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法規の勉強方法を変えよう

明けましておめでとうございます!
お正月明けて早々、世の中はすでにドタバタしておりますが・・・

さて。
先月、こんな記事をアップしました。

なぜって?
ツイッターのタイムラインに、「線引きが終わらない・・・」っていうつぶやきが大量に観測されたからです(なお現状も時折り観測されます)。笑

そうそうそうそう・・・

新しい法令集自体は、手に入るとなんだかわくわくするんですが・・・
それについてくる「インデックス付け」と「線引き」が・・・
ね・・・

線引きは、あくまで二次的なもの、補助的なもの

しかし、この試験で、誰が最初に「線引き」始めたんでしょうね?笑
各法令集の線引きマニュアル?を作成された講師の方や先生は、きっと厳選して線を引くように注意喚起されてると思いますが。

法令集についてくるインデックスや、線引きの冊子。
右も左もわからない初受験生ならまだしも、毎年やってて、また去年と同じやり方で・・・
今年の法規大丈夫そうですか・・・?

ヒアリングしていくと、法規が苦手な方の法規の勉強法は、こんな感じ?ですかね・・・?(私の妄想が半分くらい入ってますw)

1 「指標」として、インデックスを付けて、線引きのお手本を元に最初に線を引きまくる
2 問題解いた時に、予め付けたインデックスと引いた線をめがけて開く
3 「問題を解いては、インデックスめがけて法令集を開く」を高速で繰り返し、キーワードが出てきたらそれに反応できるように法令集をカスタマイズしていく。。。

こうゆうやり方をされてる方の、考えてることってこんな感じかな?と想像するのですが。

法規は、いかに、素早く、解答の書いてある根拠条文にたどり着けるか。
去年は探せなかった条文がむちゃくちゃいっぱいあった。
だから、今年はインデックスを充実させよう。
だから、今年の線引きは目立つように色を変えてみよう。

えー!?なんで?
なんでこれじゃダメなの?
でしょうか。

いえ。
全く問題ないです。

普段から、仕事で法令集に触ることもなく、法規がどうしても苦手で・・・という方で、どうにかこうにかインデックスと線引き冊子を頼りに、「そこそこ」の点数で突破されてる方も多いですし。(その代わり、法規以外の科目、例えば配点の大きい構造でとか、暗記でがんばればなんとかなる施工でとか、とにかく法規失点分をカバーする、という別な努力が必要です。それと、製図試験に行って苦労する覚悟も必要・・・かな・・・汗)

いずれにせよ、ご自分の現時点での能力を冷静に分析した上で、戦略を立てた上で法規をそこそこでやりすごすっていうのも、一つの作戦かと思います。

法規を勉強する目的を思い出そう!

話を戻しまして。
法規でただの単純記憶に頼るでなし、点数を稼ごう、できるだけ点数を稼ぎたいと思うならば。

前にも書いたように、この試験での法規の目的は以下。

基準法の最低限の基準とはなにか?を理解しながら、
法規の問題30問を、1時間45分で解き切って、25点前後の得点を目指す。

そして、誰もが思うこと。

解答の書いてある条文が、素早く、直で引けるようになりたい。

ここまでは普通なんです。
そこまでたどり着く「手段」がなかなかドッコイ。

全ては、急がば回れ

まずは、私が受験生時代やってたあほなやり方。

毎年、法令集を隅々まで線を引きながら読む

2018年に書いたブログです。
(以下、長いのでスルー推奨→合格年のやり方へ飛んでください。笑)
法規、ビフォー

はい。
まとめると、
法令集を隅々まで読んで、法令集に線を引きまくってました
基準法に限らず関係法令含めて、ナニがドコに書いてあるか、知りたかったからです。
全くもって「ザ・試験向き」の勉強でなかったのが敗因。わかりやすい。笑

