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科特隊基地をつくる【第35話】誘導灯の設置 後編

【誘導灯を光ファイバーで電飾する】

発着デッキの誘導灯のLEDを組み込もうとして、またまた八角棟を壊してしまった。
レール部分が細長い開口部になっているため、発着デッキの強度にもともと問題があった。それはわかっていた。そこで本連載の第33話で書いたように、壊れやすい個所で3つに分解してそれぞれ補強したのだが、それでも強度が足りなかったようだ。
結局、負荷のかかる部分を真鍮角棒に置き換えることにした。
強度は増したと思うが、これで耐えてくれるだろうか。祈るばかりだ。

発着デッキのレールをプラ角棒から真鍮角棒に置き換えた。最初からこうしておけばよかったんだが…

プラバンの格納筒と真鍮製のレールの接着強度が不安だったが、エポキシ系接着剤を使ってみたところ、いまのところ大丈夫のようだ。

ずいぶん遠回りしたが、これで誘導灯の工作に進める。

発着デッキには、誘導灯[横]が18灯、誘導灯[縦]が12灯で計30灯を設置する。ハッチの片側にそれぞれ15灯だ。
そのすべてをLEDで1灯ずつ電飾するのは、電源の確保が大変そうだ。
なるべくLEDの数は減らしたい。

そこで光ファイバーを使うことにした。
片側15灯の光ファイバーをひとつにまとめれば、LEDは2個ですむ。

光ファイバーには、できれば取り回しの楽なΦ0.5mmを使いたい。しかし、本連載の第29話で試したように光量が足りずややものたりない。やはり、警戒灯と同じようにΦ0.75mmの光ファイバーを使うしかないようだ。
ただ、直径Φ0.75mmとなると、Φ5mmのプラパイプに引き込める光ファイバーの数は、ぎりぎりで14本だ。パイプを2つ並べれば余裕で収納できるが、それだと2×2で4個のLEDが必要になる。

そこでプラパイプの内側をぎりぎりまで削って、なんとか15本の光ファイバーを通すようにした。このパイプに白色LEDを組み込んで、光ファイバーの先っぽをクリアーイエローとクリアーグリーン、クリアーレッドの3色で塗りわければ、LED2個ですべての誘導灯を光らせることができる。

ただ、実際につくってみると、15本も束ねたΦ0.75mmの光ファイバーの弾力は予想以上で、発着デッキの中央部が盛り上がってしまった。
基地の基礎や、鉄骨トラスを補強して、なんとか押し込んで壊れないように祈った。
電源を入れて光らせてみたところ、とくに問題はないようだ(光量がばらばらだったり、クリアーカラーの色がちゃんとのっていなかったり、ほんとうはいろいろあるんだが、次回までには可能なかぎり修正したい)。

誘導灯を光らせてみた。ようやくここまできた。

というところまでで、今回は力尽きた。
エレベーターを組み込んでの動画撮影は、次回ということにしよう。
まだまだトラブルの予感があり、まさに"I have a bad feeling about this."なんだが、前のみ見つめて坂をのぼっていくしかない。


【第36話】 深夜の出動! につづく
【第34話】 誘導灯の設置 前編 にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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