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科特隊基地をつくる【第32話】ジェットビートル完成せり
【ジェットビートルをスクラッチする】
前回まで、ビートルの八角棟からの発進シーンには小型ビートルを使ったが、いつまでも客演させているわけにはいかない。
ジェットビートルを完成させよう。
ちなみに、小型ビートルのマーキングは流星マークだけで、機体の識別が難しいが(機首が透明の機体と、不透明な機体があることはわかる…)、ジェットビートルは胴体に大きく番号が描かれているから、識別は容易だ。
劇中で、基地から発進するジェットビートルは2機ある。
1機目が、ネロンガ登場回(第3話)からペスター登場回(第13話)までと、ウー登場回(第30話)の発進シーンに登場するSIII号だ。2機目は、バルタン星人2回目登場回(第16話)からグビラ登場回(第24話)までの発進シーンに登場する117号だ。
ちなみに、ベムラー登場回(第1話)とザラブ星人登場回(第18話)の発進シーンのビートルには機体番号が描かれていないようだ。他に複数のビートルが同時に飛行するシーンでは118号や119号が登場することもあるが、基地からの発進シーンはない。
模型の設定時期は、以前再検討したようにウー登場回(30話)前後で、この時期には、初期に活躍したSIII号が再配備されているようだ(バンクカット云々という野暮なことは言わない)。この機体を、小型ビートル同様に積層したプラバンを削ってつくっていく。
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小型ビートルでは、バンダイのメカコレクション(1/200程度)を参考にしたが、今回は模型(1/500)とほぼ同スケール(実測で1/460程度)のバンダイの「H.G.C.O.R.E. ウルトラマン05 NEXT天空の覇者編」のウーのおまけがあるから、それを見本にした。
小型ビートルの左右の垂直尾翼はプラバンでつくったため何度も壊してしまい、結局、真鍮板でつくりなおすことになった苦い経験があるので、ジェットビートルの主翼とカナード翼には最初から0.5mm厚の真鍮板を使うことにした。ただ、胴体上のアンテナ翼は小さすぎて加工が難しいのでプラバンだ。
作業はさくさくと進んでいったが、ある程度までかたちが整ってきたところでエレベーター上に置いてみて、困ってしまった。
大きくてエレベーターに入らないのである。
予兆はあった。
スクラッチは、ウーのおまけよりスケールが一回り小さいはずなのに、大きさがあまり変わらなかったのだ。
とはいえ、いまさらエレベーターや格納塔をつくりなおすという手間は避けたい。
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しかたがないので、機首を削り込んでなんとかエレベーターに入るようにしたため、寸詰まりのプロポーションになってしまった。まぁ、子どものころのジェットビートルのイメージは、こんなふうに丸っこかったので、よしとしたい。
ちなみに、ジェットビートルの地上姿勢は、グリーンモンス登場回(第5話)、ウー登場回(第30話)などの多くの回で水平だが、ザラブ星人登場回(第18話)では、少しだけ後傾して、脚の形状も異なっている。
こちらは、模型の設定である第30話のほうに合わせた。
なんやかんやで、ようやくジェットビートルがほぼ完成した。
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次回は、いよいよ八角棟からのジェットビートルの発進シーンだ。
【第33話】ジェットビートル発進 につづく
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