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科特隊基地をつくる【第37話】照明灯の考察 前編

【第2話〜17話の照明灯】

前回、誘導灯の点灯にようやく成功したが、ジェットビートルの夜間発進シーンには欠かせない設備がもうひとつある。
発着デッキ上の照明灯だ。

この照明灯、ポールの本数や長さ、ライト数などが時期によって頻繁に変わるので、工作に入る前にいったん整理しておこう。
ちなみに本連載の第4話では、基地の姿をの変遷を資料本などに従って「前期」「中期」「後期」にわけたが、設備の違いを細かく見ていくとあれこれ変化しているので、そのあたりも含めて調べなおすことにする。

① バルタン星人登場回(第2話)
基地の全貌がはじめて映る。昼と夜のシーンが1回ずつあるが、照明灯ポールが映るのは2回目の夜のみ。
図では照明灯ポールのライトを点滅させてしまったが、劇中では点灯したままだ(傾斜棟に設置された航空灯も点滅していないから、ひょっとしたら実際には航空灯ではないのかもしれない)。
なお、道路上の街路灯の本数は、劇中で明確に映るシーンがないため自信なし。周回スロープ側の街路灯は、位置や本数がさらにはっきりしないので省略した。

八角棟の照明ポールは1基5灯(上3・下2)で、赤色に点滅している。(筆者画。背景の夜空は、AIPICTのフリー素材を加工。以下同じ)

② ネロンガ登場回(第3話)〜ドドンゴ登場回(第12話)
いずれも昼のシーン。照明灯は昼でも赤色に点滅しているので、こちらも本来の用途は照明灯ではないのかもしれない…
なお、ジラース登場回(第10話)の基地登場シーンは3回あって、1回目は傾斜棟の航空灯が映るが、3回目は撤去されている(2回目は傾斜棟の全体が映らないため不明)。

夜か昼の違いを除けば①と同じ。

③ ペスター登場回(第13話)
昼間の基地が2回映る。1回目の照明灯は消灯しているが、2回目は点滅していて①と同じ状態だ。

消灯状態の照明灯。傾斜棟の航空灯は撤去されている。

④ バルタン星人2回目登場回(第16話)
宇宙ビートルの発進シーンで八角棟の全景が映るが、照明ポールは撤去されている。つまり、照明灯がなくてもジェットビートルは運用できるということなのだろう。
ちなみに、次の放送回から照明ポールが4基になるので、この時期は工事のために一時的に撤去されていたと考えられる。

照明ポールも撤去された。

⑤ ブルトン登場回(第17話)
手前の坂の傾斜が逆になり、周回スロープの奥側が高架化されるなど、基地まわりのレイアウトが大きく変わった。
照明ポールは4基になり、長ポールが2基6灯(上2・中2・下2)、短ポールが2基4灯(上2・下2)のように見える。消灯しているためライトの色は不明。
なお、長ポールが1基しか映らないシーンもあるが、他の3基は、戦車隊がブルトンを攻撃した際に流れ弾で破壊されたのかもしれない。

坂道の向きなど、基地の基礎まわりが大きく変わり、新たに4基の照明ポールが設置された。傾斜棟の航空灯は撤去されたまま。逆錐棟のパラボラの形状が変わり、支柱が長くなった。

今回はここまでとしよう。
工作にまで進めなかったのは残念だが、しかたがない。


【第38話】照明灯の考察 後編 につづく
【第36話】 深夜のジェットビートル出動! にもどる
【第1話】はじまりの秘密基地 にもどる


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