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科特隊基地をつくる【第30話】警戒灯点滅せず

【光ファイバーの弾力のせいでエレベーターが昇降しない!】

前回、光ファイバーでエレベーターの四隅の警告灯を点滅させようとしたのだが、どうにも明るさが足りない。劇中だと、昼間でも点滅しているのがはっきりわかるのだから、それくらいの光量がほしい。

光ファイバーでこれ以上明るくするのは難しいと考え、チップLEDを試してみることにした。
イーケージャパンで購入したカンタンLEDを埋めてみたところ、じつによく光る。光りすぎるくらいだ。

ただ、このLEDキットには調光機能がついているので、調整して暗くすればいいだろうと楽観していたのだが、説明書をよく読むと調光機能と点滅機能は同時に使えないようだ。困った。

それに、電源をどうしようかという問題がある。
警戒灯にLEDを4個使うとなると、全部でどれだけ必要になるのだろう。
ざっと数えても、誘導灯に30個、照明灯に5個で、発着棟だけで計39個。さらに傾斜棟の窓のあかりや航空灯、道路上にある多数の街灯、それから周回スロープ上に置く科特隊専用車のヘッドライトも光らせたい。いったい何個だ。
しかも逆錐棟と発着棟のビートル発進機構と、傾斜棟のレーダー回転で計3個のモーターを使う。
当然、乾電池を数個つなぐだけじゃムリだから、AC電源を使うことになるいだろうと思うが、経験不足でどうやればいいかのかまったく見当がつかない。

模型の電飾なら、いままで何回か経験はあるのだが、コネクタでつなげばいいというキットしか使ったことがない。ジュピターCの発射台を28個のLEDで光らせたこともあるのだが、専門ショップにやりたいことをメールでして必要なパーツを教えてもらい、それを買ってつないだだけだ。

今回は、そんな他力本願ではなく、自分でなんとかしたいと思っている。そのためにもなるべくシンプルな配線にしたいし、使うLEDはなるべく減らしたい。
さて、どうしようか。

そんなLED初心者に僥倖が訪れた。
たまたま引き出しをごそごそやっていたときに出てきた光ファイバーが、ちょっと太めなのに気づいて調べてみたらΦ0.75mmだった。
前回試した光ファイバーはΦ0.5mmで、扱いやすくて初心者にもおすすめということで購入したのだが、そのときにΦ0.75mmも念のために買っていたのだ。

直径が太ければそれだけ明るいかもと試してみると、期待以上の光量だ。前回のΦ0.5mmよりずいぶんと明るい。これなら警戒灯に使えそうだ。

ただ、問題もあった。
光ファイバーは太くなるほど曲げにくくなり、取り回しに苦労した。実際、Φ0.5mmをエレベーターの下に仕込んだときにはエレベーターは問題なく昇降したのだが、Φ0.75mmでは光ファイバーの弾性が強くてうまく動いてくれない(だから初心者にはΦ0.5mmがおすすめということなのか。なるほど)。

そこで設計を変更することにした。

光ファイバーの弾性のせいでエレベーターが動かなくなってしまった。LEDをエレベーターと一緒に動かすようにすればどうだろうか。

光源となるLEDをエレベーターと一緒に上下させることで光ファイバーを短くし、LEDと電源を柔らかくて曲げやすいリード線でつなげば、エレベーターの動きをじゃましないんじゃないかと考えたのだ。

結果やいかに。

【第31話】発進装置の整備完了! につづく
【第29話】発着棟エレベーターの構造物と警戒灯 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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