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シンセで音作り⑧ドリーミーなベル

1.はじめに

前回「ブラス系バッキング」から一転して、
今回は「ドリーミーなベル」に挑戦します。
「キンキン」なベルではなく、
「水中洞窟に青い光が差す」ような
イメージです。

とりあえず完成形はコレ↓

なかなか幻想的な雰囲気ですね。

なお、
今回からAbleton live10の画面になります。
使用するのは、

・ableton「Analog」
・ableton純正エフェクト

いつもの奴ですね(笑)
ほんとに「Analog」っていい仕事します。

他の純正シンセも紹介したいんだけど
Analogだけで相当な事ができるから、
なかなか順番が来ないけど(-_-;)

2.作成方法

【①Analogを起ち上げる】

基本ルーティングは、
前回の「ブラス」と同じですね。
今回もユニゾンとデチューンを使い、
厚みと広がりのある音を目指します。

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・Quick Routing:上記図を参照
・Keborad Voices:8
・Unison voices:2
・「Uni」ボタンを点灯
・Detune:20.00

【②Osc1の設定】

サブベースを少し出すことで、
重心を低くします。
※分かるか分からないかがミソ!!
 0からゆっくり数値をあげていくと、
 違いが分かると思います。

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・Shape:サイン波を選択
・Detune:0.20
・Sub/Sync Mode:Sub
・Sub/Sync  Level:40%
※よーく聴いて、うっすらと
 低音を感じられればOK。
 40~60%とくらいで調整。

【③Osc2の設定】

倍音を含んだノコギリ波を使い
2オクターブ上げることで、
キラキラ感を出します。

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・Osc2出力:-6.0dB
・Shape:ノコギリ波
・Octave:2
・Detune:-0.20

 ※Osc1と反対値にします。

【④Fil1の設定】

音に揺らぎを与えるため、
フィルターの周波数をLFOで揺らして
幻想的な雰囲気を演出します。

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・LP24を選択
・Freq:600
・Reso:0%
・Attack:5ms
・Decay:263ms
・Sustain:0.00
・Freq Mod Drive:Sym1
・Freq Mod LFO1:0.80

 ※LFO1をONにして
  Frqを揺らします。
・Freq Mod Env:5.50

【⑤LFO1の設定】

今回は、LFOでフィルターの周波数を
揺らしてみます。
他にもPANだったり、
デチューンを揺らしたり、
色々変化させてみて自分なりの
オリジナルティを模索してください。

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・LFO1を点灯
・Hzボタンを点灯
・Rate:2.0Hz
・Wave:Sine
・Retrig:Rボタンを点灯(※)

(※)Retrigとは、リトリガーと言い、
   LFOの周期が、鍵盤を押すたびに
   最初からスタートします。
   LFOの波形をランダム等にする場合や
   有機的に変化していく音色が
   好みの場合は、
   リトリガーを外したりします。

【⑥Amp1の設定】
ベル系の音は、
ゆっくりと音量が減衰する
エンベローブを心がけます。

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・Level:-18dB
・Attack:5ms
・Decay:4.73s
・Sustain:0.00
・Release:1.42s

 ※雰囲気によっては、リリースを
 短めにすることでタイトなベルを
 作ることも可能です。

ここまでシンセによるエディットは終わり。

3.エフェクトの設定

今回のテーマは、
「ドリーミーなベル」なので、

①コーラス
②リバーブ
③オートパン

の順で設定します。
この順番がポイントです。

コーラスで厚みを持たせた音に
深めのリバーブをかけ、
原音+リバーブ成分もろとも
オートパンで揺らし、
水中を漂う感じを再現
します。

最初の頃は難しいと思いますが、
音作りには、
「自分なりのイメージ」
必要です。

正解はありません。
本来のエフェクトの使用法なんて
気にせず、
「〇〇にしたいから▲▲を使う」
みたいな自分セオリーを確立
させましょう。

では、順番に解説します。

【①Chorus】

音に厚みと広がりを与えるのに
使います。定番ですね。

Modulationを深めにかけたり、
Feedbackの値を大きくすると、
音色が劇的に変化します。

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・プリセット「Chorus」使用
※デフォルトの「Chorus」と
 プリセットの「Chorus」は設定値が
 若干違います。
 今回はプリセットを使用。
・Dry/Wet:80%

【②Reverb】

私は、リバーブを薄くかけるのが
好きですが、
今回は水中を漂うドリームーな音色が
テーマなので、
ガッツリ深めにかけています。

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・プリセット「Long Tail」を使用
・Quality:High

※CPUに余裕があれば、Highに設定
 してみてください。
 リバーブの解像度があがり、
 透き通った感じになります。
・Dry/Wet:55%

【③Auto Panの設定】

Auto Panは、LFOを使ってパンニングする
エフェクトです。
水中をゆっくり漂う感じを
表現します。
最後にかけることで、
水中全体(海全体)をゆらめく
感じを表現できると考えました。

※このように自分の思い込みでも
    良いので、具体的なアイデアと
 イメージを持つことが凄く重要です。

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・プリセット「Subtle Stereo」使用
・Amount:71.4%
・Rate:0.92Hz

これで、
イメージ通りの音色に仕上がりました。

4.おわりに

完成した音色を使って、
はじめに紹介したのとは違う
DEMO動画を用意しました。

どうでしたか?

今回は以上になります。

作曲はもちろん、音作りも
自分のイメージが一番大事ですよ。

次回をお楽しみに!!

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