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太陽光発電所で羊を飼う④〔ソーラーファームと羊牧場のコラボ〕

今シーズンの放牧終了!

9月に古川メガソーラー発電所内の放牧エリアに羊を放して3か月が経ちました。
羊たちの除草ペースの速さは想像以上で大慌てで放牧エリアを拡張することとなりました。11月後半には降雪が始まり草が枯れてきたため、12月1日をもって終牧しました。

最終的には34頭まで頭数を増やし、20ヘクタール近くまで区画を拡げることになりました。


拡張区画で早速除草開始
15頭を追加し合計34頭を放牧
降雪が始まり草が赤茶ける。終牧を決定。

今シーズンの学び

初めての放牧となった今シーズンですが、慣れないこともあり手探り状態でしたが色々な学びがありました。

まずは羊たちの除草性能の高さ。想定以上の除草ペースには驚かされましたが、それ以外にも狭いスペースや斜面なども細やかな除草がなされていました。ケーブル切断やパネルへの衝突も無く発電所への被害はありません。羊たちも丸々と大きく育っていきました。

次に区画の移動や拡張に準じて水の確保とフェンスの配置に工夫が必要でした。特にフェンスは鉄製の獣害フェンスだと目が大きく羊が首を突っ込んで居たりフェンスを壊すことがありましたが、途中から導入したネットフェンスは太陽光発電パネルの架台基礎に固定するだけで設置・移設でき、目も細かく柔らかいため有効であることが分かりました。

ネットフェンス

来シーズンの放牧にこれらの発見を活かしていきたいと思います。

除草剤を使わない緑の絨毯広がる古川太陽光発電所

宮城県大崎市にある古川太陽光発電所は56.7MWの発電容量を備えた宮城県内最大の太陽光発電所です。古川太陽光発電所は大崎市の人里離れた山の中にひっそりと在ったゴルフ場を改変して造られました。ゴルフ場の平坦な地形形状を活用し、太陽光パネルを配置しています。また、除草剤や農薬を使用せず、草刈機または手作業の除草によって年間を通して低茎~高茎の草地環境が維持されています。

パシフィコ・エナジーは全国で多くの大型の太陽光発電所を建設・運営していますが、できるだけ多くの箇所で羊牧場を営み、地球にやさしい発電所の運営と食とエネルギー自給率の向上に貢献したいと考えています。

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