25歳 女性 アトモキセチン(ストラテラ)服用記録 「服用0〜3ヶ月」
さて、いよいよアトモキセチン服用編です。
服用量は3週間ごとに20mg/dayから30mg/day、40mg/dayまで増やして、私の場合心拍数が平常時の診察室で100を超えたので増量をストップしました。
そのまま現在まで飲んでます。
まず、私は1日2回服用ができませんでした。
朝起きられないことから、朝ごはんを食べる習慣がなく、食後に飲まないと吐き気がひどいので朝は飲めません。何よりこの薬は会社で飲みづらいのです。医療関係の会社なので医薬品名を見られたら何の薬かすぐにバレるので、とても飲めません。
そんな感じで、二回目の診察で夕食後一回にまとめてもらいました。これでだいぶ楽になり、飲み忘れがなくなりました。
それでは、3週間ごとの様子を効果と副作用に分けてそれぞれ書いていきます。
0〜3週間目 20mg 朝夜
・効果
少し目覚めが良くなった
不注意への効果は特になし
(複数の出来事を、冷静に順序立てて考えられるような感覚があったが、効果が出るには早いのでプラセボ効果の可能性が高い)
・副作用
胃痛
心臓痛
ほてり
喉の渇き
軽い吐き気
なんとなく朝起きやすくなったような感覚がありました。これは後述しますが気のせいじゃなかったみたいです。
不注意については、プラセボ効果で仕事の効率は上がったような感じはありましたが、この薬は飲んですぐには効かないようなので、おそらく薬を飲んでいるという自意識がそう思わせてると判断しました。よって効果はあまりなし。
副作用について、吐き気は食後であれば大したものではありませんでしたが、時折寒気のように鳥肌がブワッと立ちました。あとはカフェインを摂りすぎて胃が荒れたときのような感覚と、運動中のような、交感神経が活発になった時の症状です。動悸とほてりと喉の渇き。心臓の音が耳に響く感覚がありました。
4〜6週間目 30mg 夕方のみ
・効果
目覚めが良くなった
頭の中が静かになった
日中の眠気が減った
後先考えた発言が増えたような気がした
・副作用
吐き気
動悸
口渇
ネガティブ
一番効果を実感できた時期でもありましたが、一番副作用が辛い時期でもありました。
まず効果ですが、やはり明らかに目覚めがスッキリしました。覚醒度が違う。私の感覚としては交感神経が活発化して、血流量が増えて血圧が上がったのだと思います。私は毎朝ベッドから出る時や、お風呂上りにはふらふらと立ちくらみしていましたが、一切なくなりました。また、もともと血圧がかなり低く、上の血圧は100に届いたことがありませんでしたが、服用開始後に診察室で測ると100台になりました。
ちなみに、薬を飲み忘れて眠ったら、朝の立ちくらみがひどかったです。ついでに脳内の音楽が鳴り止まなくなってました。今までよく生活してきたなと本気で思いました。
そして以前と比べて頭の中の整理が簡単になりました。ある時に、次に何をしなきゃいけないのか、意識しなくても頭に浮かんでいる自分を自覚しました。そのとき浮かんだタスクを忘れないように書き留めるという作業に結びつけることも、スムーズにできている感覚がありました。
以下は日記から抜粋です。
「根本的な不注意は今のところ減ってないけど脳内が落ち着いているおかげで二次的なミスが減っている。
環境に慣れたのも、周りの理解もあるけど
自分を嫌いにならずに済んでいると思う。」
ちなみに周りにADHDは明かしてませんが、私が抜けてる子であることはみんな気づいてたはずです。
この時の日記の内容としては、会社でプリンターを詰まらせるなどのミスはあったが、それに対して冷静に対処ができていたので大事に至らずに済んだようです。また、他の先輩に仕事のリマインドを入れることで仕事の進捗管理もうまく行ったことが書かれていました。
副作用ですが、食後に飲んでも食事が軽すぎると吐き気が酷く、夜は飲んでから1時間ほど動けない日もありました。正直飲みたくなくなりますが、やがて抜けていく副作用とわかっていたので我慢です。口渇はマスクで対策し、なんだか酸っぱいさっぱりしたものや甘いものが食べたくて、苺大福をコンビニで買ってよく食べていました。
