2024年8月最高エンタメ
9月になると、急に夏が終わった感があります。
気温的にはまだまだ夏オブ夏なんですが、9月って「あと4ヶ月」で今年が終わるんですよ。そりゃもう秋だ。あっという間…新作公演完成させなきゃ…
というわけで、今回のnoteは自分が8月に触れたエンタメで良かったものをまとめておこうと思います。なるべく毎月こういったまとめnoteは書いていきたいなぁ。
前回のnoteはコチラ。今だから話せる超ぶっちゃけ話です。
映画編
・侍タイムスリッパー
いま間違いなく一番アツい映画です。
最初は1館だけの上映だった約10名程度で作られたインディーズ映画。その面白さから口コミやSNSで絶賛され、公開から約3週間というスピードで全国100館以上に拡大。上演館は日に日に増えていっています。なんてことだ。異例オブ異例。
今作で監督・脚本・撮影・照明・編集等(多いw)を担当する安田さんは、
とのことで、まさに今作はいろいろ崖っぷちの中、「生きるために作られたクリエイティブ」。最高にアツい。命を削って表現された「時代劇」というジャンルへの圧倒的な愛。
監督の安田さんのインタビュー等を読んだりしていると、まったく規模やレベルも違うし比較するのもおこがましいのですが、自分と重なる部分がとても多く……すごく共感してしまいました…。
映画の内容はもちろん最高オブ最高の大傑作エンタメ映画なんですが、監督の事情等の「制作背景」にも心を揺さぶられてしまいます…。
侍タイムスリッパー、マジで要チェックです。今後どんどん現象化して広がっていくと思います。
できれば1館目の「シネマ・ロサ」みたいな、ギャグシーンでは劇場内に笑いが起こり、シリアスシーンでは全員が息を呑み静寂が訪れるような「緩めの雰囲気がある劇場」が体験的にオススメです。
「カメ止め」もそうでしたが、こういったインディーズ映画のヒット作は、デカいシネコンよりも小さめの劇場で「熱」を味わうと良い映画体験を過ごせると思っています。
・ベイビーわるきゅーれ
2021年公開の邦画。2023年に続編、そして今年2024年9月27日に3作目、そして先週からテレ東で連ドラが放送されており、まさに波に乗っている作品。
「殺し屋と暮らし」をテーマにした、社会に適合できない女子高生殺し屋コンビを主人公にした青春バイオレンスアクションです。
1作目は撮影期間1週間程度(ヤバすぎ)の超低予算映画にも関わらず、その圧倒的完成度から大ヒット。気づけば地上波で連ドラが放送されるまでに。侍タイに続いて本当にアツい。
監督・脚本を務めた阪元監督はネトフリで定期的にバズる「黄龍の村」で存在を知りました。まだ28歳の若手監督です。すごすぎ。
この「黄龍の村」があまりにも好みで面白すぎて…。66分の短編なので是非見てください。最高ですよ。マジでおもろい。ネタバレなしで見て欲しい。
黄龍にハマったので、阪元さんの代表作である「ベビわる」も気になってはいましたがなかなか見る機会がつかめなかった(年々腰が重くなる)のですが、偶然この小島監督のツイートを見まして。
おお、ならば見てみよう…!と思って早速見てみたら……マジでバカ面白かった。マジですごい。「侍タイ」もそうですが、こちらも「日本でしか作れない映画」になっている。
殺し屋をテーマにしている以上、バイオレンスシーンがあるので人は選びますが…そういうのが苦手であっても、何かしら「刺さる」要素がある映画だと思います。
めちゃくちゃ「好みの広範囲攻撃」をしてくる映画なんですよ。タランティーノ的な味わい深い秀逸なグダグダ会話劇から、日本映画の限界に挑戦しているような素晴らしいアクションシーンの数々…。
人によっては「意味わからん」ってなるかもだけど、人によってはそこが「ぶっ刺さりポイント」になる。そんなクセ強名シーンばかりでスゴイ。
ちょうどこれから最新作が劇場公開されますし、連ドラはまだ1話。
見るなら今しかないです。
ドラマ版1話はベビわるの雰囲気をつかみやすいので、気になった人は試しにドラマ1話を見てみてもいいかもです(以下リンク)
ドラマ編
・地面師たち
超豪華俳優陣のクセ強演技や独特なセリフが印象的なネトフリの話題作。
かなり話題になったので既に見た人も多いと思います。
ネトフリならではの「圧倒的予算」を感じさせるレベルが違いすぎるセットや画作りはもちろん、ケイパーものとしての面白さもしっかりある。名作です。
こういった「悪側」を主役とする作品って、視聴者に感情移入をさせるためにやたら多くバックボーンを語ったりして演出や回想が冗長になりがちだったりするもんなんですが、地面師たちはそこが良い意味で「カラッ」としてて見やすかった。
今作の結構大きいポイントとして、現実であったとある詐欺事件(積水ハウス地面師詐欺事件)をベースにしているため、誰しも「結末は知っている」状態で見ることになるんですよね。
基本ハラハラする展開は多いんですが、それでも「なんやかんや最後はこうなるって知っている」ため、視聴する上での「精神的負荷」が見た目よりグッと低いんですよね。そこも見やすさのポイントなのかなと。
あと、「真似したくなるセリフ」「大喜利したくなるセリフ」が多いのも魅力かなと。ハリソンとか、1話のおじいさんとか、印象的な言い回しが多くて良い。
・仮面ライダーガヴ
「お菓子」をテーマにした令和仮面ライダー6作目。もう令和ライダー6作目ってことにビックリですが、ガヴは1話は中々に「やっていた」。
令和ライダーっぽいビビットで派手なデザインやお菓子というテーマから、「明るくポップな作風」のように思えるガヴですが、甘いグミで包まれたその中身は……「仮面ライダー」がもつあらゆる要素を高純度に濃縮した「激辛味」でした。
・善悪同源(同じ力も使い方で善にも悪にもなる。この力、君はどう使う?)
