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コナン脱出を語ろう〜100万ドルの絡繰館からの脱出の感想〜

SCRAP制作のリアル脱出ゲーム「100万ドルの絡繰館からの脱出」のネタバレなし感想です。

といいつつも、メインは「コナン脱出」全般の振り返りです。軽く分析的な事もしてみますが、結局「飲み会テンション」なのでご了承ください。
※具体的な謎の内容やギミックに関するネタバレは極力避けていますが、まったく情報を入れずに参加したいという方はプレイ後の閲覧を推奨します。
※あくまで個人の感想です。

前回の謎解き公演評はコチラ!

100万ドルの絡繰館からの脱出のTwitter感想はコチラ


いまこそコナン脱出を振り返ろう

歴代のコナン脱出

リアル脱出ゲームのなかでもかなり歴史あるシリーズであり高難易度公演の代名詞でもあるコナン脱出。

巨大IPである名探偵コナンとのコラボであるにも関わらず、つねに「ホール型」リアル脱出ゲームの最先端を目指しているような「挑戦」を繰り返しながら独自の変遷を遂げてき、近年ではその独自さピーキーさから良くも悪くも話題になりがちな印象です。

2013年の「摩天楼からの脱出」から始まり、ホール型公演としては今年でなんと「11作目」。リアル脱出ゲーム内のシリーズとしてはぶっちぎりでしょう。(そもそもリア脱は「シリーズ」がほとんど続かないが…)
ちなみに2013年春の同時期に開催された公演としては「時空研究所」「パズルルーム」「アンティークルーム」などがあります。名作ですね。
ホール型よりもルーム型の新作がバンバンと意味不明なペースで作られていたルーム型全盛期です。

さて、一旦整理もかねてコナン脱出をリリース順に並べてみます。

①摩天楼からの脱出
②オリエント急行からの脱出
③奇術城からの脱出
④黒き暗殺者からの脱出
⑤ロンドン警視庁からの脱出
⑥公安最終試験からの脱出
⑦紺青の美術館からの脱出
⑧緋色の捜査網からの脱出
⑨追憶のハロウィンからの脱出
⑩黒鉄の海中研究所からの脱出
⑪100万ドルの絡繰館からの脱出

間に心斎橋OPAで開催した「チョコレート連続殺人事件」(めちゃ好き)があったり、オンラインの「四重捜査網」があったり、USJで開催されているTHE ESCAPEとか色々と派生作品的なものはありますが、いったん「ホール型」のみでまとめてみました。
※リピーター専用公演がある紺青はいったん1作品として数えています。

ちなみに、これらの「私の好み」はつぎのとおりです。

いろいろあったよね…

ちなみに摩天楼〜黒き暗殺者までの初期4作には「FILE.1」とか「FILE.4」というナンバリングがついていました。

FILE.4

5作目のロンドン警視庁からの脱出からこのナンバリングはしれっと消えました。
明確な理由はわかりませんが、4作目までは「原作漫画」とのコラボで5作目から「TVアニメ」とのコラボに変わったからなのかなと自分は思っています(勝手な想像です)
この5作目である「ロンドン警視庁からの脱出」はアニメコラボへの変化もそうですが、全体の公演テイストも大きく変わっていく「転機」のタイミングだったと感じています。謎解き的に「挑戦的なギミック」が取り入れられつつ、「体験型コナンショー」的な側面が少しずつ強くなったというか何というか…。
この「体験型コナンショー」的な側面は次作の「公安最終試験」で1つの完成形に到達することとなります。

そういえば4作目と5作目の間には謎の誰得企画があったりして色々と界隈は盛り上がりましたよね…。転換期でもありつつ迷走期とでもいいますか…ほんとコレなんだったんだ…。

このあと人気投票があって服部が選ばれたりしましたが、なんかあらゆる企画が滑りに滑っていたような気がします。

分類してみる

長寿シリーズものといえばとりあえず分類したくなるのがオタクというものです。
コナン脱出11作をリリース順をベースに自分なりにグループ分けしてみます。

【コラボとは思えない高難易度!初期4作品】
①摩天楼からの脱出
②オリエント急行からの脱出
③奇術城からの脱出
④黒き暗殺者からの脱出

スター・ウォーズでいうところのEp.4〜6

【物語体験と謎解きの両立に挑戦した3作品】
⑤ロンドン警視庁からの脱出
⑥公安最終試験からの脱出
⑦紺青の美術館からの脱出

スター・ウォーズでいうところのEp.1〜3

【イマーシブ推理アトラクション風3作品】
⑧緋色の捜査網からの脱出
⑨追憶のハロウィンからの脱出
⑩黒鉄の海中研究所からの脱出

スター・ウォーズでいうところのEp.7〜9

【原点回帰(の流れになりそう?】
⑪100万ドルの絡繰館からの脱出

果たしてこの後どうなっていくのか…。

こんな感じでしょうか。
みなさんはどの時期の作品が好きでしょうか?
私は3作目の「奇術城からの脱出」からリアルタイムで参加していますがとくに「公安」「紺青」あたりが大好きで、この時期が個人的にコナン脱出のピークだったなぁと感じています。本当に好き。

「謎解きゲーム」として十分ヒリつく当時レベルでの「最高難易度」を維持しつつ、謎解きとしても純粋に面白いギミックが多い。コナンの映画との連動やファンサービスも散りばめながら、謎解き公演ならではの手法で巧みに没入感を演出している。本当にすごく好きな公演たちです。
成功できると問答無用で嬉しく、失敗すると純粋に悔しい。「年に1回の真剣勝負」を楽しんでいました。

分析してみる

コナン脱出11公演をその内容でザックリとわけてみます。
完全に個人の感覚です。

謎解き公演は時間の流れによるインフレや流行りの変化が激しいので、その公演を「いつ」体験したかで感想は大きく変わるとは思います。
とくに初期4作は「王道」で「謎解き」の位置に置いていますが、いま振り帰ると「王道」であっても当時は「挑戦的だなぁ」と感じる部分が結構あったりしたものです。正直、摩天楼とか1作目ですけど当時としてはかなり挑戦的な内容だったと思います。
ただ現在リリースされている11公演を俯瞰して総合的に比較しながら考えるとこんな感じかな…と。

満足度と難易度の推移

このグラフはリアルタイム参加時の私の感覚をベースにしています。
※奇術城以降はリアルタイム参加。摩天楼とオリエントは2015年頃に再演で参加。

緋色以降は毎年色んな意味で心をゆさぶられまくりなので、それがグラフにも顕著に表されています。

色んな人のコナン脱出グラフを見てみたいので是非とも作ってほしい…。

コナン脱出の挑戦と罪

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