阪神ダートの処方箋
少し阪神のダート競馬、特に3歳馬について書きたい。
3歳馬が古馬と合流して3日経ったが、阪神1日目7Rマテンロウスパーク5着や阪神2日目7Rラブスピール2着など、京都で高い指数を出した馬が負けることが発生している。
これはおそらく砂質が京都軽い→阪神重いに替わったことと、直線の坂の有無の違いだと思う。3歳馬の特徴は砂質が軽いと古馬との時計差は小さくなり、砂質が重いと古馬との時計差が大きくなる傾向がある。つまり京都は軽かったのでフィジカルが多少弱くても、心肺機能さえ高ければ古馬と同等以上の時計を出すことができたが、乾いて砂質が重かった阪神では当時の力は発揮できなくなった。
2頭に共通するのは体幹がそれほど強くないこと。体幹を6点満点で測るとマテンロウスパークは脚が長く見栄えはするが腰が甘いので4。ラブスピールは非力で腰が甘いので3の評価。2頭に共通するのはここまでの成績が差し馬で、かつなかなか勝ち上がれなかったことだ。つまりスピードが優れているわけでもなく、決め手が優れているわけでもない体幹が弱い馬が1度軽い馬場で速い時計で走っただけで、どこでも強いことを証明するものではない、ということである。競走馬は嵌った時に強い=どこでも強い、ではない。
今週は重・不良馬場なので、良馬場での成績がそのまま=で使えると考えないことだ。やはり過去に重馬場が得意な馬が好走する可能性が高くなる。体幹のデータが揃ってきたら、この辺の解説ももっと詳しくできるのだろうけど、それは近々に公開してやろうと思う。
まあ馬券的に大事なことは「迷うんだったら買わない」だ。勝算のない博打はしない。大事なおカネを張るのだから、張るだけの根拠や材料、配当があるかどうかが重要だ。
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