【徹底解説】ワブルベースの作り方③~応用編~
1.はじめに
前回までの記事で、
ワブルベースの基本的な音色づくりと
フレージングについて紹介しました。
あとは応用なんで自分で試行錯誤して
作っていくものですが、
もう少しヒントいうかテクニックを
紹介します。
2.LFOの応用
①S&H(サンプル&ホールド)
まず、音を聞いてみましょう。
LFO波形をS&Hにすると、
ランダムステップを生成するので、
鍵盤を弾くたびに音色が変わります。
単純に音を伸ばすだけでも変化を
楽しめますが、例示の音源のように
パーカッシブにリズムを刻んだほうが
面白くなります。
フレーズは下図のような感じ。
16分音符で刻みますが、
音符の長さを16分音符よりも短くすると
歯切れのよいサウンドになります。
【オートメーション(上図)】
・Filter Freq:4.91kHz
・LFO Type:S&H
・LFO Sync:1/12
・LFO On:On
・LFO Amount:50%
②SwDw(SawDown)
LFO波形をSwDwにして、
SyncRateをゆっくりめにすると
(この場合は「1」に設定)
オープニングに使えそうな感じになります。
例示では4小節目にRateを早くして
さらに変化をつけています。
打ち込みは簡単。
同じ音を一小節伸ばすだけ。
【オートメーション(上図)】
・Filter Freq:4.91kHz
・LFO Type:SwDown
・LFO Sync:「1」→「1/8」
・LFO On:On
・LFO Amount:「70%」→「90%」
③SwUp&Tri
まあ、当然ですがSawDownがあれば、
SawUpもあります。
SaDwと同じようにRateをゆっくりにして
使う方法もアリですが、
同じことをしても芸がないので、
リフのリズムと合わせて使用しています。
フレーズも聞いた感じとは違い
簡単です。
同じ音でオクターブずらすだけ。
ポイントは休符をいれること。
前回説明しましたね。
4小節目の3拍目で、
LFOの種類を変え
周期を速くしています。
【オートメーション(上図)】
・Filter Freq:4.91kHz
・LFO Type:「SwUp」→「Tri」
・LFO Sync:「1/4」→「1/16」
・LFO On:On
・LFO Amount:80%
④ ①②③の合わせ技
これが応用ですね。
今まで紹介した技を合わせてみました。
一応設定はこんな感じです。↑
あえて詳細は解説しません。
真似しても面白くないでしょうし。
この辺は自分で研究あるのみです。
3.EQを使った方法
さて、LFO以外の方法も紹介します。
EQのオートメーションを使った方法です。
マクロの設定をする事がポイントとなります。
設定したマクロをゆっくり変化させると、
「アーイヤ~」みたいに
ロボットがしゃべっているような
雰囲気を出すことができます。
以下に手順を紹介します。
①EQ8をインサート
②OperatorとEQ8をグループ化
③EQ8をマクロ設定
1.マクロコントロール表示ボタンを
クリック。
2.「MAP」をクリック
3.EQ8の2番をクリック&周波数を
クリック
4.Macro1のMapをクリック
5. 1~4を繰り返して、
EQ8の3番でも同様に設定
次に、
マクロ1をグリグリしたときに
EQが正反対に効くように設定します。
これで完成。
マクロを動かすとEQカーブが
正反対に動くのが確認できます。
4.おわりに
最後に、
今回紹介した技法を全て詰め込んだ
ワブルセクションを作成したので
聴いてください。
みなさんも、テクニックを駆使して
カッコいいワブルベースに
挑戦してくださいね。
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