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【よみか】映画「見えない目撃者」 ~吉岡里帆、好演

盲目の女性(吉岡里帆)が推理とアクションでシリアルキラー(連続猟奇殺人者)を追い詰めるエンターテイメント。

ちょっと残虐シーンが多いし、いくら映画でもこの盲人はデキすぎ、という課題はありつつも、なかなか楽しめるドキドキエンターテイメントに仕上がった。

実際平日の昼間なのに200人ぐらいが入って満席の劇場。終了後はみんな、ドキドキしすぎて疲れていたけど満足気だった。
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  (ネタバレあり)
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全盲の女性・なつめは元警察官。採用後の訓練を終えて配属になるタイミングで事故に遭い、全盲となって警察を退官した。操作の基本がわかっている設定。そして全盲者としてのほかの感覚が極めて鋭く、かつ中途失明者らしく視覚的に状況を理解する能力を持っている。

なつめはクルマの中で若い女性が助けを求めている場面に出会い、警察に捜査を依頼するが、警察は事件化しない。全盲者の目撃証言を軽視した。

しかしなつめはあきらめず、様々な方法を使って自分の証言の正しさを伝え、警察内部にも事件の可能性を考える掲示が呼応して、事件の可能性が示されていく。シリアルキラーの存在が浮かび上がり、犯人がなつめを排除しようと動くが、盲人とは思えない的確な判断で、なつめを甘く見る犯人を交わしていく。このあたりはなかなか見ていてどきどき楽しい。ちょっとうまくやり過ぎだけど。

吉岡里帆というと、グラドルとしてデビューして、ビジュアル的にはいい感じだけど、女優としてはノーマーク。去年だったか、どん兵衛の「どんぎつね」のweb動画広告でなんだかやけに可愛い萌えに変身したと思ったら、今度は演技とアクションでいい味を見せてくれて、さらに「生涯女優を続けていきたい」と本格派宣言をしてくれているので、なんだか楽しみになってきた。

物語はまあなツメがたっぷり活躍できるストーリーではあるけれど、シリアルキラー(連続殺人者)のサイコな感じもよく出ていて、スリラーとしてもなかなかいい線行ってる。

なかなかの佳作でおすすめ。

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