コイツどんな奴?(高校浮浪雲編)

始終やる気が無くブラブラしていた
女子にはモテず全く縁がなかった

1年生の時は一応毎朝学校にも行き授業にも出ていた
中学の時の友達のテルオが来なくなり野球部の連中が心配してたのを訪ねて行ったこともある
「学校は毎日ちゃんと行く所」まだそんな倫理観が有った元々真面目

夏休み頃には成績は372人中365位
友達に「まあ、1日1人づつ抜けば1年後にはトップだ」と言ったら
「1日1人づつに抜かれたら1週間でビリだ」
と言われた
なかなか上手いことを言う

無理矢理入れたマドカちゃんがいなくなったのでラグビー同好会も当然行ってない

バスと電車で小一時間かけて学校に行くのもダルい
用がないんだから

バイクで駅までが最後は学校の裏の図書館までになった

制服の無い学校だった
なので昼間ブラブラしてても何も言われない
初めは弁当作るお袋じゃなかったから、ラーメン屋に昼飯食いに行くようになり、喫茶店に入り浸り、パチンコ屋でタバコを取ってサテンで買い取ってもらった

土曜日は錦糸町で場外馬券売場
メンバーが集まれば雀荘に行った

大学の時他の大学の学生とブツことがあり「君強いねうちの大学にも強いのいるからこんどつれてくるよ!」
で連れてきた
「なんだ?カマタじゃねーか?じゃ揉んでやるよ」
墨田川じゃんリーグ(そんなものないけど)二部の通称「トーア」だった

高校でも散々やられてたカマタは変な所に連れてこられてまた刈り取られた

高校に戻る

授業は出ないと落第するので生徒手帳の最後に棒グラフをつけて出席時間のギリギリまでサボった

何してたかといえばサテンでゲームか体育
体育は他のクラスの体育にも参加した
上級生にもいたから私が始めたことでは無い

だいたいサッカーとかソフトボール
進学校のやる気ない体育

勝敗は成績に関係するので外人助っ人は重宝された

夜はたまに六本木や新宿に遊びに行ったり
地元では不良連中のアパートでたむろしたり

ずっと同じところに住んでいたが中学にはいなかったので
不良が不良になる過程を見てない
こっちは奴らがチビの泣き虫でイメージが止まり
向こうはくそ生意気な喧嘩無敵の神童で止まっている

それにしても、ホントにモテなかった!
女っ気全然無かった
ただこの時点で子供、不特定多数の女性にモテても意味が無いし、話することも面倒と思っていた

喧嘩をしまくった幼稚園、大人に殴られまくった小学生で学んだことは「恐れてはいけない、惨めになるだけ、気持ちを折るな!」
だった

地元の連中は暴走族とかいう日の丸チンドン屋やってたけど、そんなかっこ悪いことする気は微塵もなかった

いつも冷めてて、どこから見てもいい加減なチンピラで、内面は超真面目で熱い高校前半

高校一年が終わると、、、
奴が帰ってきた

つづく

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クーパパメキシコ漂流者
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