夢は叶わなかったりするけれど
2020年1月2日「はてなブログ」公開
新年明けましておめでとうございます。
昨秋から始めたブログ。週に一度の更新を目指しつつ、今年もゆるゆる続けて行けたらと思っています。
読んでくださる皆さま、今年も宜しくお願い致します。
あなたの夢はなんですか?
新年を迎えたことですし、年始によくある「夢」の話をさせてください。
これをご覧くださってる方は、「あなたの夢は?」と聞かれるどう答えますか?
私は子どもの頃から答えに詰まります。
何になりたいかがないんですよね。
そういえば中学生の頃に授業で順番に夢を言わされたのですが、とっさに出た答えは「お嫁さん」でした。
は、恥ずかしい…。
でも本当にそうだったんだと思います。
「平凡であること」を夢見ていた気がします(結婚することが平凡がどうかはさて置いて)。
ちなみにその時質問してきた先生は微妙な笑顔でスルーしたのでちょっと傷つきました。結婚できないと思ったんだろうなぁ。
…しちゃったわよ、先生。すごいだろ。ふふん笑
その後ぼんやり医療や福祉関係に関わりたいと思ったものの、医師や看護師は私の体力や脳みそ具合では無理。
薬剤師や医療ソーシャルワーカー(MSW)にも憧れました。
あとは図書館司書になりたかった時期もあり図書館司書資格は取ったものの、実は図書館司書さんは体力勝負であることを知って資格取得で満足しました。
そんなこんながあり、いつの間にやら「就労不可」と診断書に書かれる状態で今に至ります。
夢を持ち続けることの難しさ
「夢は願えば叶うもの」というアスリートや一流と呼ばれる人たちの言葉。
それは確かにそうでしょうし、彼らはその夢のために歯を食いしばって努力し、またその叶った夢を継続し続けるために更なる努力をし続けているのだと思います。
その人たちの言葉には重みがある。
そして子どもたちにはそんな人たちの言葉を、キラキラと受け止めて欲しいとも思っています。
でも。
私はどうやらかなり早い段階から冷めた考え方になっていました。
「夢は寝て見るもの」
こんな風に考えていました。
なんてかわいくない…笑
努力でどうにかならないこともある。
夢を叶える努力ではなく、夢を諦める努力をする人間だっている。
夢は叶えることができる人とできない人がいる。
いつからかそんな風に思っていましたし、今でもその考えは間違っていないと思っています。
それでも、今は当時の私とは違い明確な夢を持ち、それを叶えるために頑張っている心疾患の人や他の疾患の人を見かけるようになりました。
素敵だな。素晴らしいな。
そう思う一方で、私は小さい人間なので正直軽い嫉妬も覚えます。ああ、私にはできなかったことを成し遂げようとしているんだなって。
もちろん、それぞれが私には考えも及ばない努力をしているからなんですけども。
でも、夢を持ち続けることはとても難しい。
やる気や気合いのような精神論や、努力が足りないといったものとは明らかに別の、体調の問題で夢を諦めざるを得ないときがやってくるかもしれない。
努力して挑戦して、それでも力及ばずだったから諦めるのとは明らかな違いがある。
それはとても悲しくて、いたたまれなくて、傷つきます。
そんな思いをする人が少なければ良いな。
けれどもし体調の問題で夢が叶わなかったとしても。
あなたはあなたのできる限りの努力をしたと思うから。
そこは、自分で自分を抱きしめちゃうくらい褒めて、自分を誇りに思って欲しいのです。
だってあなたはすでに私や、たぶん私だけではないいろんな人に嫉妬させている。
挑戦できたんだ、すごいなって。挑戦できる位置に一瞬でも立てたんだなって。
だから正々堂々胸を張ればいい。
…とはいえこういうことって、たぶんこの年になったから言えるんだろうなぁとも思います。
そんな簡単に受け入れられないよね。
難しいなぁ。
☆
そういえば夢について書いているうちに、思い出したことがあります。
私は結婚することはないだろうと思っていた時期に、シングルの心疾患患者だけで暮らすシェアハウスのようなものができないかと、割と真面目に考えていたことがありました。
お互いが助け合い、倒れたときには救急車を呼びあい、体の辛さを聞きあって言い合えるような。
私にとってあれは夢の一つだったのかもしれません。
さて、結婚していなければ実現できていたでしょうか。
いろいろと努力して行動を起こしていたとは思うけど…実現できたかというと、難しかったのではないかと思います。
「夢を持つ」って本当に大変で難しくて悩ましいですね。
夢は叶ったり叶わなかったり、というかそれは夢として掲げていいのか?というくらいだんだんと小さな夢に変化していくけれど。
叶おうが叶うまいが、そこに至るまでの過程があなたと私にとって豊かなものでありますように。
ちなみに、私の小さな夢をひとつ。
昨春は夫とUSJに行く予定でしたが入院してあえなく断念。
ということで、この春はUSJに行くぞー!
叶わないかもしれないけれど。
わくわくホテル選びから始めます。
過程をね、過程を楽しむのよ!笑
ここで「USJに行く」と書いていた私。
ホテル予約も済ませ、あとは春に行くばかりという状態でした。
が、この記事は2020年1月に書かれたもので、この数ヶ月後にコロナ禍に突入、USJ行きは当然のことながら立ち消えとなりました。
夢を叶えるのは本当、大変ですね笑
(2024年11月末)