それを、言うか言わないかだけで。
わたしの母が昔からよく言ってたことがあります。
『本人がそれを言うか言わないかだけで、誰にでも苦労や悩みはあるものなのだ』と。
つまり、わざわざそれを言わないだけで、そのひとが苦労知らずに呑気に生きてきたとは限らない。
その人が何の努力や苦労もせずに生きてきたわけではないのだ。
その人が他のひとには見えないところで、どれほどの努力を重ねてきたのかはわからない。それを知らずに他人が批評したり非難することは愚の骨頂であり、傲慢であると。
それは私の心の奥深くに染みこんでいます。
他の人を自分の目から見える部分だけで判断するな、見えない部分にこそ想像力を総動員して相手を理解しなさいということだったと思います。
今はもう高齢で自分がそんなことを言ってたことさえ本人は忘れていますが(笑)そういうものの見方や姿勢は母からもらった宝ものだと思っています。
より深く相手を理解し、より良き関係を育む秘訣のひとつではないかと思います。
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