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科特隊基地をつくる【第38話】照明灯の考察 後編

【第18話〜第39話の照明灯】

前回の続き。
ここまでバルタン星人登場回(第2話)〜ブルトン登場回(第17話)までの照明灯の変遷をたどってきたので、今回はその後ということになる。

⑥ ザラブ星人登場回(第18話)
夜のシーンであり、照明灯は白く点灯している。暗くてはっきりしないが、鉄骨トラスはすべて赤色になったように見える。基地の全景が映るシーンでは、傾斜棟の屋上の各隅(映像では3カ所)に照明灯が新たに設置され、白く点灯している。
ただ、ジェットビートルが垂直上昇する次のシーンでは照明灯ポールが撤去されていて、傾斜棟の航空灯が復活している(要はバンクカットを使ったということなんだろうが、それを言っちゃあ野暮だろう。ザラブ星人がなにか変な細工をしたと考えたい)。

八角棟の長ポールのライトは4灯(上2・下2)に減り、傾斜棟の屋上隅に照明灯が設置された。筆者画。背景の夜空は、AIPICTのフリー素材を加工。以下同じ)

⑦ アボラス登場回(第19話)
八角棟の照明灯のレイアウトは⑥と同じだが、傾斜棟寄りの長い照明灯ポールは基部が発着デッキから地面に移設されたようだ(⑥の時点で移設済みなのかもしれないが、暗くてはっきりしない)。反対側の長い照明灯ポールがどうなっているかは不明。
ちなみに、小型ビートルが八角棟のカタパルトから発進するのはこの放送回のみだ。逆錐棟のカタパルトはこの時期に工事中だったのかもしれない。

傾斜棟寄りの長い照明灯ポールの基部が、発着デッキから地面へ移された。

⑧ ヒドラ登場回(第20話)
夜間シーン。長い照明灯ポールのライトの数・形状が変更された。

長い照明灯ポールのライトが5灯(上3、下2)になった。

⑨ ケムラー登場回(第21話)〜グビラ登場回(第24回)
昼間のシーン。照明灯は消えたままになっている。

昼夜の違いだけで、基地の構成は⑧とまったく同じ。

⑩ ゴモラ登場回(第26話)〜ザンボラー登場回(第30話)
いずれも昼間のシーン。基地レイアウトは③に戻る。ジェットビートルの発進シーンが映らないので、垂直離陸なのかカタパルト発進なのかは不明。
要は各回ともバンクカットを使っているということなんだが、そうは考えたくない。なんらかの理由で以前の状態に基地レイアウトを戻したということにしよう。例えば、ブルトン迎撃戦での基地の被害が大きかったため、ゼットン登場回(第39話)の基地レイアウトへの再改装を前に、よりスピーディな復旧が可能な元のレイアウトに戻したということは考えられないだろうか。

③のレイアウトに戻った。

⑪ ゼットン登場回(第39話)
周回スロープは廃止され、手前の坂道の傾斜が再び逆向きになるなど、基地のレイアウトが大きく変わった。
また、傾斜棟や逆錐棟の屋上には、複数の構造物が新たに設置され、傾斜棟の最下層の窓もなくなっている。

長い照明灯ポールは2基6灯(上2、中2、下2)になった。消灯している。

さて、2回にわけて照明灯の変遷をたどってきたが、模型の設定時期はウー登場回(第30話)前後だから、今回の変遷図でいうと⑩ということになる。まぁ、基本的には初期の放送回(前回の①や②)と同じということなのだが。

ということで、照明灯の工作にようやく入ることができる。


【第39話】 につづく
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【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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