【東京女子プロレス】カクタサンハ イッショウノ タカラモノ【角田奈穂選手】
今回は角田奈穂選手引退試合についてのお話
私は今までSNS上でもこの話題に積極的には触れて来なかった
それは自分でも気持ちが整理しきれなかったからである
実は前回、神戸福岡と遠征に行った時も書こうと思ってたのだが、どうにも気持ちが整理出来ない
舞台出演等の一時的な理由ではなく角田選手が居ない東女のリングを想像できない自分と、そうは言ってもその日は近付いてくるという現実に触れると出てくるセンチメンタルな想い
それらでぐちゃぐちゃになる頭の中…面倒臭い
我ながら実に面倒臭い
そんな想いを整理できない中、遂に来てしまった、2024年7月25日
私が愛してやまないプロレスラーの一人である角田奈穂選手、引退試合の日だ
レッスルユニバースでの事前予約で抽選の結果、運良くスーパーシートを確保出来てた私は、東京・新木場へと向かう
新木場に着いた私は多少のトラブルはあったもののその時を向かえる
大会が始まりいつもの東女のいつものメンバー達による、でもちょっとだけ違った雰囲気の中で試合が進みいよいよメインイベント、角田奈穂選手引退試合、角田奈穂vs瑞希のシングルが始まる
角田選手が握手を求め瑞希選手が拒否する
らしいやり取りから試合は始まる
二人の関係を表すかのような序盤の攻防
楽しそうに反則攻撃をする角田選手に対する瑞希選手の言葉に呼応する会場の「悪い」コールの一体感は凄かった
会場全体を逃げ回る角田選手と追い掛ける瑞希選手以下東京女子の選手達、私の席の少し先辺りでコケる伊藤選手…からの全員でのトレイン攻撃
そして、ここから後半、試合は色を変えていく
この日を向かえる直前まで腰の怪我により試合を休んでたコンディションは本調子とは程遠かった
確かな自力に下支えされた角田選手の動きは影を潜め、腰を気にする場面も目立った
特に場外カウントギリギリでリングに戻った時は、私の席からは表情は見えなかったが後ろ姿からもかなりキツそうに見えた
しかし、それでも今できる全てを瑞希選手にぶつけ立ち上がる姿
それは結果的に私が彼女から強く感じ、強く惹かれた"今という時を本気で生きる"という姿を際立たせてたようにも思う
最後は角田選手の想いを受け取った瑞希選手のキューティーの前に3カウントを聞く
プロレスラー・角田奈穂選手の最後の試合は終わった
私の推しは2人共本当に素敵なのである
最高で最高なのだ
セレモニーが終わり、10カウントゴングと最後のコール、入場曲が流れ、プロレスラー・角田奈穂選手は選手じゃなくなっていく
愛した選手がリングを降りる事は寂しくはあるのだが、自分の意志と足で降りていく
その事は喜ぶというとちょっと違う気もするが、前向きに受け止めるべき事だろうと思う
試合後、プロレスラー角田選手の最後のサイン会
私の番となり、ちょっとした会話を交わし(内容は秘密という事で)、唐突に口から出る「ありがとうございました」
朝からずっと伝えなきゃと思ってたプロレスラー角田選手を応援出来た事への感謝だったのだが…え、もう?という感じで「ワンショットも撮って行ってね」と返してくれる角田選手
…もんたさん、主語!主語!こんな時にコミュ障発揮してるんじゃないわよ!このタイミングじゃサインを頂いた事に対する感謝じゃないの(いやそれも大切だけど)
そこから話を立て直す力を私は持ってない訳だが、余り湿っぽくなるのも柄じゃないしそれはそれで良かったのかもしれないし、強がりかもしれない
何はともあれ、この先どのような生き方になるにしても、角田さんの人生に幸多からんことを、笑顔で日々を乗り越えていくことを、ただそれだけを祈るばかりである
彼女の元に集まる仲間達、撤収・サイン会の作業中も涙を溜めてるスタッフさん、集まったファンの一体感、この日の新木場ファーストリングの空間は角田選手が色んな人から愛された選手であった事が良く分かる愛に溢れた空間だった
正直な気持ちを言うと、引退試合を終えてなお、私は角田選手の居ない東京女子のリングを想像出来ないでいる
それは彼女がそこに居るのが余りにも自然で、余りにも当たり前だと思ってたから
しかし、角田選手は選手とへ呼べなくなり角田さんとなり、シングルトーナメントも始まり東女のリングも進んでいく…
本当の寂しさ、そして角田選手が残したものはこれから角田選手の居ない東京女子のリングを見続け、それが日常になる事で訪れるのかもしれない
彼女のプロレス人生全体を見た時に、私が追えた時間はほんの一部であり決して長いとは言えないかもしれない
それでもそのリングに立つ姿に時に励まされ、時に勇気づけられ、決して行動的とは言えない私を色んな場所に連れ出してくれた事、それに合わせて東女を観てる方々との出会わせてくれた事、他にも大切なものを沢山頂きました
角田奈穂選手、プロレスラーになってくれて、東京女子のリングに来てくれて、全力で生きる姿を見せ続けてくれて、本当にありがとうございました
カクタサンハ イッショウノ タカラモノ
です
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