・同族の争いと裏切り。人間は犠牲?それとも守るもの?
・化け物として一般人から虐げられる異形の存在であるライダー
・明るく振る舞うが、その目の奥底には「悲しみ」がある悲しき人外主人公
・哀愁漂うバイク
これの辛めの要素が1話に全部入っている。巧みに甘いお菓子にコーティングされて。
自分のような、いわゆる「仮面ライダー好きの厄介オジサン」に刺さりやすい設定が多く、この令和の時代によくまぁここまでサラッとシレッと要素を詰め込んだなぁと感心しきりです。
「こういう設定のライダー」が見たいなぁと毎年思っていたけど、令和のご時世的に難しい。でもみたい…!また、あの頃のライダーが…。
そんな「夢みたいな希望」「叶わない夢」だった内容がポップで甘いお菓子の裏にしっかり潜んでいる。これはなかなかに悪どいことをする…。
鎧武に近い、「ちゃんと包んでおきました!」感。
一皮むけると本性が姿を現す。最高〜〜!
謎解き
・アリエナイ探しゲームふしぎバスターズTHE REAL IN幕張
自分がフェスで体験したコンテンツで一番面白かったと思ったのはふしぎバスターズでした。
周遊謎解きがあまり好きではない自分でも夢中になれる良さがありましたね…。こちらに関して詳しくは後日謎解き公演評で書こうと思います。
ちなみに、フェス公演の感想は現在デスノートとキメラアントのみ書いていますのでよろしければこちらもどうぞ。読み応えたっぷりだと思います。
その他
・アナとエルサのフローズンジャーニー
東京ディズニー・シーに新しくオープンした「ファンタジースプリングス」内の看板アトラクション。
ディズニー映画『アナと雪の女王』の名曲の数々を楽しみながらアナとエルサの心温まる物語をたどるボートライド。
ファンタジースプリングスには最初6月に行ったんですがその時は乗ることができず…8月にリベンジしてようやく乗れました。そしてマジで良かった。
巻き込まれ系ライドではなく、あくまでアナ雪の物語をたどる「観測者」としてのライドなんですが……。本当にすごい。「ボートライド」でここまでの表現ができるのか、と。震える。五感と感情を刺激される最強ライド。
そのあまりにも凝った内容ゆえにちょっとしたことで「シス調」になってしまうっぽくて、そこは残念なんですが、それを差し引いてもマジですごいライドだった。
とにかく「体験の表現」がうますぎる。ボートライドという「大前提」がフルに生かされている構造で、もう本当にビックリ仰天でした。
とくにLet it GOの最後の演出に痺れました。最高。
是非とも体験する際は映画本編を見てから!
余談ですが
トキキルありがとうございました
ご来店いただいた方々ありがとうございました。良い場所でしたね。
私としてはトキキル3着目の072でAdd9さんとタッグを組んで参戦させていただきました!
機械刺繍と平成スケルトンをイメージしたクリアパーツがめちゃくちゃ良い、プレミアムな仕様の一着を作れたんじゃないかなと思います。
謎自体もこのプレミアムな仕様に負けないよう、「スケルトンカラーのゲーム機」をテーマに全力で制作させていただきました。
クリアパーツの「内側」にも刺繍がされているという、今回の特殊仕様ならではな部分も謎に組み入れてみましたが…いかがだったでしょうか?
超高額商品ではありますが、購入してくださった方はぜひガシガシと着ていただけると嬉しいです…!
8月のまとめは以上です!
9月も色んな面白いものに出会いたいね。
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