたいなのを覆った指揮官らしいババアが出てきましたがあれがキシリアです。ギレン兄(あに)が~とかぶつくさ言ってました。兄弟間でも権力争いが激化しています。
シャアは天才パイロットだったため、父が死んだ(殺された)シャアに復讐心を持たれないように一応ジオン軍のエースパイロット・カリスマ的英雄的立ち位置に据えてヨイショしときます。中世日本の将軍と天皇みたいな感覚でいいです。ただ、シャアはシャアで表向きはザビ家の言いなりになって戦線で活躍しながら復讐の機会を伺ってます。劇中でシャアがソロモン要塞破壊の命を受けて出撃した際、無人のザクを爆弾にしてソロモンを破壊しようと立案しましたが結局爆発させないようにしてソロモンを月面基地グラナダに堕とし、地球連邦とジオンの共倒れを画策していました。しかしゼクノヴァにより失敗したという流れです。

そもそもシャアはガンダムの鹵獲に成功し、ザビ家にやっぱキャスバルってすげーわって思わせておきながら復讐の機会を狙っています。最終的にはザビ家を妥当してやはり自分がジオンを導いて地球を保全しようという考えなのはこの世界線でも変わってないように思えます。

ちなみにガンダム初心者の方に説明すると、宇宙世紀ガンダムは主人公のアムロがいるから地球連邦が正義・そのライバルのシャアがいるからジオンが悪役、みたいな単純な話ではありません。どっちもゴミです。
連邦は連邦で地球を私物化し、逆らうコロニーに毒ガスを撒いて何千万人も殺したりしてます。シャアはシャアで汚染され過ぎた"地球の保全"を第一に考えてますが、人がいつまで経っても我儘で変わらないから考えが過激になって「もう隕石堕として強制的に氷河期にして人類住めなくするわw」みたいなことをやるバカです。

結局この世界線でジオンが勝ってもスペースノイドは裕福になっていないし、じゃあジオン軍の上流階級だけが私服を肥やしているのかと言われたら財政的にもそうじゃなさそう。いきなり宇宙のコロニー全部面倒みなきゃいけなくなったら人も金も足りるはずありません。
だからこそ地球か宇宙かで立場が変わっただけで、結局苦しんでいる民間人が現状を打破するために立ち上がっていく物語になるんじゃないのかなーとあたしは考えています。
クランバトルはあくまでマチュがガンダムに乗るための口実に過ぎず、やはりここからが本来のガンダム作品らしいテーマである「戦争の悲惨さや人間の成長の無さ、それでも人間の可能性を信じたいと願う、いつか分かり合えるはずだという前向きな物語」になってほしいなと思ってます。


終わりに

すいません、まだまだ書きたいこと、考察したこといっぱいあるんですけどなんか急にこのタイミングで超具合悪くなって熱出てきたのでいったんここまでにさせてください。。。
なんかあったら随時追記してツイッターで流します!!!

26日時点で興行収入15億に届きそうらしいです、結構すごいわね。
あたしはいずれTVで見れる先行放映なだけだし15億いけばいいほうかな~と思ってたんだけど、3週目4週目の入場特典次第で20億とか行くといいわね。

雑に終わってごめんなさい、許してください、なんでもしますから!
全てのガノタに幸あれ!鶴巻監督最高!庵野さん最高!本放送楽しみにしてます!!!!!

読み返してないので誤字脱字勘弁!!!!!

終わり


2月3日(月) 追記

気になることいくつか追加!

