【徹底解説】ワブルベースの作り方②~フレージング編~
1.はじめに
前回の音作り編に引き続き、
フレージング編をお届けします。
※前回作った音色を使用します。
ワブルベースで
一番大事なのは音色よりもフレージングです。
これ、DTMというか、
作曲全般に言えることですが、、、、
どんなに格好良い音が作れても
曲が良くなければダメなんです。
逆に言うと、音がショボくても
曲が良ければ聴いてもらえますよね。
(勿論、両方良ければ言うことなし)
最初に良い例と悪い例を聴いてもらいます。
前回作った音&同じフレーズで確認します。
【良い例】
【悪い例】
この2つの例ですが、
どちらも同じ音色・同じフレーズです。
【悪い例】のほうは、ほとんどワブル
(ウネウネ)していませんね。
そういう訳で、本講座では【良い例】
みたいなワブルサウンドを作るコツを
紹介します!!
ポイントは、4点です。
①LFOを駆使しろ
②高い音と低い音の使い分け
③長い音と短い音の使い分け
④休符は大切
では、早速みていきましょう。
2.LFOの使い方
音作り編でも紹介したように
LFOは、”DAWのテンポのシンクロ”
させると簡単にカッコよく決まるでしょう。
※上級者になると、シンクさせずに手動で
頑張る猛者もいます。
①持続音による変化を確認する
まず、
最初に音を伸ばした状態で聞こえ方の
変化を確認しましょう。
クリップにE1の音を置きます(4小節の長さでね)
この状態での音↓
何の変哲もない音です。
②LFOのRateによる変化を確認する
<手順1>
最初にOperatorの音程を一定にします。
(純粋にLFOによる変化だけを確認するため)
・オシレーターC:Coarseを4に設定
<手順2>
LFOボタンを点灯させる
オートメーションを書きます
・エンベロープボックスを表示
(上図左下「/」をクリック)
・デバイスで目的のシンセか確認
・コントロールチューザーで
「LFO 」を選択
(上図 赤枠LFO On)
・エンベロープボックスを表示
(上図左下の①)
・デバイスで目的のシンセか確認
・コントロールチューザーで
「LFO Synced Rate」を選択
(上図②)
<手順3>
設定出来たらRateを順番に変更する
ようにオートメーションを書きます。
全音→2分音符→4分3連符、、、の
順番に切り替えていきます。
LFOでの変化を音で確認しましょう。
LFOでオシレータの周波数を
定期的に揺らすと
どのような変化があるのか
押さえておきましょう。
また、LFOの波形を変えたら、
どんな変化になるのか試すのも
おもしろいと思います。
3.音程・音の長さ・休符について
音程、音の長さ、休符について
うまく工夫することで
格好いいワブルベースを作ることが
可能となります。
順番に見ていきましょう。
【例1】高い音は低い音から一気に持ち上げる
高い音の前には低い音を置くと、
いい感じになります。
【例2】オートメーションによる音程の変化
<低い音から高い音>
E1の音を4小節伸ばしながら
「オシレーターC:Coarse」の
オートメーションを描いて、
通常の鍵盤演奏とは違う音程の変化をつけます。
<高い音から低い音>
<高い音から低い音(応用)>
今度はノート(E1)を小刻みに刻みます。
ノートを16分音符より短くして、
階段状のオートメーションを描いています。
のっぺらな雰囲気になったときは、
ノートが長い可能性が高いです。
短くして休符を意識的に使いましょう。
どうでしょうか?
ここまでのテクニックをマスターしたら、
後は応用です。
自分なりのオートメーションテクニックを
駆使してフレージングに挑みます。
4.フレージング
3.で使った【例1】のフレーズを
仕上げてみます。
上から「LFO On」、「OSC C Coarse」、
「LFO Sync Rate」の順になっています。
上記で述べたテクニックを
使っているだけです。
いかがでしょうか?
基本テクニックを使うだけでも、
かなりカッコ良いフレーズが
作れるようになると思います。
とにかく色々試してみてくださいね。
今回はココまで。