LabVIEW日記Vol.6 配列

今回はLabVIEWの配列を扱っていきます.

配列とは,データ型が同じ複数の要素を連続したメモリに並べたデータ構造です.つまり,複数のデータを1つのまとまりとして管理する箱のようなののです.

今回はLabVIEWの配列を用いて,繰り返し生成する乱数を順番に配列に格納するプログラムを実装します.
参考文献はこちらです.一部のみを扱っているので,より詳細な内容を知りたい方はぜひ購入してみましょう.



まずはフロントパネルの制御器パレット Data ConteinersからArray(配列)を選択して配置します.

フロントパネルとブロックダイアグラムウィンドウに配列アイコンが表示されました.

次に,この配列のデータ型を設定します.今回は倍精度型に設定します.
フロントパネルに数値表示器(Numeric Indicator)を配置します.

数値表示器をドラッグ&ドロップで配列オブジェクトに重ねます.そうすると,アイコンが変化しました.
このとき,ブロックダイアグラムウィンドウのアイコンもオレンジ色に変化しています.



これで倍精度型の配列になりました.しかし,要素数は1つです.
次に,配列の枠線を下に引っ張ることで,要素数を変更します.
今回は要素数を5とします.

続いて,乱数を5回生成するためにForループを使用します.
ブロックダイアグラムウィンドウにForストラクチャを配置し,N=5とします.

関数パレットからRondom Number(0-1)を選択し,Forループ内に配置し,配列と接続します.

実行すると,5つの乱数が配列に格納されました.

また,今回は配列数を事前に合わせましたが,必要な要素数に応じて自動的に作成されるようです.
試しに繰り返し数を10に設定して実行してみます.

プログラムが実行され,配列の値が更新されました.
現状,5つの要素しか確認できませんが,フロントパネルでドラッグすると以降の数値が確認できます.

繰り返し実行した10個の要素まで数値が格納され,それ以降はグレーで0と表示されています.つまり,あらかじめ配列の要素数を厳密に定める必要はないとうことです.


また,配列のインデックス番号が0になっていますが,この値を変更すると,そのインデックス番号の要素が先頭になります.

次に2次元の配列を作成してみます.

配列ノードを削除し,Forループの外側に新たなForループを作成します.
繰り返し回数は3にしました.

内側のストラクチャのトンネルから外側のストラクチャにワイヤをつなぎます.

外側のトンネルを右クリックし,CreateからIndicatorを選択すると,配列オブジェクトが作成されます.

それでは実行してみます.
フロントパネルの配列を広げると,5×3の2次元配列が表示されました.

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