【暇つぶしに動物雑学】第一回動物のウンチくささランキング。
飼育員目線で動物の雑学をつらつらと書いていくコーナー。
今日は「動物のウンチのくささ」について。
これ、飼育員の中では定番の雑談テーマなんですが、動物によってウンチの匂いやくささって全然違うんです。
そもそも動物園自体ぜんぶ臭いやないか!という声も聞こえてきそうですが、われわれ飼育員は特別な訓練(ただ毎日ひたすら働く)をうけているので、そんじょそこらの動物のウンチのにおいごときでうろたえることはありません。
そんな飼育員でも、「こいつのウンチくっさぁ~!!!」と思う動物がいますので、今回はランキング形式でベスト(ワースト?)3を紹介します。
第3位 雑食のサルたち
第3位は雑食のサル(霊長類)たちです!有名どころだとニホンザルやチンパンジーあたりですね。タヌキやヘビを僅差で抑えてのランクインとなりました。
この「雑食」というのがくささのポイントなんですが、基本的に動物のウンチって、動物(肉や魚、昆虫など)を食べる割合が大きい種類ほどくさいんですよね~。
なので、同じサルの仲間でも、草や葉っぱなどをたくさん食べる種類のウンチは、あんまりくさくありません。
第2位 ライオン
第2位には、百獣の王ライオンがランクイン!
ライオンはウンチのくささも王様級でして、それはもうくさい。先に書いたように、動物は肉食動物ほどウンチがくさい傾向にあるわけですが、ライオンくらいからだの大きな肉食動物だと、量・質ともに申し分ないくささのウンチを生産するわけですね。
もちろん、大型の肉食動物はみんな臭いんで、トラもくさいです。
番外編:ウンチが臭くない動物はレッサーパンダ
第1位の発表の前に、番外編として「ウンチが臭くない動物」を発表!ダントツで臭くないのはレッサーパンダです。
レッサーパンダの主食は笹なのですが、レッサーパンダのウンチは、そのまま笹のさわやかなにおいがします。ホントです。特別な訓練をうけていなくてもいいにおいです。
レッサーパンダは、分類上は「食肉目(しょくにくもく)」というグループの動物で、ライオンやオオカミ、クマやアライグマなどと比較的近い仲間です。
このグループには、名前のとおり肉食動物が多くいるのですが、その中でもレッサーパンダ(パンダも)は、異端中の異端。もとは肉食や雑食の動物だったのに、生き残るために笹を食べるようになったという、なんとも破天荒な動物です。
その結果、肉食・雑食動物として進化してきた胃腸では笹のすべてを栄養にすることはできないので、食べた笹の20%くらいしか消化できないという、なんともアウトローな食事をしています。
そのため、ウンチはほとんど笹のままなので、くさくない、というわけなんですね。
第1位 ゾウ
さて、栄えある第1位に輝いたのは、唯一無二の巨体をほこるゾウさんです。
ゾウのウンチは、それはもうくさいくさい!どのくらい臭いかというと、ゾウのお部屋の掃除を30分するだけで、服にも髪の毛にも、ウンチのにおいが染みつくくらいくさい!方向性としては、動物のウンチ臭+強烈なチーズみたいな感じです。
2位や3位の動物たちとちがって、肉を全く食べない草食動物であるゾウなんですが、ウンチがくさいのには理由があります。
ゾウは食べたもののうち、50~60%くらいしか消化できない動物なので、未消化のウンチが匂うんです。
嫌なたとえなので詳しくは言及しませんが、人間もね、おなかを壊してたらね、あれですよね。
そんな理由もあり、ゾウのウンチはすごくくさいわけなんですねー。
それでは、また!
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