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観光に可能性を見出した彼女がタイで見つけたネクストアクションとは。

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スタディーツアー参加者インタビュー企画!!
Paint The World は、「 “途上国”から世界を変える」をビジョンに掲げています。
そんなビジョンに少しでも共感してくれ、途上国の中でもミャンマー、タイの社会課題に興味関心を持ち、現場まで立ち会ってくれた参加者にインタビューする企画を始めました。
ツアーのテーマは「ネクストアクション」です✈️
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今回は、第1回のスタディーツアーに参加した、立教大学観光学部に所属の箭内彩乃さんにお話を伺いました!

箭内彩乃さんと子どもたち

ースタディーツアーに参加した動機を教えて下さい。

純粋にミャンマーや移民問題に対して学びたい、知りたいという思いで参加を決めました。高校の頃から国際問題に関する授業を受けており、国際協力に関心はありましたが、当時は自分自身が携わることができることだとは思っていませんでした。解決した方が良いし、平和な世の中になって欲しいけど、誰かがやってくれるだろうと思っていたのだと思います。 当団体のインスタを見つけたのはベトナム留学中で、日本にいる時よりもアジア圏に対する意識が向いていた時期でした。ミャンマーに行きたいなと言うと大体「ミャンマーは観光する国じゃない」「危ない」という答えが返ってきて単純に否定的なイメージしかないことが引っかかっており、現地へは行けないけど少しでも近くまで行ってミャンマーを自分の目で見て感じたいと思ったのが参加を決めたきっかけです。

クロントーイスラム

ーツアーの中で印象に残った言葉はありますか。

大きな組織。小さな組織。

メーソートで、教育支援を行っていた方のお話を伺った際に出てきた言葉です。その方は一つの学校で教師をしていますが、教育支援は彼らを救う根本的な解決には至っていないと言います。それでも、草の根活動を続けることが彼らが自身で生きていくための手助けになるかもしれないから、という強い意志でその方は活動をしていました。 そこで暮らす子どもたちは、教育を受けて知識を得ても、パスポートを所持していないため高等教育機関に行くことができません。このサイクルが止まるのは大きな組織が動いた時なのでしょうか。それとも大きな組織が動いたところで、何も変えられないのでしょうか。

支援の形にはいろいろあって、例えばレジ横にある募金箱にお金を入れたり、物資を現地に届けたり、現地に滞在して直接支援をしたり、大きな組織で根底にある問題(法律やしがらみ等)を解決したりと多岐に渡ります。この行動をとる全ての人の気持ちが彼らに向いていたとしてもその行動が本当に彼らのためになっているかという所はわかりません。 支援って難しい。国際問題って単純じゃない。とそこで改めて感じました。

現地の子どもたちと交流

ー現地の子どもと関わって何を感じましたか。

現地の子どもたちは生まれた時からの「当たり前の世界」で、全力で楽しく生きているように見えました。それを強く感じたのはクロントーイのスラムです。私たちはスラムにいる子どもたちという言葉に反応して「かわいそう」というフィルターを無意識にかけてしまいます。しかし、シーカーアジア財団の支援のおかげで本を読んだり伝統ダンスを学んだり、ゲームをしながら楽しそうにしているのを見て、単純にかわいそうだと言うことは全力で生きている彼らに失礼だと感じました。子どもたちがイキイキと過ごすためには何が必要なんだろう。私たちがものを渡す支援は簡単ですが、そうではなく彼らの状況や心境を踏まえ環境を整える支援の仕方を検討すべきなのだろうと思いました。そういう意味で、FEEMUEの就労支援活動は働く人たちが自律的に活動できるようになるため、同じような活動をしている企業があれば支援をしたいという気持ちになりました。

縫製作業の様子

ーツアーが終わった後の心情の変化はありますか。

ツアー参加後、ツアー参加者が集まって感想報告会を行いました。他の方の記事を読んでも分かると思いますが、彼らは自分の経験を最大限活かして、次のステップへ進もうとしています。自分の目で見た課題点を、自らのバックグラウンドを活かしてどう解決していこうかという発表をする彼らの目は輝いていて、これからの社会を担っていくのだろうと強く感じました。そんな彼らを動かしたのは紛れもなくこのツアーだったのだと思います。 ツアーを経て私自身は、みんなのように特定の課題に注力したいというよりかは、そう思わせた観光の力を信じたいという思いが強かったです。将来は観光という手段を用いて多くの人が課題認識をし、行動に移せるような現象そのものに「仕事」として関わりたいと思うようになりました。

現在私は就職活動中で、まだ来年度以降どういう進路に進むかどうかわからない状況です。どんな道に進んだとしても私の中でこのツアーでの経験はいつでも立ち返る場所で、忘れてはならない場所だと思っています。そんな一生の思い出となるツアーに参加することができた1期生として、誰のどんな課題解決に寄与していきたいのかということについて生涯考えて続け、行動に移していきたいと思っています。

夜のバンコク

ー将来のツアー参加者へ一言お願いします!

これまで国際協力に興味はあったけど行動をしてこなかったなという人や何かしたいけど何をしたら良いのか分からないという人こそ、このツアーに参加してみてほしいと思っています。「移民問題」「貧困問題」という言葉を聞いてなんとなく世界のどこかで起きているという認識を持っている人も少なくありません。それが実際に自分が行った場所で起きている事実だと捉えたらどうでしょうか。ニュースの見方も変わってくると思います。 スタディツアーは「学ぶ」ことが目的です。ある意味、それまでボランティアや企業経験がない人も、海外に出たことがない人でも「学ぶ意思」があれば参加できるということです。現地のことを熟知した主催者が熟考して作ったツアーはなかなかありません。

実際、他の記事を読んで分かるように大きなネクストアクションを起こす人や私のようにビジョンを少しずつ膨らませている人もいます。同じツアーに参加した学生との交流も刺激的で参加して良かったなと会うたびに思います。 主催者の想いのこもった「学びの場」がファーストステップを踏み出そうとしている人の手に渡ることを願っています。

現地の市場

箭内彩乃さんのインタビューでした!これからの活動を私たちは応援しています!ありがとうございました!

【広報担当者:福田蓮】
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