LabVIEW日記Vol.1フロントパネルとブロックダイアグラムウィンドウ

本記事はLabVIEWの使い方を習得する過程を記録したものです.前回,LabVIEW評価版をダウンロードしたので,実際に使っていきます.


まずは,LabVIEWの基本的な考えや使い方を習得します.
しばらく,こちらの参考資料をもとに進めていきます.


LabVIEW基本画面

LabVIEWはフロントパネルとブロックダイアグラムウィンドウという2つの画面で作業を進めます.

フロントパネル

フロントパネルは,LabVIEWプログラミングにおけるユーザインターフェイスです.
フロントパネルで右クリックすると,制御器パレットが表示されます.
LabVIEWでは,多数の制御器が用意されており,これらをフロントパネル上に配置することで,プログラムのユーザインターフェイスを作成します.


ブロックダイアグラムウィンドウ

ブロックダイアグラムウィンドウは,実際にデータフロープログラミングを行う画面です.
ブロックダイアグラムウィンドウ内で右クリックすると,関数パレットが表示されます.LabVIEWには様々な関数が用意されています.


LabVIEWプログラミングの流れは下記の4STEPのようです.

1.フロントパネルの作成
フロントパネルにオブジェクトを配置してユーザインタフェイス部分を作成

2.ブロックダイアグラムの作成
フロントパネルに配置したオブジェクトはブロックダイアグラムにも反映されます.それらをデータの流れに応じて配線でつなぎ,必要に応じて関数などを実装します.

3.プログラムのテスト
作成したプログラムの動作確認を行います

4.作成したプログラムの保存
プログラムを保存します


チュートリアル「LEDの点灯・消灯」

スイッチのONとOFFに対応してLEDが点灯・消灯するプログラムです.

1.スイッチの設置

フロントパネルを右クリックして制御器パレットを表示します.Booleanの中にあるVertical Toggle Swichをドラッグ&ドロップしてフロントパネルに設置します.

下記のように,オブジェクトを引っ張ることで形を変えることができます.

フロントパネルにスイッチを設置すると,ブロックダイアグラムウィンドウにもオブジェクトが表示されました.

再び,フロントパネルからBooleanを表示させ,Round LEDを配置します.ブロックダイアグラムウィンドウにも配置されました.


次に,ブロックダイアグラムウィンドウに表示されているスイッチの矢印をクリックし,LEDまで配線を伸ばしてクリックします.すると,両者がワイヤを介してつながった状態になります.

ブロックダイアグラムウィンドウ左上部の実行ボタン(Editの直下,右矢印のマーク)をクリックするとプログラムが実行されます.ただし,スイッチがOFFの状態なのでLEDは点灯しません.

フロントパネルのスイッチをクリックすると,スイッチがONになり上を向きます.

その状態でブロックダイアグラムウィンドウから実行ボタンをクリックすると,フロントパネルのLEDが光りました.



再度スイッチをOFFにして実行すると,LEDは消えます.

まとめ

・LabVIEWはGUIによるプログラミング言語であり,様々な機能を持ったオブジェクトを配置し,接続することでシステムを構築する

・各オブジェクトは,フロントパネルの制御器パレット,あるいはブロックダイアグラムウィンドウの関数パレットから配置できる

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