念の為ですが、当時の法令集を見返すとわかるのですが、線の引き方自体は、ポイントはきちんと拾えてます。
だって、法規のウラ指導見ながらだったし、講習会も受講してましたし。
そこは外してないんですけど・・・

線引きに関しては、完全にどうしてこうなった?です。笑

はい。
当時、最初の都市計画事務所が破産→某都市計画コンサルに転職、プロポーザルで勝った某所の公立高等学校の建て替え計画の担当でした(申請は法18条の方の計画通知です)。
敬愛する上司たち、役所側の意匠担当の方、そして同じく役所内の建築指導課や開発許可申請関係で巡った各窓口のみなさま。

その仕事のスピード感たるや。
特に、建築指導課の担当の方(お元気かなぁ!)
いつもボロボロの青本を片手に、あれこれ丁寧に教えてくださって。
もう、みなさん仕事めちゃくちゃ速くて、キラッキラッしてました。

そして、直属の敬愛する意匠上司は、口癖のようにこう言ってました。

いいかー、役所に三回行って、お願いするんだよ。
三回ダメ!
って言われたら、諦めろー!

今思えば、どんな仕事の仕方やねん~~~て感じですけどwww
少なくとも、交渉しろと。
役所の窓口で、ダメ言われてすぐ帰ってくんなー!って冗談交じりに言ってました。

これ、
法規がアタマに入ってないと、できないですよね。
こっちにミスが多くっても、交渉(?)なんてできませんし。実際、その敬愛する上司は、自ら実現したい意匠について、ものすごい熱量で主事と指導課担当者を説得してました。(計画通知ですよ、計画通知)

打ち合わせで飛び交う条文番号

私は、開発許可申請担当だったので、建物内部の打ち合わせとは別な作業をせざるをえず。(それはそれで楽しいんですけどね!笑)
建物内部設計担当ちーむの楽しそうな打ち合わせの会話についていけない・・・
明らかに、法的知識も足りてないし、なにもかも実力不足

高等学校の設計なんて!
今後、設計担当できるかもわからないのに!!!(事実、その後高等学校を設計する機会はありませんなう。)

私はその時、心に誓ったんです。

いつか、この人たちと、対等に話ができるようになりたい。

だから、法令集の隅から隅まで読んで、読みながら線引いてたんです。
ま、そんなわけで、H22年の法令集は、大量インデックス&びっちりカラフルになったとさ。

結果、総合点で4点に泣きました(法規は23点/30点)。
自分では精一杯やってたつもりだったんですが。
努力の方向が完全に違う・・・と認めざるを得ない年でした。
これは、来年同じことやっても受からないぞと。

合格への転機

さぁ、
余談長すぎましたね!

そして、私の合格転機?は、ぎっくり腰。爆

はい。
4点で泣いた翌年の試験3日前、ぎっくり腰で家から出られず、タンカーで病院に担ぎ込まれ・・・
試験会場なんか行けないどころか、冷や汗が出て5分も座ってられない状態。
受験できなくて、もう一年延長が決まった時です。
大好きな祖母死去+高等学校設計の開発許可申請+計画通知申請大詰め+東日本大震災+退職+結婚+引っ越しで・・・(てんこ盛り)
4月からは引っ越し先で無職だったんですけど、精神的にストレスがすごいたまってたし、いろいろ無理重ねた末のことだったので・・・
ぎっくり腰は、ボウゼンと状況を受け入れざるをえなかったですね。
身体が、全く言うこときかないし、完全に体調管理自体失敗したしで。

薄々わかってたことを実行する。

製図がドタバタと始まっているのを横目に・・・
私の、法規の体系的理解を目指しつつ、他の科目も含めて確実に合格点を狙う試行錯誤が始まります。
(フツーは、これを一番最初にやるべきなんですよ。アホすぎなんで、ごめんなさいです。笑)

ダイタイ法令集ノイッテルコトハワカッタ。
次ヤルベキコトハ?

