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【発電所紹介シリーズ】パシフィコ・エナジー和歌山メガソーラー発電所ってどんなところ?

はじめまして。パシフィコ・エナジー和歌山メガソーラー発電所で、電気主任技術者として発電所を管理している貞末です。

発電所概要紹介

当発電所は「陸の孤島」と呼ばれる和歌山県南部に位置し、交流ベースで92MW、直流ベースで111MWという規模の発電所になります。年間の想定発電量は1億5千万kWhで一般家庭4万世帯の発電量となっています。敷地面積は約75haで東京ドーム16個分に相当し、そこへ太陽光パネル27万枚を設置しています。令和2年2月に工事を開始し約2年2カ月の工事期間を経て令和4年4月から発電を開始しています。

発電所特徴

当発電所は、元々18ホールのゴルフ場だった土地に、環境負荷を抑えるため造成量を少なくし、元の地形を生かした状態で建設されています。そのため急な傾斜が多く、メンテナンス作業には多くの時間が必要です。特に草刈りにおいては、他のパシフィコ発電所と同様に除草剤等は使用せず、人力で草刈りを行っているので、毎年多くの労力を要しています。
比較的市街地に近い立地ですが動物や昆虫も多く、イノシシ、シカを始めと
し、ウサギ、水鳥、猛禽類、スズメバチ、マムシなど、多数確認されています。

発電所内で撮影されたイノシシ
パネルの下の鹿
ウサギも発見
サルの足跡がついたパネル
マムシもいました
幸運のキノコとよばれるコガネキヌカラカサタケ

「陸の孤島」と呼ばれる和歌山県南部ですが、当発電所は白浜空港から近く、車で30分程の距離に位置していて、首都圏からは飛行機で比較的短時間で来ることが可能で、周辺には「アドベンチャーワールド」や「白浜温泉街」などもあり、そういった意味では良いローケーションだと思います。

発電所責任者として日々の業務で意識・気をつけていること

太陽光発電設備のケーブルの不具合は地絡・短絡に至ると火災に発展する可能性があるため、保安教育などを通してO&M作業員の方々にも周知し、日頃の点検の折にケーブル被覆について注意、少しの傷でも放置せず報告・補修してもらえるようにお願いし協力していただいています。万一そういった不具合が発生した場合に備えて、安全な作業手順書を作成してもらい、それに基づき保安訓練なども実施しています。その他にも、遠隔監視装置で地絡電圧他の監視をするなど、ケーブルの絶縁には細心の注意を払っています。


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