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母のこと。そして、あなたにお願いしたいこと。


あなたのご両親はご健在ですか?


私の父は数年前に他界しました。そして、母は高齢ですが健在です。老人ホームに入っているのですが、周囲の方々やスタッフの方々に恵まれていて本当にありがたいことだと思っています。


その母のお誕生日がもうすぐなので、今回は母に対する思いを書いてみたいと思います。誰得?


よろしければお付き合いくださいませ。

母は数年前から認知症で、私のことはもうすっかりわからなくなっています。


少しずつもの忘れが始まり、私のことも時々わからなくなって、しばらくすると思い出すのですが、またすぐに忘れてしまうようになりました。その頃はとてもショックでした。


大好きだった母がこわれていくみたいで、とてもかなしく恐怖も感じました。ついにこのときが来たのか、もう絶対に前には戻れないという、絶望感も。


けれど、あるときからこんな風に思うようになったのです。

母は次の瞬間には今のことは忘れてしまう…。それは、つまりその一瞬一瞬に生きているのだと。

ある意味とても幸せなことかもしれないと。


そう思えるようになるまでには少し時間もかかりましたが…。


母は、もともと明るくお茶目で楽しいひとでした。そんなところが大好きだったのです。そして、折にふれさりげなく人生の知恵とか夫婦や子育ての知恵のようなものを自分の若い頃の話とともにしてくれました。



その頃は何気なく聞いていたのですが、歳を重ねるにつれて、『ああ、あのとき母はこう言ってたな〜』と思い出すことが増え、今こそ、もう一度あの話を聞きたいと思うことがどんどん増えてきました。


けれど、今の母はそんなことはす〜っかり忘れてしまっています。 苦笑


流産や死産を経験したり、家で義母の介護をしたり、苦労もたくさんあったようですが、わたしと弟のことを一生懸命に育ててくれました。


そして、父にいつも感謝し夫婦仲睦まじく暮らしていました。


願わくば、あの頃の母ともう一度いろいろな話をしたいなと思います。


今なら、母の話をもっと深く理解したり共感できただろうし、母に「こんなときどうしてた?どうしたらいいと思う?」と教えてもらいたいことがたくさんあります。


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なので、もしこの記事を読んでくださっているあなたのご両親がご健在でしたら、お父様やお母様のお話を今まで以上に聴いて、たくさん会話してほしいなと思います。


若い頃の思い出話は、美化されていることも多いかもしれませんが…笑。 それでも元気に一緒に過ごせる時間はあとで振り返ると意外と短いかもしれません。



余計なお世話かもしれませんが、もし何か心に響いたことがあればぜひ。


母の教えの一つです。
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