2年もやりましたからね、法令集端から端までミッチリ、カラフルに、っていうむだむだ線引き。笑
さすがに、だいたいドコにナニが書いてあって、法規以外の科目もどこから出題されてるか、なんとなーーーくわかってくる感じですね。
例えば、構造の文章題とか、施工の届け出関係とか。

で。
あと1年延長かーーーってなった時、やっぱりガチで法規やろうって一番に思いました。
試験中、全科目で法令集を味方につけたかったのです。
実務で全然仕事できなかったし。

具体的には、カラフルに引いていた線引きを止めました。
うんざりしながらやっていたこんな無駄な作業、さっさと止めてしまえ!と。

もういっぱつ、昔に書いた記事。
法規、アフター

問題解く+線引き+(条文の)手動まとめ

やっとwww
それらしい対策が。笑

はい。
建築基準法には、大事な法令がたくさんあるんですが、山谷があるんですよね。
試験元が、大事だよー!ちゃんと建築基準法第1条で言ってるところの最低基準、わかってるー?って言って試験で出題するところは、ほんとに建築に関する基礎中のキソなんですけども。

でも、
大量すぎて、全部やるわけにはいかない。
じゃあどうするか?

ここでようやく、よ、ようやく・・・
「超」がつくほど要領の悪い私がやったのが、優先順位付け取捨選択

超大事な法令から、徹底してやったろやんけ(なぜかエセ関西弁w)

ここで注意なのは、まだ「高得点を取る」という視点が抜けてんですけどね。笑

・構造超絶苦手、意味わからん。しかしこれは逃げ切らんw
・現場も知らないから施工もダメだけど杭・地業はなんとなくわかる
・設備は、下水道本管の土木設計経験あり、くらいで空調換気は全然ダメ
・消防?わからん

どうです?
こんな状態から、建築基準法+関係法令の中を、教科関係なく縦横無尽に攻略したろっと思った順。

1 火事対策規定(耐火・防火・避難)
2 構造規定全般
3 都市計画法+建築基準法第3章集団規定中盤の都市計画制度(=計画出題範囲+自分の専門なのに理解不足なので)
4 設備規定・消防法
5 増改築・用途変更・既存不適格・仮設(雑則)
6 建築士法・バリフリ法・耐震法・省エネ法他
 +
別格扱い」図問題の高さ制限と容積率計算

です。笑
他にも細々、用途制限とか地区計画とか細々ありますけどね。

やっぱ、苦手な項目から逃げるのあかん

というよりかは、
苦手なやつ、そのままで逃げ切ろうとして逃げ切れなくて、4点足りずに泣いたんでしょってwww
諦めたんです。
やっぱりガチでやらな、と。

そして、
上記はあくまで、私の、優先順位、です。
でもまぁ、火事と地震は、もう、建築基準法の中でも双璧なので・・・
みなさんも、1と2の火事・地震対策は得点死守しないと、あとどこで点数稼ぐ?って。
他で足をすくわれる羽目になるから・・・

まとめ

長い。
ごめんなさい。

試験元が、出題したい範囲って、結局のところこんな感じ?

・毎回出題しすぎて、もう、ほら瞬殺でしょ?っていう、重要すぎる条文
・えーと、最後に出題したのいつだっけ?そろそろ出題しとく?っていう条文
・改正あったし、知っといてー出すよーっていう条文

いろいろあるわけですよ、事情がね。笑
じゃ、あなたはどう試験対策します?
まだ、むやみに過去問3巡するのを目指して、法令集に線引きします?

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どーこだ!
ヒントは、トラス型の大梁、ブルーに塗られた空調ダクト、シースルーのEVシャフト。
ピンと来た方いらっしゃるといいな。

答えは、パリ「ポンピドゥー・センター」のエントランスホール。

一日中歩き回って、くたくたで。
エントランスホールにたどり着いて・・・
もうむりっていって、エントランスホールだけうろうろして・・・
体力気力なくて、上へは行けませんでした・・・涙
いつかまた行けるかなぁ・・・

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