記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

RUDDERLESS(邦題:君が生きた証)を鑑賞したギャル

皆さんこんにちは。平成最後の黒ギャルことパッキーです。乳首は感じる方だと思います。
今日はPrimeVideoで【RUDDERLESS:君が生きた証】を観たのでサラッと感想を残しておきます。

※超ネタバレ有り※


友達に「暇だったら見てみて!」と言われて暇だったので観ました。
その友達から『息子を亡くしたお父さんが息子の遺した曲を歌って息子と同じくらいの若者と出会いバンドを組む話です』と軽いあらすじを話されていました。
昔からのギター仲間でもある友達ですが、最近買いたかったギターを買ったらしく絶対その影響だろうなと思いました。(あたしが最近新しいギター欲しいな~ってツイッタァでよく呟くのはこれが原因)

やり手広告マンのサム(ビリー・クラダップ)は、大口の契約をまとめた祝杯を上げようと大学生の息子ジョシュ(マイルズ・ハイザー)を呼び出す。ところがジョシュは現れず、スポーツバーのテレビに流れたのはジョシュの大学で銃乱射事件が発生したというニュース速報だった。

2年後。銃乱射事件でひとり息子を失ったサムは会社を辞め、湖のボートハウスで荒んだ生活を送っていた。ある日、別れた妻エイミー(フェリシティ・ハフマン)からジョシュの遺品を渡される。遺品の中身はジョシュが使っていたエピフォンのギターと、ジョシュが録り溜めていた自作曲のデモ音源と歌詞ノート。ジョシュの曲をギターで爪弾くようになったサムはある晩、ライブバーの飛び入りステージに参加する。

サムが演奏した曲に感銘を受けたロック青年のクエンティン(アントン・イェルチン)は、サムのボートに押しかけて一緒に演奏しようと提案。クエンティンの情熱に押し切られたサムはバンド「RUDDERLESS(舵を失った舟)」を組むことになり、地元で人気を博するようになるのだが、胸の奥には明かすことのできない秘密があった。

(wikipediaより引用)


面白かったとこ① 息子の死のミスリード

なんか途中まで「・・・・・・ん?」って思うシーンがよくあって、あたし頭悪くて難しい映画を一発で理解できずに鑑賞後に他人の解説記事とか読んであ~なるほどねってなることが多いんだけど。そんなあたしでもサム(主人公)が息子の誕生日(命日だったかな?)に墓参りしにいった時に墓に書かれた落書きの数々を見て1発で理解しました。

お前(息子)は銃乱射事件に巻き込まれた被害者じゃなくて実行犯(加害者)だったんかい。

これがまず面白い。墓に思いっきりMURDERとかスプレーで塗られてるの。
息子が殺された(という視聴者側の勘違い)っていうのにあまりにもパパラッチがしつこかったり、結局事件後に主人公夫婦が離婚してたり、世間から雲隠れするように家を捨ててボート生活するようになったり、気持ちは分かるけどそこまでする?っていう疑問が中盤の墓参りのシーンで一気に腑に落ちる感覚。

確かにそれまで劇中で明言はしてないのよね、犯人のジョシュ(息子)が事件を起こしてその場で警察に射殺されたとか、自殺したとか。あくまで死んだってことだけ分かったうえで物語が進むから視聴者はみんな息子は事件に巻き込まれて殺されたんだって勘違いしたまま進むのね。
それまではなんというかよくある設定というか、息子が死んで失意の底に沈んで荒くれたおっさんが描かれてるだけで、なんというかサム(主人公)に特に何もないのよ
これが明かされると一気に色々主人公の苦悩が分かって「あぁ、さっきのあのシーンで苦い表情してたのはそういうことだったのか・・・」とか繋がってくるのよね。
完全にこちら側の思い込みを利用したいい展開だったと思います。友達が事前に「あらすじ読む以外のことしないで!絶対ネタバレ踏まないで観て!」と言ってきたのも分かります。

お墓を綺麗に掃除した主人公サムと元妻


面白かったとこ② 大物俳優の謎キャスティング

最初この映画を友達に勧められてあらすじだけ読んだ時、「単にギター好きのおっさんが同じくギター好きの息子の死の影響で再びギターを手に取りこれからの人生に意味を見出す」的なよくあるB級映画なのかしらねって感じでほんとに軽い気持ちで流し見する程度で観ようと思ってました。

なのに中盤で特にそこまで重要でもなさそうな寂れたギターショップの店員のおっさんとしてローレンス・フィッシュバーンが突然登場して腰抜かしました。謎すぎるキャスティング

みんな大好きモーフィアス


面白かったとこ③ あっさりとしたラスト

あまりにも薄口な終わり方。でも拍子抜けとかではなくいい感じの終わりにあたしは思えた。
事態が事態だから最後は「いい思い出をありがとう」って感じでバンドを離脱し、息子の姿を重ねたであろう情熱的にバンドに誘ってくれた青年を「お前は自分の曲で成功できる」と背中を押して自分は姿を消す。立つ鳥跡を濁さずって感じであたしは好きだなこの終わり方。潔く身を引く感じ?

殺人犯の息子が作った曲で成功を掴みかけたその時に自身の境遇が明るみになって、最後はスタート地点の地味なしょぼいバーで1曲弾いてまた元通り・・・でもきっとこれからは違う道を歩き出せると思う、、、そんな予感をさせるどこか寂しさもあり満足感もありこれからのことを考えていかなければならない余韻が最後の1曲に込められていたと思います。

楽しかったあの時


終わりに


おうちでサクッと暇つぶしに見る映画として満点という感じ!
心地よい後味!1時間45分の短さもよし!
全然お金かかってなくてもこんなにいい映画を作れるんだというお手本!
息子を失った父の話だから男の人が色々感じそうな映画だな~女が見てもどうかな~と思ったけどかなり面白かった!
強いて言えば【君が生きた証】という邦題のわりには息子についての掘り下げは全くと言っていいほどなかったので「いうほど【君が生きた証】ってタイトルにするほど息子要素あるか?」と思ったくらいかしら。邦題のほうはセンスないですね。

ネタバレしちゃったけど興味ある方は是非!最後の1曲が切なくていい感じなので!
こういう単発でサクッと満足できる軽めのオススメ映画があったらぜひぜひ教えてくださいね!

おわり

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?