見出し画像

【発電所紹介シリーズ】パシフィコ・エナジー播州メガソーラー発電所ってどんなところ?

 はじめまして。パシフィコ・エナジー播州メガソーラー発電所:電気主任技術者として発電所を管理している森本です。播州メガソーラー発電所は、2023年11月に運用開始した出力交流ベースで62.88MW、直流ベースで76.81MWの発電所です。敷地面積はおよそ52万平方メートルで甲子園球場のおよそ13個分の広さがあります。年間発電量は約9300万kWhでおよそ一般家庭20万世帯の電力量となります。

播州メガソーラー発電所は兵庫県赤穂郡上郡町にあり、あまり知られていませんが、歴史と浪漫が垣間見える緑豊かで静かな町に位置しています。町内には国の史跡として指定されている白旗城跡があり、難航不落の山城(落ちない城)として有名で、合格祈願の受験生が多く訪れます。また江戸時代末期から明治時代に生きた幕人で、軍人、教育者、技術者、外交官など多方面で活躍した大鳥圭介の生誕地があり、現在でも地元のシンボルとして地域の方々に愛されています。

発電所へ向かう道中は桜並木となっています。
パシフィコ・エナジー播州メガソーラー発電所の
電気主任技術者森本(左)と「圭介祭り」に登場したマスコットのけいすけくん

発電所で出会った動物たち

発電所や発電所付近では、ヨタカ、テン、アカゲラ、アナグマ、キジ、カトリヤンマ、モリアオガエルなどの生物が確認されています。またゴルフ場跡地を開発した播州メガソーラー発電所の建設工事の際には、希少な動植物を保護するためゴルフ場内にあった池を移設、ビオトープを用意し、生物が住みやすい環境をつくりました。発電所に設置しているビオトープの看板には、絶滅危惧種や兵庫県レッドデータに指定されている希少生物を、植物・鳥類・両生類などの種別に分けて紹介しています。

播州の発電所で見つかった絶滅危惧Ⅱ類のモリアオガエル
播州メガソーラー発電所に用意したビオトープ
発電所に設置されているビオトープの看板

発電所責任者として意識していること 

播州メガソーラー発電所は、運用開始から1年半となります。この間無事故無災害を継続しています。これは発電所で働くすべての関係者の皆さまが日頃から安全意識を持ち、相互に声をかけ合い、安全ルールを遵守しているおかげであると感謝しています。今後とも初心を忘れず、無事故・無災害を継続したく励んでまいります。現場作業や点検パトロール、警報発信等には迅速に対応し、メーカー等と協調して早期の復旧に心がけます。
 
また、隣接する地域や自治体の皆様とは、朝の通勤時間帯やスクールバスによる送迎時間と重なりますので、地元の皆様にご迷惑やトラブルなどないよう細心の注意を払っています。2022年6月には上郡中学校の生徒が参加した、播州メガソーラー発電所の職場体験を実施いたしました。今後も地元の方々との交流を心がけ、地域共生にも留意致します。

播州メガソーラー発電所建設時に実施した地元中学生参加の職場体験
播州メガソーラー発電所で働く仲間たち


いいなと思ったら応援しよう!