動悸は酷く、朝階段を上がるのもつらくて、怖くて走れませんでした。
自分でデスクで心拍数を測ったら86。普段平常時は60代だったので驚きました。
ついでにネガティヴに思考が振れることが増えました。と言うより、今までの妙な高揚感が減ったんです。
以前の私は、音楽を聴いてその歌を歌う歌手になりきってみたり、妄想の世界へトリップしてみることで、酔っ払ったような高揚感を得ていました。何だかわからないけど妙に機嫌がいい感覚です。世界が輝いて見えて、全てが自分のためにあるような感覚です。それが減って冷静でいられる自分が増えました。この頃は一時的に情緒が不安定で、ずっとこのままなら生きてる意味がないんじゃないか、とか尖った思考を持って、アトモキセチンの希死念慮についてよく調べてました。
でも、その思考も長くは続かず、割とすぐ冷静に戻れるようになってて、振り子のようにポジティブ、冷静、ネガティヴを繰り返していました。その中で徐々に冷静でいられる時間が増えていく感覚がありました。
6〜9週間目 40mg
・効果
相変わらず目覚めが良い
ミスで悩むことが減った
鼻がよく通る
・副作用
心拍数が高い
たまに吐き気
便秘
まず効果ですが、相変わらず目覚めが良く、朝の気だるさもありませんでした。
ミスで悩むことも減ってました。悩むときも、前向きに原因を考察したり、予防策を立てることができるようになってました。
例えば、この頃の私は日記の中で自分の思考法が文章化に頼りすぎていることについて述べています。メモとして文章化して辻褄を合わせて、やっと意見が固まるので、仕事の場でパッと言われたことに明確な意見を返す際に時間的にラグがありました。だから、頭の回転が早い先輩についていけないことに悩んでいたわけです。
だから、少し待ってと先輩に伝えたり、ゆっくりでも脳内で自分が意見を組み立てて発言する訓練を積めば、もっと有意義な発言を早く返せるようになるはずだと当時の私は述べています。
今こうやって書いてしまうと当たり前のことですが…
以前であれば、ただうまくやれない自分の特性を責めて、起きたミスの表面的な予防策ばかり考えていました。
これも、自分のステータスを検査結果で目視して、人のステータスがみんな違うことを実感できたことが功を奏していると思います。
また、この頃は花粉症と季節の変わり目で喉も鼻も調子が悪かったのですが、アトモキセチンを飲むと必ず鼻がよく通りました。ただ3〜4時間でまた詰まってしまうようなので、飲んだらなるべくすぐ寝るか、わざと3錠と1錠ずつ分割してこっそり昼食後に摂るなどをして、とにかくこの鼻が開通するボーナスタイムを増やしていました。これは思わぬ恩恵でしたね。
そういえば、アトモキセチンを夕食後に飲み始めた頃、私は覚醒度が上がって深く眠れないのではと心配していましたが、予想に反してしっかり眠れまして。もしかして呼吸が改善して眠りが深くなっているのでしょうか?
さて、副作用についてですが、吐き気は夕食をしっかり摂ればほとんど起きなくなりました。たまに飲み忘れて、朝一口おにぎりと一緒に飲み込むと、一、二時間気分が悪い日もありました…
また、便秘がひどく、食生活のせいもあったかもしれませんが、それまで毎日出ていたものが三日に一度、うさぎの糞状になっていました。
なお、前述の通り診察室で血圧と心拍数を測ってみて、医師より心拍数が100を超えてしまうので用量はこれ以上上げられないと判断されました。また症状が落ち着けば増やせるかもしれませんが、これまで10mgを4錠だった処方が、一旦40mgを1錠で固定されました。
正直効果を実感し始めていたので、もう少し増やしたい気持ちもありました。特にこの薬は本来の維持用量は80〜120なので、私は半分しか飲めていないわけです。
もともと、私の症状なら医師の見立てだと60ぐらいで十分になる可能性があると言われていましたが、増量できない理由が効果十分ではなく、副作用であることに少しショックでした。
次へ続きます。
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