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千年先も私をダーリンと呼んで。

ビートルズが好きだ。
青臭く愛を奏でるあのイケメンたちがどうしようもなく好きだ。

突然スニーカーのCMに出てくるリンゴ・スターが好きだ。お茶目。
ポップ史上初のチャリティーシングルを出したジョージ・ハリスンが好きだ。
国境のない世界を想像してごらんと歌う眼鏡のジョン・レノンが好きだ。ラブアンドピース。
言葉にはできないぐらい、ポール・マッカトニーが好きだ。

そして私はやっぱりアビーロードのあのアイコニックなジャケ写が好きだ。

そんなことを考えながら、
いつも通りカフェで仕事をしながらアビーロードを聴いていた。

アビーロードに収録されているOh! Darlingはちょっとブルージーな一曲で、
高校生の時にふと聴いたこの曲のポールの歌声が心に響いて以来、よく聴いている。

Oh! Darling
この曲のタイトルの「!」の位置がなんかクセになるんだよなぁ、などと他愛もないことを考えていたら、
突然Darlingという単語の方に目がいった。

英語は愛しい人のことをHoneyとかSweetieとか色々言うけど、
それは普通に甘いものだし、愛って甘そうだからまだわかるとして、
Darlingって一体何者なんだろうか。

なんか気になったので調べてみたら、
Darlingって元々はdearの語源の”deore”とサフィックスの”ling”を組み合わせて”deorling”だったらしい。

それは置いておいて、この単語、
9世紀の古英語の文章にも記載があるらしい。

ダーリンという単語は、
もう千年以上も愛しい人を指している言葉なのだ。
前前前世に出会った運命の君が英語を話す人だったなら私は前前前世から君のダーリンだったし、君は私のダーリンだったのだ。
ダーリンの名は。

今も昔も、誰かを「ダーリン」と呼べば愛が伝わるって、なんかロマンチックだ。
千年前の人にも、千年先の人にも、「ダーリン」という言葉が伝わったなら、この言葉を作った人は本当に喜ぶだろうな。

来世でビートルズの誰かと出会えたらダーリンと呼んでほしいな、なんて思っていたら、
All You Need Is Loveが流れてきたから、今日もそれを信じたくて信じられなくてウイスキーを飲みに行く。

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