①ジークアクス世界線のサイコミュ技術

これはかなりいいセンいってると思います、ツリーに続いてる下記の

これもかなりいい考察だと思います。
あたしはこのCCA("逆襲のシャア"、1stの最後の作品となる劇場版作品です。シャアが地球に小惑星アクシズを落そうとします)のラストで描かれた"サイコフレームの奇跡"によって消息を絶ったアムロとシャア(サザビーのコックピット)が別世界線、シャアは今回のジークアクス世界線にたどり着いたと仮定するのが面白そう。もしくはコックピットそのものでなくとも、ラストシーンの描写にあるT字のサイコフレームがジークアクス世界に例の時間旅行を経てたどり着いたとかでもいいですね。

CCA(Char's Counter Attack)のラスト

それによってジークアクス世界線では正史の0085とは違う技術進化を果たしてるっていうのはかなり納得できます。


②鶴巻監督インタビュー「"本物"と"偽物"」

この部分はかなり特大なネタバレを含んでる気がします。

本物のパイロットと偽物のパイロット
これは「エグザベ(本物)→マチュ(偽物)」とか「シャア(本物)→シュウジ(偽物)」って考えられるんだけど、もしかしたらその後に続く「本物の友達と偽物の友達」ってとこに繋がってくるのでは・・・?
私たちが見てるジークアクス世界線は地球連邦が勝った正史(1st)世界線から分岐した1個隣の世界線じゃなく、更に隣の第三世界線な気もしてくる。

本来の正史のパラレル世界線は私たちが視聴したジークアクス世界線ではなくて、第二世界線という本来のパラレル世界線があるとする。
そこではニャアンとシュウジがマヴの世界線であり、マチュはその第二世界線では2人と関与しない、あるいはマチュこそがジークアクス世界線のニャアンのポジションだったとか。それが私たちが視聴した第三世界線であるジークアクス世界線で米津玄師のプラズマの「もしもあの改札の前で立ち止まらず歩いていれば君の顔も知らずの幸せに生きていただろうか」に繋がるんじゃないのかな。改札で止まったせいでニャアンと接触→マチュがガンダムに関与することになる世界に突入したとか。

多分第二次世界線ではマチュと接触しなかったニャアンがそのままデバイスを届けたシュウジとマヴになるんじゃなかったのかな~とか考えるとその運命に関与したマチュの方がララァのポジションになっちゃってちょっとおかしくなるんだけど、そこら辺はまぁ適当に誤魔化しとくとして。

"偽物の友達"は他の視点もあって、マチュとシュウジが第二世界線ではマヴではなかった、もしくはなんらかの理由があって二人のマヴの関係が崩れたってのはどうだろう。
この仮説の第三世界線であるジークアクス世界線ではマチュとシュウジはマヴとして歩んでいきそうだけどそれこそが実は"偽物"で、本当はマチュ↔ニャアン、もしくはニャアン↔シュウジでマヴになる物語だったとか。
シュウジ=スサノオノミコト説を検証すると「シュウジがサイコミュの暴走とかそんな感じのものに巻き込まれて制御がきかなくなってリタイヤ→マチュ塞ぎ込む(天岩戸)→からのなんらかの方法でニャアンが関わってきてマチュ復活」とかだと流れもそれっぽくなってくるんじゃないの。

この過程だとパイロットが偽物というかジークアクス世界がそもそも偽物だから今の3者の関係も既に偽物であって視聴者がまだ見てない本来のジークアクス世界線(第二世界線)が本当の物語でした~ドジャァ~ンなんてことやっても全然おかしくないのよね、鶴巻監督だし(トップをねらえ2!)。
トップ2の主人公のノノも、自分自身が前作トップ1の人類が残した決戦兵器バスターマシン7号だったってことを思い出す展開なわけだから。
本当の世界線の自分たちを救うため?もしくはうまくいかなかったその世界のやり直し的な感じの第三世界線であるこのジークアクス世界線でマチュがシュウジもニャアンも救ってみせる!的な展開だと熱いかもしれないですね、さすがにファンタジー要素多くしすぎちゃってる感じもするけど。

でも鶴巻監督も演者さんたちも今後の展開マジでヤバイみたいなこと言ってるしそれくらいぶっ飛んだことやるかもしれませんよね。だってパラレルなわけだし、監督本人が”偽物”であることを強調してるならパラレルでしかできないファンタジー展開になるのも挑戦的でいいんじゃないでしょうか。

そんなことを今日丸一日ずっと考えてましたとさ。
またなにか思いついたら追記します!

終わり

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