初めての投稿
その昔ブログが流行り始めた頃、思い返せば自分が大学生の頃だったかと思います。特に語るような主張や思想、中身も今思えば全然なかったのに、さも大切な何かが自分の中にあると思い込んでいた若き日々。僕もなんとなく始めてみようと思いlivedoorのブログをよく書いていました。
当時の自分はとある私立大学の文学部人文学科に在籍しており、三度の食事より音楽が好きで、仕送りやバイト代を60年代~90年代の洋楽ロックの音源を買うために費やし、日々ディスクユニオンに通うちょっと面倒くさそうな、そんな大学生でした。そして高校生の頃からずっと31歳くらいになるまでバンドをやっていた、そんな人間です。
自分が書いていたブログは「Overcoat and The blue sky」って名前だった気がします。文学が好きで当時は若気の至りからか実存主義の匂いがするもの、キリスト教系の文学をよく読んでいました。代表的なもので言うとドストエフスキーとか、遠藤周作とかになります。日本のデカダン文学、無頼派みたいなものも好きでした。NUMBER GIRLの"桜のダンス"という曲に「私は海を抱きしめていたい」という歌詞がありますが、その元ネタである坂口安吾の作品に「外套と青空」というものがあります。どういうわけかその作品がブログのタイトルになりました。今考えたら「なんで?」って気もします。
僕の好きなラップグループである絶対忘れるなのメンバー・セルラ伊藤さんがやっていたブログも「酸欠リフレイン」という極めて林檎嬢感の強いタイトルで、よく笑い話として語られますが、自分のブログのタイトルも今となっては本当に恥ずかしいですよね。
今は普通に会社員をしながら日々好きなアイドルの現場に通って応援することに喜びを感じている、そんな40歳。
僕は「エレクトリックリボン」というアイドルに出会い、10年間応援していたらいつの間にか40歳になっていました。不惑の40歳。40になったら奥さんも子供もいて持家もあって、みたいな人生を思い浮かべがちですが、もともと自分はそんな人間じゃ全くなかったなって、最近よく感じています。
税金をちゃんと納めてるだけで中身は大学生の頃と大して変わらない。着ている服も変わらない。考えていることは多少大人になった気がする、でも体重は15キロ増えた。そんな自分がどうしてまたこういった文章を書こうと思ったか。
特に理由はないのですが、リスペクトしているヲタクの方の一人が彼の推し様のアイドル卒業に向けて日々つづっているnoteがすごく好きだったからです。
色々真面目に文章を書こうと気構えると続けられないので、最初はこれくらいにしておきましょう。つらつらと、思いのままに。