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平和構築を目指す彼女がタイで見つけたネクストアクションとは。

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スタディーツアー参加者インタビュー企画!!
Paint The World は、「 “途上国”から世界を変える」をビジョンに掲げています。
そんなビジョンに少しでも共感してくれ、途上国の中でもミャンマー、タイの社会課題に興味関心を持ち、現場まで立ち会ってくれた参加者にインタビューする企画を始めました。
ツアーのテーマは「ネクストアクション」です✈️
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今回は、第2回のスタディーツアーに参加した、東京国際大学国際関係学部に所属の藤森彩生さんにお話を伺いました!

藤森彩生さん

ースタディーツアーに参加した動機を教えて下さい。
実際に国際協力の現場に行きたいと思ったのがきっかけでした。2024年の3月にカンボジアへスタディーツアーで行きました。それが私にとって初の海外でした。そのスタディーツアーでは1週間、日本人でカンボジアでソーシャルビジネスを行っている経営者の方々から話を聞くツアーでした。このカンボジアツアーの主催者や同じ回の参加者が、かのんちゃん(本スタディーツアーの主催者)とつながりを持っていて、ツアーの開催を知り参加しました。

―もともと海外には対しては関心があったのですか。
もともとは全然興味はなかったです。大学も進学しないつもりでしたし(笑)。もともとは保育士になりたくて、行く専門学校まで決めていました。でも高3の夏にこれでいいのかなあと考えて…(大学進学を決めました)。大学受験しようと決めた時は全然海外とかは考えていませんでした。

―でも学部的には海外に興味がありそうな…。
学部を選ぶってなったときに文系のなかだったらどこかなということを考えて、人間として成長したいという漠然とした理由で(笑)。今の時代はグローバル化の時代で、まずは英語や国際関係を学ぶことで世界を広げられるかなと思いました。教科書とか文章問題とかもそうだと思うんですけど、結構社会問題を扱っていて、自分から進んで学んだわけではないんですけど、受験勉強をするなかで環境問題や貧困問題、メディアの問題などに関心を持ちました。そのことから国際関係を学びたいと思いました。

シャンティ国際ボランティア会の方と記念撮影

ーツアーの中で印象に残った言葉はありますか。
ミャンマーとの国境に住んでいる方が仰っていた、

「あなたたちは自分たちの国の生活を大事にして」

という言葉は衝撃的でした。いかにしてその人たちに自分は何ができるかということを考えていたから…。自分第一で考えていいんだと思いました。

あとは言われたことではないんですけど、みんな楽しそうだなって感じました。背景にはつらいこともあるけど、毎日を沈んだ気持ちで生きているのではなく、楽しそうに過ごしているように思いました。

国際協力に携わる人からは、「支援する側ではあるが、むしろ(良い影響を)受ける方が大きいです」という話を聞いていました。私が現地で深くプロジェクトに関わっているわけではないですが、やっぱりそうなのかもしれないなと思いました。

「匂いとか暑さとかは分からないから、現地に行かないと分からないことはある」というJILAFの方が言っていた言葉も印象に残っています。

ミャンマー料理

ーオンヌットのスラムを見て感じたことはありますか。
私にとって初めてのスラムでした。さっきも言いましたが、思っていたより住んでいる人たちは楽しそうだなと思いました。でもゴミの分別所ということもあって、ゴミはたくさんあってあのゴミ山の匂いは衝撃でしたね。

―環境に対しては衝撃が大きかったけど、そこに住む人たちは思っていたより明るいなという印象ですか。
そうですね。でも、一緒に案内してくれた人たちがゴミの分別所で働く人たちの知り合いだったので自分たちも受け入れてもらえたのかなとも思います。全く知らない人として行っていたら、“どこから来た人たちなんだろう”という目で見られていたかもしれないなと…。

オンヌットスラムで現地の人から話を聞く

ー現地の子どもと関わって何を感じましたか。
これも一番に思ったことはかわいいなということです。普段子どもとあまり関わらないということもあったかもしれないですが(笑)。でも、この年齢の子どもたちが色んなことを背負っていると思うと、もっとのびのびと生きられる環境が子どもには平等にあってほしいなと思いましたね。

あるラーニングセンターでは、タイ語と英語と数学の3つの教科のみを教えていました。確かに、生きていく術になるのでこの3つの教科は必要だなと思いました。日本みたいに体育や美術、技術や音楽の4教科はないので、それがあれば主要な3つの教科の勉強ももっと楽しく勉強できるはずだろうとは思いつつ、自分には何ができるかというところまでは思いつかない、ただ受け入れただけという感じです。

シーカーアジアで現地の子どもたちと交流

ーツアーが終わった後の心情の変化はありますか。
大きく変わったことはあまりないです。ただ、国際協力や社会問題などをどう解決していくかということに人生をかけたいなということは改めて強く思いました。より想いが増したという感じです。

―現時点でどの分野で関わりたいとかはありますか。
関心があるのは、「紛争解決・平和構築」です。戦闘状態になると、学校や病院などが機能しなくなり、通常時の生活が送れなくなります。貧困問題等で挙げられる開発支援に関しても、戦闘状態になるとこれまでの開発が後進してしまうのではないかという疑問から関心を持ちました。また、難民問題が課題になっていますが、今逃げている人をどうするかという対症療法のような緊急人道支援を行うだけでは、根本の解決にはならないのではないかという疑問も抱きました。今は紛争解決とか、憎しみの連鎖が起きないようにということはどうやったら人間はできるのだろうということを考えています。

―ツアー後何か始めたことはありますか。
ツアー後からではないですけど、2024年の7月から始めたアクセプト・インターナショナルというNPO団体でインターンは続けています。この3月で大学は卒業しますが、ボランティアという形で活動は続けようかなと思います。

ローカルなご飯屋さんにて

ー将来のツアー参加者へ一言お願いします!
迷っている原因が「行っても大丈夫かな」という心の中の迷いだけなら、行った方がいいと思います。お金も大丈夫だし、時間的にも大丈夫だけどという状態で行かないのはもったいないかなと。その後に国際協力とかに関わっていかなくても、どこの分野に行くにしても貴重な経験にはなると思います。

学校の修学旅行よりもすごく良い経験だったと感じています。修学旅行とはまた違った目的にはなると思いますが(笑)。濃い一週間にはなりますが、そこまで特別視はしなくてもいいかなと。現地の人の日常をちょっと覗きに行かせてもらう感じだから、特別感はもっていかない方がいいと思います。

藤森彩生さんのインタビューでした!これからの活動を私たちは応援しています!ありがとうございました!

【広報担当者:福田蓮】
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