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科特隊基地をつくる【第39話】八角棟がほぼ完成
【照明灯をようやく点滅させた】
前々回、前回と2回にわたって、八角棟上の照明灯の変遷を考察してきた。「これで科特隊基地の照明についてはエキスパートさ!」と鼻にかけたくもなるが、そんことを言っている場合じゃない。
肝心の工作を進めていこう。
以前から説明しているとおり、模型の設定時期はウー登場回(第30話)あたりを考えているのだが、照明灯をつくるうえで資料として役立つのがネロンガ登場回(第3話)だ。
この回には、隊員全員がジェットビートルに乗機(星野くんも密かに搭乗)して出動するという珍しいシーンがあり、発着デッキがズームアップされ、照明灯がはっきりと映る。
このシーンを参考にして、照明灯をつくっていこう。
照明灯のポールには直径0.8ミリの真鍮パイプを使うことにした。
ライトは直径3ミリのプラパイプを薄くスライスし、ポールの上段に3列、下段に2列に並べ、それぞれ赤いLEDを仕込めば簡単にできそうだ。
だが、点滅用LEDのために用意したEKジャパンの「エレキット LED を色々なパターンで点灯させるための電池ボックス」は、コネクターが6個しかない。すでにエレベーター上の警戒灯に4個を使っているので、残りは2個だけ。
そこで上段に1個、下段に1個を仕込んで、5個のランプを点滅させることにした。
とりあえず、こんな感じになった。
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あとは、上段に3つ、下段に2つのライトをはめ込んで、それらしく光らせばいいわけだ。
どうやろうか。
ちょっと悩んだが、直径3ミリのプラパイプを薄切りにし、その中にセメダインの耐UV透明接着剤をたらして、乾燥後にヤスリで削って曇りガラス状にした(じつは、耐UV透明接着剤をUVレジンだと勘違いしていたのだが、まぁ、結果オーライということで)。
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これで八角棟がほぼ完成だ。
まだいろいろと手を入れるところがあるんだが、とりあえずは照明灯と警戒灯が連動して点滅するようになった。
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ところで今回は、連載第39回目。この「39」は、ウルトラマンのファンにとってはなかなか重みのある数字だ。
そう。第39話は最終回であり、ウルトラマンはゼットンに敗れて地球を去っていく。
本連載も、それに合わせて39回ぐらいで終わらせるつもりでいたのだが、苦戦の連続で、まだまだ道半ば。とはいえ、もう10カ月もつくり続けている。
さすがに他につくりたい模型もでてきた。もちろん基地づくりは今後も進めていくし、この連載も続けていくが、他の模型づくりも並行して進めていきたい。モチベーションが高いうちにね。
で、今度つくろうと思っているのはガレー船。もちろん電動だ。
【第40話】 につづく
【第38話】照明灯の考察 後編 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる