東京拘置所での特別な作業
どーもこんにちわ😃とみぞうです。
東京拘置所の作業は基本的2人以上でやることが多いです。
営繕工場のような専門知識を必要とする工場は1人で外回り作業をしたりしますが、工場内では何人も職人受刑者が居ます。
しかし東京拘置所で唯一1人しか行けない工場があります。
それは『仮監』と呼ばれる所です。
この工場は何をする所かと言いますと、未決の裁判出廷に付き添い裁判所の地下にある待機場所で食事の世話などをします。
仮監衛生夫は、朝イチバスで刑務官と裁判所まで向かいます。
長い東京拘置所内での作業で外の景色など見れなかったのでバスからの景色は新鮮です😃
晴れた日など高速道路から富士山やスカイツリーが見えます。
自分は毎日『富士さんおはようございます。』と心の中で言ってました(笑)
裁判所に着いたら、フロアの掃き掃除・前日未決が使ったコップ洗い・本日の未決用コップの用意・刑務官のポット用意・食事のダメ物確認。などなどパパッとやります。
15分前後で、出廷予定の未決が到着するのでそれまでに終わらせなければなりません。
全て終わったら、昼食の数確認をしてお盆や食器の準備をします。
出廷する未決の食事は拘置所で作られた物ではなく、お弁当が届きます。
メニューは2種類しかなく今も変わって無ければ、鮭弁と唐揚げ弁のローテーションです。
因みに作業してる受刑者も同じ弁当を食べれます。
温かくはないですが、久しぶりの白米弁当を毎日食べられるのでテンションは上がります😃
昼の配当は、刑務官が数人で配膳してくれます。配当しやすいように準備してあげないと文句を言われるので一番気を使うところです。
配当が終われば、自分の食事の時間🍱5分ほどで食事をしたら直ぐに弁当ゴミの回収です。
回収は、受刑者と刑務官の2人で行います。
ここまで来れば、もうあまりやることはありません😃
翌日の準備を軽くしたり、雑巾の洗濯をしたり、裁判が終わって空室になった部屋の掃除をしたりと時間を潰します。
更に暇な時間があったら作業してる振りをしながら新聞のチラシチェックです(笑)
自分は年末に仮監へ行ったのでおせち料理のチラシやバーゲンのチラシを見ながら暇潰しをしてました。
作業が終わって裁判所を出るのは大体15時から16時頃⌚
帰ったら作業で使った荷物を片付けて炊場に行き夕飯を取って還房します。
官本を借りれる日だったら図書に行ったり、風呂日だったら食事前に風呂に入ったりしてその日は終わりです。
さて。なぜ仮監が特別な作業場なのかと言いますと…。
仮監は出所1ヶ月から2ヶ月前の受刑者が行く所だからです。特に衛生夫が選ばれやすいようです。てか基本的衛生夫のみかもしれません。
出所前じゃないと行けない所なので特別なんです😃
ここに行かないと出所できない訳ではないですが、行った時点で後1ヶ月から2ヶ月かと目安になるとは精神的に楽ですよね~🤗
後、仮監に行くと拘置所に居ない訳ですから面会で会いに行っても会えません😅
もし自分の相方が仮監に行きそうだったら手紙で知らせて貰った方が良いですね📨
因みに、仮監が何故仮監というのか。
裁判所の地下にある出廷待ちで待機する場所が、仮の監獄『仮監獄』が略された物となります。
東京地方裁判所の地下には、この仮監と出廷留置場の2つがあり仮監は法務省管轄で、出廷留置場は警視庁管轄になります。
仮監は部屋内では手錠なしで過ごせますが、出廷留置場は手錠ありで過ごします。
これも法務省と警視庁の違いから来る物だと思われます。
自分も出所前に仮監へ行きました。仮監へ行ってからは1ヶ月半で仮上がりし、その後出所しました😃
衛生夫の間では、仮監に行くと1ヶ月から2ヶ月位出所が伸びるなどと噂もあります。
本当にそうかはわかりません。噂なんで。
でも最後仮監の担当刑務官から言われたのは
年末前には出所してもおかしくなかったんだけど年を跨いでしまったな。おつかれさん。
と声を掛けてもらいました。自分は正月明けすぐに仮上がりしその2週間後に出所したので、そう考えると1ヶ月遅れなのかな?って思いましたけどね。
本当に遅れたのか真相はわかりません。
それでも仮監に行ったのは良い経験でした。こうやって話しのネタが一つ増えましたからね(笑)
それだけで今回はこの辺でノシ
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