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バスマティライスはパキスタンの製品として認められる
バスマティライスは特別な種類の長粒米であり、「香る真珠 scented pearl」とも呼ばれている。その需要はアメリカやヨーロッパで増加している。
インドにとって不利な状況となる中、オーストラリアとニュージーランドは公式にバスマティライスをパキスタンの製品として認めた。
これは、インドがバスマティライスを国際市場でインドの製品として認定させようとしたことに対し、パキスタンが強く反対したためである。パキスタンは、バスマティライスはインドとパキスタンの両国に属すると主張しており、両国は長い歴史を通じてこの米を栽培してきたと述べている。
2024年12月、インドは欧州司法裁判所に提訴した。これは、欧州連合(EU)がバスマティライスに関するパキスタンのprotected Geographical Indication (PGI)申請の見直しを求めるインドの要求を却下したことを受けたものである。
バスマティライスの人気はアメリカやヨーロッパで高まっているものの、その真の起源についての論争は続いており、将来は不透明なままである。
バスマティライスの歴史
バスマティライスは古くからパンジャーブ地方で栽培されてきた。この地域は現在、パキスタンとインドに分かれている。考古学者によると、約2000年前にはこの地でバスマティライスの初期の品種が栽培されていたと考えられている。また、16世紀のムガル帝国時代の文献にもバスマティライスの記録が残っている。
長年にわたり、インドとパキスタンはバスマティライスの所有権をめぐって対立してきた。1965年の印パ戦争では、パキスタンの農民がインド軍に種もみを盗まれたと非難したこともある。
インドは、バスマティライスを自国の製品として公式に認定させようと試みてきたが、その努力はあまり成功していない。
現在、インドのEUでの訴訟はまだ進行中である。しかし、オーストラリアとニュージーランドはすでにインドの法的主張を却下している。