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大学院生による発電所の植生調査
こんにちは、パシフィコ・エナジーのソーラーアセットマネジメント部門に所属する篠塚です。
先日、東京都立大学の生物多様性情報学研究室の学生から、パシフィコ・エナジーが管理する発電所の植生調査をさせてほしいとお問合せがあり、調査の協力をさせていただきました。パシフィコ・エナジーが運営する「ソーラーファームの動植物園」のウェブサイトをご覧になったそうで、除草剤を使用しない生態系に配慮した管理、地域の自然と共生する発電所という点に興味を持っていただいたとのこと、非常に嬉しく思いました。
東京都立大学の学生たちは、「生物多様性の保全と経済活動の両立」を研究のテーマにしているとのことで、今回の発電所植生調査は「ソーラーファームの動植物園」でも紹介している岐阜県郡上市のパシフィコ・エナジー美並メガソーラー発電所で行いました。美並発電所はかつてゴルフ場でしたが、元々の地形を生かして建設が行われた自然豊かな発電所であるため、今でもたくさんの動植物を見ることができます。私自身も以前、発電所の敷地内でニホンザルやニホンカモシカを見かけたことがあり、自然の豊かさに大変驚かされました。
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学生たちによる現地調査
現地調査では、森林からパネル設置場所にかけて連続的に調査地点を決め、各調査地に生息している植物の調査が行われました。調査に同行いたしましたが、近接した調査地点にもかかわらずパネル下の日陰と日の当たる場所で生育する植生が異なっており、地点ごとに異なる植生の様子は非常に興味深いものでした。また、森林に生育するような植物も多数残っているとのことで、自然に囲まれた美並発電所ならではの特徴だと感じました。学生たちは、調査範囲内に生育している植物の名前をその場で識別し、スラスラと記録を行っており、大変感心いたしました。珍しい植物や見慣れない植物は刈り取って、東京に持ち帰って調査をするそうです。
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定期的な管理の重要性
現在日本中で減少傾向にある草原生植物にとっては、除草剤の不使用はもちろん、定期的な草刈りなどの環境に配慮した管理が非常に良い影響を与えているようです。太陽光発電所では草の影による発電影響を軽減するために草刈りを実施していますが、この定期的な管理が草原性植物の維持に大きく寄与していると伺いました。草刈りなどの管理を継続的に行っている場所にしか住めないような植物がいること、ゴルフ場時代から生えていたと考えられる在来種が多く生育していることについても学生たちに教えてもらい、美並発電所において植生の維持、回復が為されていることを実感しました。これからも自然への配慮や自然との共生を意識しながら、発電所の運営を続けていきたいと思います。
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