50オンナが歓楽街で働きだしたお話③
そんなこんなでお仕事が決まり
翌週から出勤が決まったのだが
早々に壁にぶち当たることになる。
そう、それは服装だ。
ママからのLINEには
「カジュアルNG。綺麗めなお洋服で。
スカートでお願いしますね」と書かれていた。
TPOというやつか…
カジュアル万歳。
スカート持ってません。
な当方にしてみれば
難題と言わずしてなんと言うのか。
だからと言って
やっぱりやめま〜す!なんて言えるわけもなく。
初出勤まであと2日しかないという
尻に火のついた状態でようやく
小綺麗なお洋服屋さんへ駆け込むことになる。
「どのようなお洋服をお探しですか?」
という問いかけに
「あっ…あの…接客のお仕事をするのに
綺麗めなお洋服を…探していまして。
いや、あのわたしスカート持ってなくて
でもスカートしかダメで」
聞いたことないほどのしどろもどろっぷり。
がんばれ、チャッキー。
あまりの不審っぷりに何かを察した店員のお姉さん。
ありとあらゆる綺麗めお洋服を持ってきてくれ
さらにもうひとり店員さんも加わり
あ〜でもない
こ〜でもない、といいながら
選んでくれました。
ありがとう…
試着しすぎてヘロヘロになりながら決まった
記念すべきデビューの服装は
ウエストをしぼれるシャツにタイトスカート。
これが精一杯だよ…
ちなみに
「ありがとうございます!また来ますね‼︎」と
足取りも軽くあとにしたお洋服屋さん。
翌月には移転してました。
あれは幻だったのか…
歓楽街出勤まであと2日。
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